緑は危険
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全1件 1~1 1/1ページ
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クリスチアナ・ブランド初読了。ミスリードの巧さに唸らされた。シンプルなだけに悔しい。余談だが所謂「ミステリにありがちな台詞」が結構出てくるのでそこも面白かった | ||||
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登場人物は限られており、冒頭で7人の中に犯人がいることが宣言されている、パズラー小説。 この7人と患者1人との間の恋愛模様を織り交ぜながら、2つの殺人事件と2つの殺人未遂事件が発生する。 犯行の可能性、殺人の方法や動機など、それぞれに工夫が凝らされている。 2つ目の殺人事件で、被害者が二回刺されていた理由、手術着を着せられていた理由の真相が面白いし、3つ目の殺人未遂事件の動機も面白い。 しかしながら、1つ目の殺人事件と4つ目の殺人未遂事件における手術中の殺人トリックだが、このような方法が実現可能かどうかを、読者には判断できない。 この方法がわかって初めて、誰が犯行を行いえたかを考えることができ、2つ目の殺人事件における「二回刺されていた理由」も説明できるので、読者には最後の方まで推理ができない。 また、犯行動機は登場人物の過去に根差しているのだが、そのつながりが直接的には書かれていないので、想像力が必要。 読者がこの真相を推理するのには、相当な推理力が必要ではないだろうか。 コックリルの捜査だが、容疑者を隔離しての焦らし戦術であり、事件に対する議論が不足しているのが不満。 (備考) 誤植(脱字)と思われる箇所を発見したので、出版社の早川書房に連絡した。次回重版より訂正するとの返信があった。 ・誤植(脱字)の箇所 254頁14行目 × 「イーデン少佐のうしろ姿を見送りながら呟いた。」 ↓ ○ 「イーデンは少佐のうしろ姿を見送りながら呟いた。」 ※少佐とは、ムーンのことであり、イーデンがムーン少佐のうしろ姿を見送りながら、「白の男がすくなくも一人あそこにいる」と呟いたと考えられるので。 | ||||
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殺人が二件、未遂が二件、ベーツ殺しの動機こそ明らかだが、その他は関連が見出だせないにもかかわらず、 著者は、最後にみごとな一貫性を示してみせる。 フレデリカは偽装かもしれないから、疑わしいのは終始六名で、動機らしきものがちらついていたり、 さまざまな夾雑物が混じりあって、しかもそんな渾沌にまぎれて伏線・誤誘導などの仕掛けがほどこされている。 消去法・帰納推理・演繹推理いずれも無縁か後づけで、ブランド独特の特異な立ち位置の論理展開、いや、あらかじめ用意した 論理(事実を含む)をギリのギリで暗黙的に開示するので展開という用語は相応しくない。 まるで謎めいた波濤が突如砕けるような解決に面喰らってしまうのである。 ※ 写真・自己紹介は無視して下さい | ||||
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クリスティやクイーンを愛読していたので、こちらのレビューを見て期待していました。 しかし、実際に読んでみると、いまひとつでした(ごめんなさい)。 まず、訳が古いのかもしれませんが、しばしば何を指してるのか理解しにくい箇所が多かった。それから登場人物の言動が「?」が多く、感情移入できない。それらから、読みにくく面白くない。 もう一つは、犯人の必然性がないような。容疑者全員に動機らしきものがあるよう書き方でしたが、一斉に投げられたその複数の糸(容疑者とその動機)の中から、突然1本を採り上げて「ほら、これが犯人とその動機でしたよ」と言われた気分。どの糸でもありえたような、ご都合主義的な犯人&動機の提示。 もちろん、アリバイや犯行の実現可能性などきちんと設定してあったのかもしれませんが、(私の読み方が悪いのか)きちんと説明されていなかったような。 辛口ですみません。でも、いまひとつメジャーになりきれなかった理由はこの辺なのかな、というのが初読の印象でした。 でも、1作で判断するのは申し訳ないので、ほかの作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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第二次世界大戦下、ドイツ軍の空襲の脅威にさらされる病院、極度の緊張状態に置かれた人々の描写が謎解きと有機的に結合する快感は感動的。 どんでん返しにつぐどんでん返し、捻りの効いたプロットと絶妙な伏線の美学、辛辣な人間観察者である作者の面目躍如。 1944年発表のブランド第三長編にして掛け値なしのオールタイム・ベスト級の名作。必読。 | ||||
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読みたくて読みたくて、 やっと時間がとれて、ブランド女史の作品を。 「緑はすすめ」の安全なイメージが、すっかり危険のシグナルへ。 戦下のエキセントリックな事件が、哀愁を伴うのは、 非常時の切ない気持ちに気が付くため。 郵便局員に病院関係者、身近な人が 怖くなるインパクトをお楽しみあれ。 | ||||
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