権力と栄光
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主人公の神父は酒好きで、私生児までもうけている破戒僧です。 そんな神父が革命下の極限状況の中で、洗礼をしたり、告解を聴いたり、ミサをするといった神父として行うべき行為を命がけで果たします。 罪を犯している破戒僧が行うカトリックの秘蹟によって人は救われるのか。それは、いわゆるカトリックの人効論と事効論の対立にかかわる神学上の問題を含んでいます。そのようなこととは別に、罪の意識を感じながらなすべきことを果たす主人公の姿は感動的です。 | ||||
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政治的に暗い影の差していた1930年代後半のメキシコ。 作者は観光地から遠く離れた場所に滞在し宗教迫害についての調査を行ったと序文にある。 カトリック迫害の追手から逃れる為、暑熱の中を這いずり回り惨めな逃亡を続けるウイスキー坊主。 破戒僧であっても自問自答を続ける彼の葛藤は天国と地獄、救いと罪の狭間を行き交う事で一つの存在意義となる。 彼の逮捕に執念を燃やす警察署長や逃亡の最中出合う様々な人達にも不完全な弱者の眼差しが向けられているのは カトリック作家であるグリーンの他作品に於いても窺える一貫した母胎である。 国外脱出せず追跡の恐怖と戦いながら最後には寝返らず殉教した神父は神の恩寵に与れたのか? 信仰が廃れていない事実は警察署長に唾を吐いた少年の場面で結実している。 遠藤周作がこの作品を特に読み解いた事は有名な話だが、巻末に記載されているグリーンとの邂逅~交信。 「沈黙」とこの作品の比較対照は興味深く読ませて貰った。 | ||||
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イギリスの文学者ですがこの作品はアメリカそのものです。 舞台はメキシコ。 南米の持つ暑さは東南アジアを舞台とするアンドレ・マルローの「王道」の中の「暑さ」を感じさせる。 矢張り風土はヨーロッパとは違い「風土からの熱気」を描いています。 ヨーロッパの風土と南米の風土はヨーロッパの作家が描くとヘミングウェー風になってしまうのかとも思うのでした。 カトリック作家としてのグリーンの作風は旧教の世界観とともに宗教性を感じさせます。 退廃した人間のデラシネを強く感じました。 是非読んでみてください。 | ||||
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翻訳の素晴らしさもあったと思うが、重い内容の中に登場人物の気持ちと葛藤がよく伝わって来た。 最後に新しい神父が訪ねて来たことは、著者自身の希望の表われと思われ、深い信仰が感じられた。 | ||||
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もっとひどい状態のものを古書店でもっと高く買うこともよくあるので、送られた書籍は非常に安価なわりに未読ではないかと思うほどきれいだった。 難を言えば、活字が小さすぎた。 もし実物を見ていれば購入しなかったと思う。 それ以外は問題なし。 送付も早かった。 | ||||
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