闇のしもべ
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クラウザーとハリエットの調査から見えてくる事件の真相、歴史的な背景も興味深く、面白かったです。 二人の間に生まれた信頼と友情。クラウザーの過去。追いつめられるハリエット。大人たちはスーザンとジョナサンを非情な殺人者から守りきれるのかー。 ドキドキハラハラ、ワクワクとニヤリ。主役以外にもがんばってる人たちがいますよ。 舞台がイギリスで東京創元社刊。S・J・ボルトン『毒の目覚め』、アリアナ・フランクリン『女医アデリア』シリーズと同じくらいお気に入りの本になりました♪ 小説で好きなヒーローの中ではクラウザーは2番目に年長(最年長は『ドラゴンの塔』の魔法使い。でも見た目はクラウザーよりずっと若い)。この巻の後に続く『亡国の薔薇』でわかるんですが、ハリエットより十九歳年上。 〝痩せて長身、整った顔だちで薄い唇、少し冷淡そうに見える〟解剖学者。この時代なのに鬘はつけてない、のが嬉しい(笑)。 自宅に引きこもっていて会ったこともない彼を、[死体を見つけました。]の手紙で引きずり出したのはミセス・ハリエット・ウェスタ―マン。 〝三十代前半、絶世の美女ではないものの健康で快活そう、ダークレッドの髪をカールした〟ハリエット。艦隊を指揮する提督の妻で子持ち。 歯に衣着せぬ彼女の物言いは、気難しいクラウザーを驚かせ、癇にさわらせ、面食らわせる。正直で公正な彼女が、私は大好きです。 そんな二人のやりとりは、この本の一番の魅力だと思ってます。 本当にいい関係で、ハリエットに立派な夫や可愛い子供たちがいても、クラウザーとの年齢差も、支障になってない。 それでもいつかこの関係が変わっていくんじゃないかと期待もしてしまう。 続きはこの後まだ4作あるらしいのに訳されて出てるのは『亡国の薔薇』だけなのが残念でしょうがない。残りの3作もいつか読んでみたいです。東京創元社さん、翻訳家の茂木健さん、お願いします。 | ||||
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探偵であるクラウザーのわりと類型的なキャラには「どうかな?」と疑問を抱きましたが、 物語の推進力が半端なかったです! 時代は18世紀、フランス革命以前の1780年。ホーンブロワー以前のお話です。 ロンドンでの殺人と、とある伯爵領、それとアメリカでの殺人が絶妙にブレンドされ、 「次はどうなるのですか〜〜〜!!」と絶叫したくなること間違いなし。 上下巻なんて、読むのに時間がかかるかなと危ぶんだワタクシですが、 意外にすいすい読めちゃいました。ははは〜。 (大学病院の待合室で、大筋読んでしまいました) 案外……いや、相当いい感じに読みやすいです。 さらっとミステリーを楽しみたい方にオススメです。 時代背景描写も濃厚で、それが目当ての方もオススメ! もちろん作者が女性なので、当時の女性の不遇に関しても非常に密に描写されています。 (でも提督夫人は心が強いけど!) | ||||
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イギリスの法医学(解剖)もの。 お話自体は面白いと思ったけど、登場人物に誰ひとりとして感情移入できなかった。 とにかくみんな饒舌で、イラッとくることもしばしば。 クラウザーが特にダメだな。。 やっぱり、人物と物語の2つが立っていないと、先けの興味も削がれると思いました。 | ||||
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「闇のしもべは 真実を 我々に教えてくれる」 マクベス より 「闇のしもべ」 イモジュン・ロバートスン 創元推理文庫 12年9月 刊 十八世紀末の英国 ロイヤルネービー現役提督の奥様と 俗世界とは没交渉の 解剖学者が チームを組んで 地元有力領主たる ソーンリー伯爵家に纏わる 過去の亡霊と陰謀と殺人 背景には アイルランド宗教紛争を思わせる カソリック教徒 迫害暴動事件 実際に起こった動乱事件と イングランド ウエストサセックス地方 の生活を描きながら 平和な村に起こった殺人事件 が 地元の名家の伯爵家の過去のスキャンダルと 相続に関わる事件となり 美しく聡明な海軍提督夫人と 世俗に背を向けた解剖学者が その謎に挑む 謎解きと 冒険活劇の要素を上手く ミックスして 非常に面白い 史実に基いて実際に起きた事件を背景に 架空の殺人事件を 当時の医学 解剖学のレベルで 解き明かす ミステリー 毒殺に使われたと思われる 薬を 実際に犬に与えて その効果を確認する とか 傷跡を 紙に写し取った 手形と比較して 証拠とするとか 当時行われたかもしれない 捜査手法が 面白い また 当時の英国の田舎における階級意識 貴族=>上流 ジェントリー=>準上流おそらく 郷士階級 と約されている 人々 と新たに形成されてゆく 中産階級との 確執 もチョット垣間見え 作者の この時代に関する 関心と知識が 興味深い 続編が待たれる作品 | ||||
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あんまり評判が出回っていないが、とても面白い。読み物として面白い。18世紀後半のイギリスの風俗が非常に良く書き込まれている。訳はすこし固くて読むのに集中力を要するが、いささか回りくどい言い回しの中に当時のイギリスの情報が詰まっている。読んで損はない。もちろん買って損はない。ゆっくり味わいながら読むべきミステリ。 | ||||
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