時の娘
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
時の娘の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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久々の歴史ミステリー!対象は15世紀イギリス。兄エドワード4世の後継者である息子二人を監禁のうえ殺害したとされ、歴史上悪人とされているリチャード3世。本当に彼が二人を殺害したのか?肖像画から疑問をもったグラント警部が歴史上の文献から真相に迫ります。歴史って、何を信じていいのか分からなくなるくらい、よくできた歴史ミステリー!エリザベスとか同名の人がたくさん登場。話を追っかけるのに家系図を何度も見返しながらの読書。苦労しましたが、面白かったですし、ちょっとだけイギリスの歴史に詳しくなり、得した気になりました! | ||||
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特に日本人にはわからない内容でしょう。この本を評価している人が理解できません。 | ||||
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薔薇戦争の知識が浅く、イギリス人の同じような名前には混乱しましたが、それを差し引いても面白かったです。 今後似た事象を見たら「トニイパンディだ」って言いたくなりそう。 | ||||
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多くの人が知るリチャード3世像が、一枚の肖像画をきっかけに覆る。 怪我で病院のベッドから動けない有能な刑事が、ふとしたことから目に止まったリチャード3世の肖像画と、定着している悪人像との間の違和感から、歴史的事実を集めて歴史的評価を覆す過程が描かれる。定説となっているリチャード3世は、王位を手に入れるために子供だった甥たちをロンドン等で暗殺させ、権力を安定させるために言葉巧みに王妃を誘惑し、王冠を手に入れたのも束の間、正当な王位継承者に戦いで敗れ、逃げ損ねて殺される、というものだ。権力を手に入れるために欺瞞も暗殺も躊躇わず民に憎まれたと信じられているリチャード3世。ところが実は、家族思いで自分に厳しく、善政を敷いて国民に愛された、愛情深い男だった、ということを、作者は残された歴史的記録や手紙を結びつけて証明していく。 ベッド探偵である主人公は、一枚の肖像画を見て、判事の顔だと思う。それが極悪の犯罪者リチャード3世だと知って驚く。医師や看護師に見せると、それぞれの立場から、やはり、定説とは違った感想を述べる。そこで刑事は考える。歴史は権力者によって書き換えられる。リチャードを倒して新しい王朝を開いたヘンリーが、自分に都合の良いように側近に証言をさせ、罪を捏造してリチャードを極悪人に仕立て上げたのでは無いか。 もちろん事実は藪の中、何しろ500年前の話である。それでも、シェイクスピアやトーマス・モアの書いた戯曲や記述によって、リチャード3世の悪役像は歴史の中に、我々の頭の中に事実のように定着している。その恐ろしさ。繰り返し語られれば、嘘も歴史的事実となる。気をつけなくちゃ。 面白かった。 | ||||
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本が送られて来た時に、表紙と初めの10ページくらいが少しずつ折れ曲がっていだのが残念。表紙のリチャード3世の絵が特に大事なのに。 リチャード3世の遺骨を発見したおばさんの映画「ロスト キング500年越しの運命」を観てこの本を買った。内容はとても面白く、また訳もとても良い。江戸川乱歩や高木彬光にも影響を与えたという。しかも女性作家が男性名前で書いたといい、更にこの作品が1951年に書かれていて作者は次の年に亡くなっているというので驚いた。 | ||||
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「世界中のすべての印刷機が何年間か停止してしまったらどんなにいいだろう…」大衆の期待する通りの型にはめて書かれる書物に対する作者?の、この憤りは現代の出版業界にも当てはまる。当たりをとったテーマや内容までも量産体制で垂れ流し…さて、マンホールに落ちて入院生活を余儀なくされた警部は暇を持て余して過去に遡って二人の幼い甥を殺害したとされるリチャード三世の真実に迫ろうとする。歴史は時の権力者の都合の良いように書き換えられている。民衆は無責任に自分たちの信じたいことだけを信じようとする。伝聞ではなく残された事実だけをもとに仮説を繰り広げてゆくその面白さは抜群だが、エドワード・ヘンリー・リチャード誰が誰やら名前の泥沼にはまりこんで難渋した。 | ||||
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故・高木彬光氏も絶賛の推理小説。 ベッドディテクティブ。 ミステリー好きなら必読の1冊。 | ||||
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