エルサレムから来た悪魔
- 歴史ミステリ (189)
- CWA歴史ミステリ賞受賞 (1)
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主人公アゼリアはむろんかっこいいのですが教会権力に抵抗しつつコモンロウで国を守ろうとするヘンリー2世の存在感が圧倒的でした。映画”ベケット”を見て彼に興味を持っていましたがこの小説でヘンリーの意志がよくわかりました。 個人的にはアゼリアのロマンスは好きです。ただ犯人は消去法でたどりつくだけで何もてがかりらしいものがなかったように思いました。 | ||||
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アリアナ・フランクリンを読んだのはこれが初めてです。中世が舞台ということで興味を持って読み始めました。ヒロインのアデリアはシチリア王国出身という設定ですが、以前、高山博著「中世シチリア王国」で、”中世ヨーロッパが暗黒の時代だというのは間違い。地中海世界、特にシチリア王国は様々な人種、イスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒などが平和に共存し繁栄していた。”と知ったので、アデリアが英国へ来てみて、文化的にも精神的にもとても遅れていると感じ、迷信と女性蔑視に立ち向かう様子がよく理解できました。大変おもしろく、8時間で深夜まで一気読みしてしまいました。 十字軍が最盛の中世ヨーロッパ、エルサレム帰りの兵士やカンタベリーから戻る巡礼たちにまじって、南イタリアはサレルノの町にあったヨーロッパ最先端の医大出身の女医アゼリア、そのお付き、警護係兼召使でサラセン人イスラム教徒のマンスール、そしてナポリ出身の優秀な捜査官でユダヤ人のシモンが、イングランド王の要請でシチリア王の命により英国のケンブリッジへやってきます。目的は英国を騒がせていた幼児連続殺人事件を調査し、犯人を見つけ出すこと。まだまだ迷信深かった人々と、時に狂信的になる教会勢力はユダヤ人が犯人だと決めつけ、経済的に豊かだった彼らを襲って殺害、町は不穏な雰囲気に包まれます・・・というあたりから始まります。 アゼリアにシモン、そしてアゼリアを父親のようにかばう修道院長など、一部の登場人物が中世にしてはあまりにも現代的なのが少しご都合主義な感じもしますが、まあお話なので硬いことは言わなくてもいいでしょう。そのことによって、困難に立ち向かうヒロインが際立ちます。人物は善人も悪人もみんなそれぞれ個性があり魅力的で、読んでいて「この人誰だっけ?」と戸惑うことがありません。ストーリーも無理がなく、当時のイングランドの風景や生活が目に見えてくるようで文句なしでした。ラストの恋愛要素も個人的にはよかったと思います。今まで恋とは無縁に淡々と医学だけに人生を捧げてきた頑ななアゼリアの心がどんどんほぐれていくのが心地よく、恋をしたことがある人なら、その時の舞い上がるような気持ちがよくわかるでしょう。シリーズのようなので、他のものもぜひ読んでみたいと思います。 | ||||
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歴史を感じるミステリーが好きで読んでみました。 日本語訳が微妙?何だろう。マスターシモン?シモンさんって訳すと、あの時代の雰囲気を潰しちゃうかも?シモンは、ではやっぱりダメなんだろうな。それだけでなく、色々読みづらい。日本語が日本語訳っぽい。ちょっとハーレクイン?でも続きを買ってしまったし、続編も買おうとしてしまう。 私的に読みづらい、違和感のある文章で、理解に時間が掛かり、さらっと読めないので、のんびりどっぷりイラッとしつつ、2度読みもしてしまった。 私は下巻の方が好きですが、上巻の方が褒められていたので、それも読み直した理由です。 | ||||
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面白く読めたが、読後感は、結局、現代もののサイコスリラー小説と全く同じ。 舞台設定だけが、12世紀の十字軍の時代となっただけ。 女医の検視官、性的異常者、犯人に生贄を与える共犯者、女医を救う救世主の出現! このキーワードだけでも、想像が出来るでしょう~と言いたいです。 さらに、小説として冗長過ぎます。 | ||||
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Kindle Unlimited でダウンロードした上巻がおもしろく、次はどうなる!というところで終わったので、さあ下巻を、と思ったところ Kindle Unlimited からなくなっていました(下巻は最初からなかったのかもしれません)。 続きが気になるので Kindle 版を購入して読んだのですが、描写が緻密な上巻に比べるとストーリーが粗く感じられ、また犯人があまり意外でもなくて、勇んで読んだわりにはちょっとがっかりでした。 個人的には、アデリアのロマンスをちょっと削って、犯人を捜したり、追い詰めたりという部分をもう少し書き込んでほしかった気がします。 でも時代設定はおもしろく、主人公のアデリアもよかったので、続編も読もうかなと思案中。 | ||||
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