ナヴァロンの嵐



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    初公開日(参考)1977年04月
    分類

    長編小説

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    ナヴァロンの嵐 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)

    1977年04月01日 ナヴァロンの嵐 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)

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    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    ナヴァロンの嵐の総合評価:8.61/10点レビュー 18件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    もはやこれは商業主義以外何物でもない

    ナヴァロンの巨砲壊滅はただの前哨戦に過ぎなかった!
    満身創痍で瀕死の状態で任務を成し遂げたマロリー大尉とミラー伍長たちのまさに任務達成直後から物語は始まる。

    2人は再びジェンセン大佐から新たな任務を告げられると、ようやく任務を終えて結婚式を挙げようとしていた不屈の男アンドレアを強引に引き連れてイタリアのテルモリへと向かう。今度は孤軍奮闘する7,000人ものパルチザン兵を救出するために。

    しかしジェンセン、人遣い荒過ぎでしょう!
    ほとんど生死の境を彷徨うほどの超難関な任務を終えた部下たちをたった30分しか眠らさず、飛行機に乗せて次の任務地に連れて行くなんて、今の時代ならパワハラ上司の極みとの謗りを受ける事だろう。

    そんなパワハラ上司ジェンセンの有無を云わさぬ強引さによって今回もマロリーたち一行は困難な任務に赴くわけだが、1作目に比べると切迫感がないように感じる。疲労困憊なはずなのに1作目で感じた死線を彷徨うようなスリルに欠けるのだ。
    物語のスケールとしては前作が1,800人のイギリス兵の救出に対し、今回は7,000人のパルチザンの救済と3倍以上になっているにもかかわらず、常に余裕綽々で全知全能の存在の如く、事に当たっているように感じる。寧ろ部下のレナルズのように眼前に起きている事態が解らなくて戸惑っていながら、マロリーに反発している姿こそが読者そのものを写しているかのように感じた。

    それはやはりキース・マロリーがもはや生ける伝説の英雄となっているからだろう。前作登場時は世界的な登山家として勇名を馳せていたという設定ではあったが、読者にとってキース・マロリーは全くの門外漢であった。その男が満身創痍になりながら不撓不屈の精神で不可能と思われたナヴァロンの巨砲を打ち砕く姿に感動を覚えたものだった。

    しかし今回のマロリーはその時の男とは違い、もはや一介の登山家ではなく、誰もが不可能を可能にする男としてヒーロー視しており、そしてマロリー自身も上に書いたように困難を困難とも思わずに誰もが呆気に取られるような無謀な計画を立てては完遂する有言実行の男になっている。
    1作目では到底不可能とされた任務に何度もくじけそうになりながらも前に進んだ姿とはもはやかけ離れているのだ。“男子三日会わざれば刮目して見よ”という言葉があるが、キース・マロリーの人物造形の違いは危難を達成したが故の成長と見てとれるが、それにしてもその違いには戸惑いを覚えざるを得ない。

    読者へのサーヴィス精神と云う観点から考えれば、救出すべき人員の数と巨砲ならぬダムの破壊と以前にも増してスケールアップしているのは定石通りと云えば定石通りだが、物語の深みが明らかに減じているのは非常に残念だ。

    前作が作者2作目の意欲作であり、所謂「2作目のジンクス」を打ち破らんがために渾身の筆致で描いた苦難に挑む男達の物語だったが、それはデビュー間もない作家が持つ初々しさと粗削りさがいい方向に出た稀有の傑作だったと云えよう。
    翻って本書はキース・マロリーと彼の仲間ミラーとアンドレア達ヒーローの物語であり、冒険小説ではなく映画化を意識したエンタテインメント小説となってしまっているのだ。特に原作しか読んでいない読者にはピンと来ないアンドレアの婚約者マリアはなんと映画でのオリジナルキャラクターとのこと。映画会社のいいなりになって自身のオリジナルをも捻じ曲げるとは、何とも情けない限りだ。

    そして哀しいかな、本書以降、書評家たちのマクリーン作品への評価は決して高くない。この2作の明らさまな違いがその後のマクリーンの、テクニックだけで映画会社が喜ぶストーリー展開と派手な演出へと淫していった兆しが同じ主人公を使った本書で顕著に表れたように感じた。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.17:
    (5pt)

    相変わらず面白い

    本自体は普通の中古本でした(綺麗でも汚くもない)。
    内容はかなり良いです。
    相変わらずのマクレーン節で、HMSユリシーズとこれは同じぐらい楽しめました。
    自分なりに順位を付けると・・・
    1位:HMSユリシーズ
    2位:荒鷲の要塞
    3位:ナヴァロンの要塞
    こんな雰囲気です。
    どれも「言い回しがひねくれてる & 登場人物が多い & 地名も多い」ので複数回読まないと納得できないところが嬉しいです。
    マクレーンは良いです!
    ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)より
    4150401365
    No.16:
    (1pt)

    虫が死んでた

    本の間に死んだ虫が残っていました。もったいない本舗様では過去にこのようなことは一度もありませんでしたので残念です。
    ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)より
    4150401365
    No.15:
    (5pt)

    原作もお勧めです♪

    映画と違って全く女っ気は有りませんが、くどい位の人物描写は個人的に大好きです。
    ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)より
    4150401365
    No.14:
    (4pt)

    全くの架空の話……それを割り引いて読めばそれなりに面白い話

    194☆年11月、エーゲ海に浮かぶギリシャの小島ケロス島に、1200名の、イギリス軍将兵が、取り残され、ドイツ軍に囲まれていた。そして、6日後にドイツ軍が、ケロス島に総攻撃をかけるという情報が入り、連合国軍側は、早急に、ケロス島の軍を撤退させなくてはならなくなったが、その退路には、ナヴァロンの要塞が立ちふさがっている……そこでナヴァロンの要塞を破壊するという任務が、連合国軍の大尉マロリー以下5名に下る。…選ばれたのは、いずれ劣らぬ怖いもの知らずの猛者と血気盛んな青年。……初っ端から、悪天候の中、ナヴァロン島の切り立った岸壁に叩きつけられて怪我人が出たり、ドイツ軍に島への上陸を察知されたりして、次から次へと、困難な状況に直面します。…ドイツ軍に捕まって絶体絶命の危機に陥ったり、仲間のまさかの裏切りに遭ったりして、この状況からどうやったら要塞を破壊できるのか、ハラハラドキドキの連続です。
     でも、ナヴァロン島というのは、端から端まで1日もかからずに歩いて行けるくらいの小さい島だと思います(実際にはナヴァロン島という島は無く、アンティキティラ島という島がモデルになっているらしいです。)が、そんな小さい島で、自分たちが上陸したことがドイツ軍に分かっているのに、丸一日隠れていて見つからないなんてことはありえないし、仲間に敵のスパイがいたなら、すぐに殺されているだろうと思います。それに、ドイツ軍の兵士が、いくら敵を捕まえるためとはいえ、要塞に、見張りだけを残してみんな出払うなんてことはしないと思います。……そういうことを全部差し引いて見ると、これはこれで面白い話ではあります。
     この小説は、1961年に、グレゴリー・ペック主演、アンソニー·クイン共演で映画化され、私の子供の頃は、時々テレビで放映されていました。アンソニー·クインが、マロリー大尉の相棒の、ギリシャ人の役で、ドイツ軍に捕まったとき、なんとか敵の将校の気をそらそうとして、仲間を裏切る芝居ー芝居の中の芝居ーをするところが、子供ながらに面白いなと思って見てました。
    ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)より
    4150401365
    No.13:
    (5pt)

    桁違いの迫力と臨場感、究極の冒険小説

    いやはや凄まじい冒険小説である。ナチスの要塞、ナヴァロンを壊滅させる話だが。冒頭から最後まで、息も切らせぬ大迫力の模写とストーリー展開には、お見事の一言に尽きます。究極の冒険小説である。とにかく、描き方が石ころ一個にまで神経がゆき届き、巧すぎるのである。骨太のストーリー展開で、読み応え十分である。
    ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)Amazon書評・レビュー:ナヴァロンの嵐 (ハヤカワ文庫 NV 136)より
    4150401365



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