暗闇の薔薇
- 多重解決 (26)
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くだらんバカバカしい会話、とぼけた登場人物たち、取って付けたような謎解き。大公の身長が270cmってふざけるな。これが本格推理の名作ってご冗談でしょう。面白くなかったぞーって叫びたい。 | ||||
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雨の夜に行き会った見知らぬ2人が同じ型の2台の車の交換すると云う、如何にもサスペンスを予感させる冒頭から、車から転がり出て来た死体、不倫に脅迫、映画界とヨーロッパの小国を巻き込んだ陰謀と噂、とまぁ、色々盛り込んでいて、最後のどんでん返しまで読む者を飽きさせない。私は謎解きされる段になって「まさかこんな筈が!? こんな書き方はフェアと言えるのか?」と一度は憤慨したクチだが、そう思って最初から本書の構成や鏤められた手掛かりの数々を読み直してみると、渋々乍ら作者はフェアにやっている、と認めない訳には行かなかった。79年、前作から20年以上のブランクを空けて発表されたそうだが、謎解きに関しては古き良き時代の慣習を遵守していて、単なるサスペンスでは終わらせていない。個人的には余り読後にスッキリしないものが残りはしたが、正々堂々たる佳作である。 | ||||
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九人の中に被害者と加害者がいる!(ただし共犯はいない)と冒頭で宣言があり、さぞ、キレの良い展開をするのだろうと期待したが・・・ 序盤はかなりウダウダしているようで、途中で飽きてしまうかもと思ってしまった。真相に近づくにつれ、2転3転するあたりでようやく目が覚めた。伏線があちこちにはってあるので、ウダウダの場面でもななめ読みはよろしくない。真相を期待しつつ、じっくり読むことをおすすめしたい。 ラストは、昨今では倦厭されそうな、よくあるパターンだが、1979年作品であれば、良しとするかなぁ。 | ||||
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謎解きミステリの女王C.ブランドが22年のブランクを経て発表した最後の作品。老境の枯淡味とは程遠い謎解きに掛ける女史の執念に驚かされる。 嵐の晩、元映画女優のヒロインが自分の唯一の出演映画を観た帰り、大きな木が折れて車道を塞ぐ。困ったヒロインは木の向こう側に男が同様に立ち止まっている事に気付く。二人は相談して車(たまたま同一車種)を交換する事に同意する。ところが翌朝、ヒロインが乗って帰った車の中から映画場の切符切りの女性の死体が見つかる。しかも、交換した筈のその車はヒロイン自身の物だった...。悪天候のため、ヒロインは男の顔を見ていないし、連絡先も分からない。車を交換したと言うのはヒロインの嘘(あるいは幻覚)なのか ? ヒロインを情緒不安定の性格に設定してある点がまず巧い。何しろ普段から赤マフィアに尾行されていると訴えている程だ。車は交換されたのか否か ? ヒロインの幻覚と言う線を残しながら、交換を前提に考えると、ヒロインが乗って帰った車がヒロインの物だった事をどう説明するのか ? 女性殺害の動機は ? 殺害した女性を捨てずにヒロインの車に載せた理由は ? 木は偶然に倒れたのか ? パズラーの女王らしく、こうした謎を散りばめながら、ヒロインを囲むサロンの多彩な人々の思惑とヒロインの過去を徐々に暴きながら核心に近づけて行く手腕は流石。そして、結末に到って、作者が張り巡らせていた伏線の巧みさに驚き、真相が二転三転する展開に更に驚嘆する。何より素晴らしいのは、登場人物の各々の思惑を組み立てる事によって、上記の錯綜した謎が見事に解ける事である。まさしくパズルのピースを完成させるようで、作者の面目躍如である。 謎解きに拘る作者の執念と気魄が感じられる集大成とも言える秀作。 | ||||
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謎解きミステリの女王C.ブランドが22年のブランクを経て発表した最後の作品。老境の枯淡味とは程遠い謎解きに掛ける女史の執念に驚かされる。 嵐の晩、元映画女優のヒロインが自分の唯一の出演映画を観た帰り、大きな木が折れて車道を塞ぐ。困ったヒロインは木の向こう側に男が同様に立ち止まっている事に気付く。二人は相談して車(たまたま同一車種)を交換する事に同意する。ところが翌朝、ヒロインが乗って帰った車の中から映画場の切符切りの女性の死体が見つかる。しかも、交換した筈のその車はヒロイン自身の物だった...。悪天候のため、ヒロインは男の顔を見ていないし、連絡先も分からない。車を交換したと言うのはヒロインの嘘(あるいは幻覚)なのか ? ヒロインを情緒不安定の性格に設定してある点がまず巧い。何しろ普段から赤マフィアに尾行されていると訴えている程だ。車は交換されたのか否か ? ヒロインの幻覚と言う線を残しながら、交換を前提に考えると、ヒロインが乗って帰った車がヒロインの物だった事をどう説明するのか ? 女性殺害の動機は ? 殺害した女性を捨てずにヒロインの車に載せた理由は ? 木は偶然に倒れたのか ? パズラーの女王らしく、こうした謎を散りばめながら、ヒロインを囲むサロンの多彩な人々の思惑とヒロインの過去を徐々に暴きながら核心に近づけて行く手腕は流石。そして、結末に到って、作者が張り巡らせていた伏線の巧みさに驚き、真相が二転三転する展開に更に驚嘆する。何より素晴らしいのは、登場人物の各々の思惑を組み立てる事によって、上記の錯綜した謎が見事に解ける事である。まさしくパズルのピースを完成させるようで、作者の面目躍如である。 謎解きに拘る作者の執念と気魄が感じられる集大成とも言える秀作。 | ||||
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