寒い国から帰ってきたスパイ



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初公開日(参考)1964年01月
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長編小説

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寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)

1978年04月30日 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

寒い国から帰ってきたスパイの総合評価:8.10/10点レビュー 82件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

動きがありません

面白くありませんでした。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(7pt)

寒い国から帰ってきたスパイの感想

この作品には、(というかルカレの作品には)美女をはべらせスポーツカーを飛ばし、銃弾を交わしながら悪の大物を追いつめるようなスパイは登場しません。悲しいかな、偏狭で融通のきかない巨大な官僚機構の歯車にすぎないと書かれています。そういった設定は大変にリアルに感じられました。作品には現地スパイへの送金方法、敵の目のくらまし方など多くのスパイ小説なら書かれないような要素が紹介されます。もちろんフィクションなのでしょうが、登場人物にのみにスポットを当てる作品と異なり組織そのものがリアルに描かれるところが面白いのです。
本作は動きに乏しく、走ったり跳んだり格闘したりというのはごくわずかで、大半が会話で成り立っています。嘘か真実か腹を探り合いながらの激しい頭脳戦が見どころになっています。会話の進行はマトリョーシカを開けるようであり、嘘を開けて中を見ると中にもまた嘘があります。チェスとして例えるよりむしろ、ブラフ全開のポーカーでしょう。しかも大胆なイカサマポーカーで、カードが配られる前から仕掛けが始まっているのです。そしてゲームは話者の意図が明らかになるにつれ、さらに緊張感を増していきます。会話だけでこれほどの緊張感を保てるのは凄いものがあり、幾多のスパイものの中にあって決して避けては通れない作品であることは確かです。雨後の筍生え出した凡百のスパイ小説とは異なって、独特の位置を確立したことは確かで価値の高い作品であることは誰もが認めることでしょう。しかし、absinthはこの作品を好きなのかと聞かれると答えるのは難しいです。やはり作品のトーンが重苦しく、わくわくしながら再読できる作品ではないからです。
衝撃のどんでん返しはありますが、これは良くあるように読者をビックリさせようと意図するものではありません。何も信じることは許されない、スパイには確かなものは何もないのだと思い知らせるために用意されています。それにしてもなんというニヒリズムでしょう。任務のためには名誉も外聞も捨てわざわざ恥をさらし、冷徹に貫いてきた作戦の成否が、主人公にわずかばかりに残された最後の人間性によって暗転するのですから。
社会主義は、その崇高な目的のためには個人の犠牲が必要なのだと教えています。そういう恐ろしい教義を民衆に強制する悪の社会主義を倒すためにこそ、正義の民主国家のスパイ組織があるのであって、そしてその崇高な目的のためにはやはり個人の犠牲が必要なのだ……というどうしようもない矛盾。犠牲をやめさせるためには犠牲が必要なのだという矛盾。それが本書のテーマです。こういうテーマを選んだら、ルンルン気分で楽しく読める作品にはなりえないでしょう。
absintheは荒唐無稽と言われても、もう少し華のある作品が好きです。

absinthe
BZLMTCHK
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.80:
(5pt)

良かった

配達迅速。商品良好。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)Amazon書評・レビュー:寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.79:
(4pt)

素晴らしかった

全体的に無機質な印象を持ったけど、それが等身大の主人公があくまで組織の歯車でしかないことを暗示してたようにも感じるし、ハイスペによるスパイアクションにはない重みを与えてたと思う
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)Amazon書評・レビュー:寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.78:
(5pt)

スパイ小説を語るうえで絶対に欠かせない名作、自分的には4.5★

ル・カレの代表作のひとつであるだけでなく、スパイ小説を語るうえで絶対に欠かせない名作とされる。古さを感じるという声もあるようだが、自分は全くそんな感じはしなかった。本作の発表は1963年とのことで、同年にはイアン・フレミング「女王陛下の007」が発表されるなど007シリーズ全盛時代と被ってるわけで、両者の作風のあまりの違いには驚く。
とにかく、読み始めから最後までかなりの緊張感・緊迫感を強いられ、読了後は疲れを感じるくらい。銃撃戦やカー・チェイスの場面などは登場せず、リアリティのある物語展開が続くが、意外な真相も用意されており、エンタテイメント性も十分にある。あと、ル・カレ作品おなじみのスマイリーも登場する。ただしチョイ役である。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)Amazon書評・レビュー:寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.77:
(5pt)

スパイのリアルを感じる

スパイのリアルを感じる作品。英雄譚ではない、いい意味で地味な世界であるが、そこには確実に人の気持ちが原因で動く世界がある。何を信じて、どのような信念を持って、個人とイデオロギーの狭間で対決する国と国。東西冷戦時代は様々なことで対立があり、世界中が緊張していた時代だろう。作品では東独と英国の間で暗躍するスパイの(フィクションだが)リアルな活動を知ることができる。後半で真実が明らかになったときは、恐ろしさに震えた。これを生業にしている人の精神的なタフさに舌を巻く。また、ラストシーンは衝撃的だった。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)Amazon書評・レビュー:寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.76:
(3pt)

リアルすぎるスパイ小説

星3つにしたのはつまらないからではありません。読む人によっては、退屈に感じるかもしれないと思ったからです。地味なスパイ小説で、誰が協力者で、誰が敵で、そもそも何の作戦なのかさっぱり分かりませんが、終盤まで読むと物語の全体像が見えてきます。今、本編を読んでいて退屈しのぎにコメント欄を見ているそこの貴方。諦めずに最後まで読破して下さい。ラストシーンで人間味を押し殺して生きてきた主人公リーマスが、最期に思い描いた光景に心が打たれます。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)Amazon書評・レビュー:寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748



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