16世紀ロンドン。法廷弁護士シャードレイクのもとに、従弟殺害の罪を問われている少女エリザベスの弁護依頼が舞い込む。

16世紀イングランド。

1514年夏。

―自らの土地を教会に寄進することで楽隠居を考えた荘園主が、食事中に悶死する。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

シュルーズベリの人々が楽しみにしている聖ペテロ祭。ところが祭りの前日に町の若者と商人・トマスが思わぬ諍いを起こす。

―四十歳以上も年下の花嫁を連れて、シュルーズベリに華燭の典を挙げに来たドンヴィル。

ヘンリー二世の愛妾ロザムンドが毒殺された。

――シュルーズベリは混乱の極みにあった。

教会会議を前にアイオナ派の有力な修道院長が殺害された。

教皇のお膝元ローマでアイルランドとサクソンの争いが再燃しかねない事件が発生。

膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。 真面目な青年アルベールは、戦争で職も恋人も失ってしまう。

焼失した大修道院の墓地で見つかった遺骨は、伝説のアーサー王夫妻なのか? 真偽判定のため、国王ヘンリー二世に遣わされた女医アデリア第三の冒険を描く傑作歴史ミステリ。

クラウザーとハリエットが捜査を進めるなか、美しい夏に影を落とす第二の事件。

ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。

敵対していた小国の族長がモアン王国を訪れたそのとき、族長とモアン国王を何者かの矢が襲った。

世界各地の歴史の謎に挑み、人類史の数々を塗り換えてきたトレジャーハンターのファーゴ夫妻。

緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。

疫病が国土に蔓延するなか、王の後継者である兄に呼ばれ故郷に戻ったフィデルマは、驚くべき事件を耳にする。

絢爛豪華な謎を彩るパリの歌姫、イタリアから来たカストラート、怪しげな貴族……。

イースター島でモアイ像の秘密を探るタイラーたちは、全ての謎を解く鍵がナスカの地上絵とインカ帝国の遺跡にあると知る。

血の福音書を発見した直後にルーンが姿を消した。それと同時に、恐ろしい殺人事件がローマで頻発するようになり──。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

―教会では夜半の祈りが捧げられていた。その静寂は、若者芸人とそれを追いかけて雪崩れ込んできた群衆によって破られた。

――深夜の修道院に響き渡る恐ろしい唸り声。それは、見習い修道士・メリエットが、悪夢にうなされてのものだった。

―12世紀も半ばに差しかかろうというイングランド。

謎の組織〈ギルド〉との長い闘いを終えた〈シグマフォース〉だったが、休む間もなく新たな脅威に直面する。

――12世紀、イングランドはシュロップシャ、シュルーズベリ大修道院の修道士達は、副院長・ロバートを先頭にウェールズに向かった。

砦に滞在していたローマ派の修道士が殺され、第一発見者のフィデルマは容疑者として拘束されてしまう。

―リンカーンの戦いで女帝モード軍に敗れたスティーブン王は、ブリストル城に幽閉されていた。

夫と離婚し、酒浸りの日々を送るレイチェル。

法廷弁護士にして裁判官である美貌の修道女フィデルマが、鋭い推理で数々の難事件を解決する。

女子修道院で、頭部のない若い女性の死体が見つかった。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。

殺人の罪をきせられ逮捕されてしまった看護婦のヘスター。絞首刑から救うには法廷で真実を明らかにするしかない。

撲殺された美術品ディーラーの持ち物だった黄金製の箱に残されていたのは、パガニーニ宛の古い手紙だった。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、もつれた事件の謎を痛快に解き明かす傑作短編集。

1889年、ロンドン警視庁に殺人捜査課が設置された。年間数千件発生する殺人事件に挑む刑事はわずか12人──。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

ニューヨークの地下で拉致された女性は毒の針で刺青を刻まれ、死亡していた。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが解き明かす事件の数々。

夫殺しを自白したアレクサンドラ。しかし彼女は弁護士のラスボーンにさえ、犯行に至った真の動機を明かそうとはしない。

―アダム神父の後任として門前通り教区の新任司祭となったエイルノス。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

第二次世界大戦末期。英国軍パイロットのブライアンとジェイムズはドイツ上空で撃墜されてしまう。

心臓をえぐり取られた少年。事件を担当する国家刑事警察の殺人捜査特別班に、かつてのトップのプロファイラーが加わる。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。

遙か遠い地中海の島キプロスに、一人降り立ったアガサ。

クリスマスが迫るウィーンで、オペラ界の歌姫を看取った人々。

ロンドン塔の城守、ラルフ・ホイットン卿が塔内の居室で殺された。卿は数日前に届いた手紙に、異常なほどおびえていたという。

日本軍による真珠湾攻撃から約半月後。

―資産家の未亡人ジュディス・パールが夫の死後、門前通りの屋敷を修道院に寄贈したのは四年前のことだった。

―時は1120年の晩秋。