歪んだサーキット



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    初公開日(参考)1977年01月
    分類

    長編小説

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    歪んだサーキット (ハヤカワ文庫 NV (255))

    1981年07月01日 歪んだサーキット (ハヤカワ文庫 NV (255))

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    No.1:
    (7pt)

    邦題は秀逸だが…

    戦争小説でデビューし、その後も冒険小説、スパイ小説と様々なテーマを題材にしてきたマクリーンが今回選んだ題材はF1レースの世界。ある日突然トラブルに見舞われるようになったトップ・レーサーを取り巻く不審な事故を巡る物語だ。

    本書ではもはやマクリーン作品の特徴となった、前段がなく、いきなり事件の途中から物語は始まる。そして稀代のトップ・レーサーと称されながらも、最近自殺行為とも云える際どいレースを繰り広げるジョニー・ハーローの一匹狼的な事件の調査をメインに物語は進行する。

    マクリーンはジョニー・ハーローに対して外的描写のみで語るため、彼の心中は他の登場人物同様、読者には全く解らない。
    本書ではいきなりレース中の事故で他チームのレーサーを死なせてしまう事件から幕を開けるため、まず読者にはジョニー・ハーローが作品で語られるほど凄腕のレーサーとは思えず、寧ろ心理の読めない孤高の、悪く云えばいけ好かないレーサーと映り、正直感情移入がしづらい人物となっている。そんな彼の真意は物語の最後に語られる。

    一流レーサーともなると度胸とハートの強さが要求されるが、彼はまさに一つ抜きん出たメンタルの強さを持った人物と云えよう。その裏付けとして一連の事件に加担した人々に対して眉一つ動かさずに非情な制裁を加えることを全く厭わないことが挙げられる。
    その冷徹ぶりはもはや一介のレーサーを通り越して、数々の修羅場を経験したエージェントのような趣さえある。

    本書はマクリーン作品では実に読みやすい作品で、つっかえるところなく、クイクイ読めるところがいいのだが、その反面、マクリーン特有のメカに対する詳細な描写がほとんどないのが気になった。
    ヨーロッパでは有名なモータースポーツに詳細な専門用語を並べることはもはや意味がないとまで思ったのか。いやそれとも晩年の作品は取材する時間をほとんど取らずにテクニックで小説を著していたのか、今となっては解らないが、マクリーンらしい熱が足らない作品だった。題材がそれまでのマクリーン作品の中でも異色だっただけにこれは実に惜しい。

    真相も今にして思えばどちらかと云えばありきたりの内容だ。マクリーンの衰えを如実に感じさせる作品だったことが非常に残念だ。


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