(短編集)

妖魔の森の家



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初公開日(参考)1970年12月
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短編集

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妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))

1970年12月11日 妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))

長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。発端の謎と意外な解決の合理性がみごとなバランスを示し、加うるに怪奇趣味の適切ないろどり、けだしポオ以降の短編推理小説史上のベスト・テンにはいる名品であろう。ほかに中短編四編を収録。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

妖魔の森の家の総合評価:9.03/10点レビュー 31件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

妖魔の森の家の感想


▼以下、ネタバレ感想

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松千代
5ZZMYCZT
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

表題作は必読

東京創元社によるカーの第2短編集。日本独自に編まれた短編集だが、本書は各編メリハリがあって好きな方である。

なんと云っても本書は表題作に尽きる。カーの中でも傑作の部類に入る短編だ。20年前神隠しにあったかのように一週間少女が失踪した事件の元となった妖魔の森の家と云われるバンガローに再びその少女がその家に入るといつの間にか姿を消していた。しかも家には鍵がかかっており、周囲はHM卿も含め、ずっと見張られていたのだ。しかも誰も出て行ったものもいないという、扱われるモチーフはカーが得意とする密室物。しかも妖魔の家なる怪奇色も施してぬかりがない。そしてそれを実にすっきりと解き明かす論理はカーにしては(?)非常に整然としており、カーの作品の最たる特徴が出た作品だ。だからこれに比べるともう1つの密室物である「ある密室」がやや強引さが目立ち、やや劣る。
その他収録されている作品のうち、「軽率だった夜盗」は数年後読むことになる『仮面荘の怪事件』の原版となる短編だし、「第三の銃弾」は逆に長編であった原版を省略したカット版で、数年後早川書房から完全版が出版された。
残りの1編「赤いカツラの手がかり」は着想が面白く、あまりのバカバカしさに苦笑を禁じえないが、後の『帽子収集狂事件』に繋がるユーモアがあり、結構好きな方である。

以上、不完全版が2編収録されているが、読んだ当時はそんなことは知らないので気にならず、むしろヴァラエティに富んだ短編集だという印象が残った。しかし本を手にとって浮かぶのはやはり表題作が醸し出す雰囲気。本書はこの1編を読むだけでも価値がある作品集と云えるだろう。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

妖魔の森の家の感想

カーの短篇集。
他のレビューにも多く見られる通り私も表題作が一番良かったと思います。
衆人環視の中での人間消失。
大胆というか露骨というか、そんなヒント(伏線というよりヒント、しかも決定的ヒントと言った方がいいかも)が鼻先にぶら下げられていたにも関わらず、読後「何故気付かなかったんだろう」と自分自身に失笑してしまいました。
ただどうやら自分だけでは無かったみたいで・・・だったらやはりこれは作者のミスリードが如何に巧みかを証明している事になりますね。
しかもたかが50ページ程度の作品の中でそれをやってしまうのですから凄いですね。
知らず知らずの内というか無意識の内というか当たり前のように◯◯ダニットに誘導されていました。

しかしこの作品に「白眉」という表現を使ってまで絶賛する事に抵抗を感じてしまうのは、やはりそのトリックのせいですね。
まぁパズルなんですが、(上手く表現できないのですが)「血の通っていない」パズル。
まず不可能と思わせる謎が提示され、それに対して合理的解決をしているつもりなのでしょうが、ぎりぎり辻褄だけは合っているだけっていう感じ。わかりやすく言うと「無理がある」
残りの4作品はそれが顕著です。バカミスじゃねぇかってのもありました。
他の作品が表題作の星を2つ削ってこの評価。

「好きな人はたまらなく好き、好きじゃない人は最早嫌い」
よく見かけるカーに対する評価ですが、何となく分かってきた感じです。

梁山泊
MTNH2G0O
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.28:
(5pt)

古き善き時代の作品です。

個人的には全く問題なし。
古風な訳がまた良い。名翻訳家の手
によります素晴らしく仕上がりが
最高です。
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))Amazon書評・レビュー:妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))より
448811802X
No.27:
(4pt)

カー初心者には入りやすい

ジョン・ディクスン・カーの不可能犯罪もの短編集第二弾。

ちょっと長めの全五作品が収録されており、シリーズキャラクターであるH・M卿とフェル博士が登場する、カー初心者には入り易い作品集である。

二十年前の人体消失事件の真相を看破し、さらに第二の消失事件では猟奇的な殺人事件を解決してみせるH・M卿。ぞくぞくっとするような気色悪さが秀逸な「妖魔の森」、警察の目前で起きた存在しない銃で行われた殺人事件「第三の銃弾」の二編がお気に入り。特に「第三の銃弾」は後に長編化された、これぞ本格ミステリな作品なのである。
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))Amazon書評・レビュー:妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))より
448811802X
No.26:
(5pt)

「妖魔の森の家」と「第三の銃弾」が圧倒的にすばらしい

カー短編全集2には「妖魔の森の家」「軽率だった夜盗」「ある密室」「赤いカツラの手がかり」「第三の銃弾」の5作が収められています。最初の「妖魔の森の家」と中編「第三の銃弾」が圧倒的にすばらしい。

「妖魔の森の家」
事前に読者にさりげなくヒントを教えているにもかかわらず、若い女性が神隠しにあった模様を探偵役のヘンリー卿がトリックを説明するまで、読者はさっぱりわからない。この5編だけでなく、他の多くの探偵小説の中でも、これほどフェアプレーに徹した作品はないでしょう。
著者は注意深くヒントをちりばめています。なんと最初に「ふたりの共犯者が乗っていた」
次に「ぼくたちの計画、成功するかしら」という意味深な言葉で始まります。ところがヘンリー卿がバナナの皮ですべったので、読者はこのいたずらのことだと錯覚する。
すべったヘンリー卿を立ち上がらせるところで、若い男女の男は外科医であることがわかる。以前に神隠しにあった女性を含め、4人を乗せた自動車で運ぶのはピクニック料理が入った3個の大型バスケット。食事が終わると3個の大型バスケットと敷物は館の屋内に戻す。
目の前で起こった若い女性の失踪は二十年前のトリックの焼き直しだろうと高をくくっていると、本当にいない!彼女が隠れたはずの館を捜索すると、浴槽にしたたる水の音が単調にひびいている中に、最後の夕日が沈もうとしていた。結局、暗闇の中で雑草に足をとられながら、3人は敷物やバスケット等を車に入れ、退散する。
著者はなんと危ない橋を渡っているのか!

「第三の銃弾」
密室で元判事を殺した凶器は、事前に脅迫していた若者の持っていた38口径レボルバーだと思われた。ところが32口径のオートマチックが部屋の花瓶の底から見つかる。容疑者を追っていた刑事が聞いた銃声は2発。しかるに死体から摘出されたのはエアーピストルの銃弾であった!
密室の見取り図が大きなヒントになっている。若者の立ち位置からは、判事に発砲したとしてここまで大きく外れることはない。しかし、花瓶の位置からだと・・・
オートマチックとエアーピストルの持ち主が思わぬ人物なので、だれもが判事射殺犯の可能性がある。真犯人の余計な行動が墓穴を掘ったのはお粗末だが、もう少しで迷宮入りになる事件を、理論整然と説明する様は、確かに第1級の探偵小説である。

さて、この小説集の評価だが、「妖魔の森の家」と「第三の銃弾」の2作限定で☆5つとします。
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))Amazon書評・レビュー:妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))より
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No.25:
(5pt)

状態よく満足

自分の学習のために購入しました。状態はきれいで、作品自体も意外性があり楽しめました。
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))Amazon書評・レビュー:妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))より
448811802X
No.24:
(4pt)

かなりのキワモノ

ディクスン・カーはずいぶん読みましたが、この短編は密室トリックの中でもかなりキワモノの部類に入ると思いました。いい意味でも悪いいいでもギョっとさせるトリックです。現実的な再現性については多少疑問の余地はありますが、それにしても語り口の巧さについてはほれぼれします。
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))Amazon書評・レビュー:妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))より
448811802X



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