ナヴァロンの要塞



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初公開日(参考)1971年01月
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長編小説

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ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)

1977年01月31日 ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

ナヴァロンの要塞の総合評価:8.60/10点レビュー 20件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

冒険小説の原点的作品ゆえか

『女王陛下のユリシーズ号』と並んでマクリーンの代表作とされる本書。私は映画でこの作品の存在を知っていたが、大方の人も同様ではないだろうか。
そしてつい最近まで入手可能なマクリーンの作品は『女王陛下のユリシーズ号』のみだったが、一昨年に27年ぶりに行われた週刊文春によるオールタイムベスト100の選出でデビュー作が再びランクインしたことの影響を受けてかは解らないが、昨年冒険小説フェアの1冊として復刊された。

ドイツ軍が誇る難攻不落の要塞にあらゆる攻撃を掛けては苦渋と辛酸を舐めらされたイギリス軍が最後の手段として取った方法がゲリラ攻略。世界的に有名な登山家キース・マロリー大尉をリーダーとして潜入不可能と云われるナヴァロン島に侵入し、要塞が誇る巨砲を撃破せよというのがストーリーの概要だ。

『女王陛下のユリシーズ号』でもそうだったが、マクリーンのキャラクター造形の深みには堪らない物がある。

世界的登山家と云う勇名を馳せたチームの指揮官キース・マロリー大尉は陸軍にいてもなお、冷静沈着かつ慎重な注意力を持ちながらも、決断の速さで電光石火の如く、目の前に立ち塞がる難題に立ち向かう。

そして彼の片腕であるギリシア人のアンドレアは無類なき怪力を誇る大男ながら、俊敏な動きで敵に対処し、容赦なく命を奪う。しかし自らの殺戮を後悔しないことはない。さらにマロリーとは長年苦楽を共にしてきた鏡のような男なのだ。

フケツのミラーと仇名されるアメリカ人はだらしない風貌ながら破壊工作のエキスパートで爆弾の扱いはピカイチの腕を誇る。

ケイシー・ブラウンはメカのプロでどんなに老朽化した装置や乗り物でも豊富なメカの知識と粘り強さでチームの後方支援を行う。

唯一マロリーと初めて仕事をするの若き大尉アンディー・スティーヴンズは一流の登山家であることで選ばれた。しかしその登山技術は有名な探検家であり登山家であった父親と運動神経抜群の2人の兄に対するコンプレックスから生まれた賜物であり、常に何らかの恐怖心を持ち、それを克服することで勝ち得たものだった。つまりチームの中での不確定要素的存在だ。
本書で私が最も印象に残ったキャラクターはこのアンディー・スティーヴンズ大尉だ。恐怖心を常に持ち、それを克服することで自らの地位を固めてきた彼が他のメンバーに自分の弱さを見せたことを悔い、さらに深手を負ってメンバーの足手まといになることを潔しと思わない男が最後に辿り着く恐怖心が雲散霧消した心理で仲間の為に楯になって戦う姿は物語で終始謝り続け、満身創痍の中で苦難していた者が最後に自分らしく生きることを見出した清々しさを感じた。『女王陛下のユリシーズ号』の水雷兵ラルストンを想起させる。

この愛すべき精鋭たちを迎え撃つのはナヴァロンの要塞のみならず、配備されたドイツ軍はもとより限られた時間と自然の猛威、そして進攻を妨げる地形だ。

航行中にドイツ軍の機帆船による臨検を乗り越え、自船の機械トラブルに、更にはドイツ軍がイギリス軍が駐屯するケロス島襲撃のリミットが一日早まるに至る。そして島に上陸するにも突如発生した暴風雨で船舶が上下左右に揺さぶられ、断崖に叩き付けられながら沈没寸前で断崖絶壁に取りつく、そしてそのために食糧や燃料を落としてしまうなど、ありきたりな表現だが、スリルとサスペンスの連続なのだ。

第1作でもそうだったが、マクリーンはとにかく主人公たちにこの上ない負荷をかける。人間の精神と肉体の限界、いやそれ以上の力を試し、もしくは骨の髄まで疲労困憊させ、最後の一滴まで搾り取るかの如く、これでもかこれでもかと危難や難題を突き付ける、いや叩き付ける。

これら主人公一行に襲いかかる敵や障害をいかに乗り越えていくかという機転や卓越した技術へのスーパーヒーローの戦いぶりにあるのではなく、困難な目標に向かって苦闘する人々が織りなす人間ドラマに読みどころがある。

何度も挫折しそうとなりながらも仲間たちを鼓舞するリーダーシップやそれに減らず口を叩きながらも応えていく部下たち、そして島を侵略された住民からの協力者たちが秘める敵への憎しみ、それらが折り重なって極限状態の主人公たちが諦めずに幾度も立上る行動原理を語っているからこそ、ハリウッドが好き好んで描くアクション映画の典型のようなシンプルな筋書を持つこの作品が今なお冒険小説の金字塔として称賛されるのだろう。

マクリーンは『女王陛下のユリシーズ号』と本書を以て冒険小説の巨匠として名を残し、70年代以降の作品は読むべきものはないと云われているが、正直この作品は私の中では面白いとは思うが歴史に残るほどの作品とは思わなかった。
シャーロック・ホームズシリーズでも『バスカヴィル家の犬』よりも『恐怖の谷』を評価する私なので今後の作品に私なりの傑作を見つけていこう。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(5pt)

映画の方が面白い

盛り上がりがないのでつまらない話でした。

わたろう
0BCEGGR4
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No.18:
(5pt)

相変わらず面白い

本自体は普通の中古本でした(綺麗でも汚くもない)。
内容はかなり良いです。
相変わらずのマクレーン節で、HMSユリシーズとこれは同じぐらい楽しめました。
自分なりに順位を付けると・・・
1位:HMSユリシーズ
2位:荒鷲の要塞
3位:ナヴァロンの要塞
こんな雰囲気です。
どれも「言い回しがひねくれてる & 登場人物が多い & 地名も多い」ので複数回読まないと納得できないところが嬉しいです。
マクレーンは良いです!
ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)より
4150401314
No.17:
(1pt)

虫が死んでた

本の間に死んだ虫が残っていました。もったいない本舗様では過去にこのようなことは一度もありませんでしたので残念です。
ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)より
4150401314
No.16:
(5pt)

原作もお勧めです♪

映画と違って全く女っ気は有りませんが、くどい位の人物描写は個人的に大好きです。
ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)より
4150401314
No.15:
(4pt)

全くの架空の話……それを割り引いて読めばそれなりに面白い話

194☆年11月、エーゲ海に浮かぶギリシャの小島ケロス島に、1200名の、イギリス軍将兵が、取り残され、ドイツ軍に囲まれていた。そして、6日後にドイツ軍が、ケロス島に総攻撃をかけるという情報が入り、連合国軍側は、早急に、ケロス島の軍を撤退させなくてはならなくなったが、その退路には、ナヴァロンの要塞が立ちふさがっている……そこでナヴァロンの要塞を破壊するという任務が、連合国軍の大尉マロリー以下5名に下る。…選ばれたのは、いずれ劣らぬ怖いもの知らずの猛者と血気盛んな青年。……初っ端から、悪天候の中、ナヴァロン島の切り立った岸壁に叩きつけられて怪我人が出たり、ドイツ軍に島への上陸を察知されたりして、次から次へと、困難な状況に直面します。…ドイツ軍に捕まって絶体絶命の危機に陥ったり、仲間のまさかの裏切りに遭ったりして、この状況からどうやったら要塞を破壊できるのか、ハラハラドキドキの連続です。
 でも、ナヴァロン島というのは、端から端まで1日もかからずに歩いて行けるくらいの小さい島だと思います(実際にはナヴァロン島という島は無く、アンティキティラ島という島がモデルになっているらしいです。)が、そんな小さい島で、自分たちが上陸したことがドイツ軍に分かっているのに、丸一日隠れていて見つからないなんてことはありえないし、仲間に敵のスパイがいたなら、すぐに殺されているだろうと思います。それに、ドイツ軍の兵士が、いくら敵を捕まえるためとはいえ、要塞に、見張りだけを残してみんな出払うなんてことはしないと思います。……そういうことを全部差し引いて見ると、これはこれで面白い話ではあります。
 この小説は、1961年に、グレゴリー・ペック主演、アンソニー·クイン共演で映画化され、私の子供の頃は、時々テレビで放映されていました。アンソニー·クインが、マロリー大尉の相棒の、ギリシャ人の役で、ドイツ軍に捕まったとき、なんとか敵の将校の気をそらそうとして、仲間を裏切る芝居ー芝居の中の芝居ーをするところが、子供ながらに面白いなと思って見てました。
ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)より
4150401314
No.14:
(5pt)

桁違いの迫力と臨場感、究極の冒険小説

いやはや凄まじい冒険小説である。ナチスの要塞、ナヴァロンを壊滅させる話だが。冒頭から最後まで、息も切らせぬ大迫力の模写とストーリー展開には、お見事の一言に尽きます。究極の冒険小説である。とにかく、描き方が石ころ一個にまで神経がゆき届き、巧すぎるのである。骨太のストーリー展開で、読み応え十分である。
ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫 NV 131)より
4150401314



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