地上最後の刑事
- 終末もの (19)
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設定は大変魅力的ではあるけれど、終末の雰囲気の描写が薄く、人類おそらく全てに対して後ごくわずかで死が訪れると言う状況の切迫感などはほとんど描かれていない。 また言っちゃ悪いが翻訳が稚拙。直訳のように感じられる不自然な表現が多いのと、それに加えて(原文がそうなのだろうから仕方がないのかもしれないが)登場人物の主観が延々と連なる描写が多く、不自然な翻訳文章と相俟って正直読んでいて興醒めすることが多々あった。 3部作なのだそうだが、翻訳が同じ他の2冊はちょっと読む気にはなりません。読むことがあるとすれば本屋で原書にたまたま遭遇することがあったら、かな。 | ||||
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結構こうしたタッチの小説久々だったかな。半年後に小惑星が激突し地球が消滅するといわれている中で起きた殺人事件。周囲は半年の間のやりたいことリストに奔走したり、やる気をなくしたりという中で淡々と捜査を進める主人公。スタッカートのような小気味よい展開。主人公は比較的冷静沈着、頭脳明晰ではあるものの、ちょくちょく失敗をするという点がすごく気に入った。小説でないとあり得ない感じじゃないのが良かったです(※小惑星激突除く)。 | ||||
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ストーリーはバリバリの刑事もので、未来の科学や機械などが登場する訳ではありません。 隕石の落下が予測され秩序が崩壊し始めたところに起きた事件。真面目に取り組む刑事も減った中、主人公は懸命に犯人を追う。 動機やきっかけに設定が活きる。興味を惹かれる設定でキャラクターも特徴が出ており続きが気になります。文庫版で買ってしまったので続刊も文庫版が出てくれると嬉しいです。 | ||||
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設定が興味を惹くものだったので、文庫になるのを待って購入。 小惑星が衝突するのを待つ地球の混乱状態を想像し、チャイナ・ミエヴィルをうんとミステリよりにした作品を予想していました。が、全くもって違う印象の話でした。 地方都市(田舎町)の様子はそこまで混乱状態ではないけれど、もはや日常が継続可能ではなくなったことに様々に対処する様子が、設定からすると控えめなくらいの描写で説明され、そこに一人称の主人公が際立ちます。 若くて真面目で,こんな状況のおかげで刑事になる夢がかなったばかりの新米が手探りで捜査を進めよう、刑事としての仕事をしようという様子--この真摯さがたちまち伝わり、この主人公に好感を抱かずにいられません。刑事としての仕事も、恋も、もう次は望めないのかもしれないけど、頑張れ〜と声をかけたくなるほどに。 ミステリとしてのストーリー立てにも設定がよく生かされています。謎解きとしては意外性がなく、むしろ予定調和に近いくらいの印象があるのですが、物語としての整合性・ストーリーバランスとしては非常にいいと思います。日常の継続性を失ったとき、人間がいつ、どう変わるのかの考察も無理がないし--もともと推理マニアでなく、ミステリであっても読み物としての楽しさのほうを期待する私には十分な読み応えがありました。 現時点で続刊の文庫化はまだのようですが、じらさないでほしいなあ... | ||||
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巨大隕石が地球に衝突する約半年前に発生した殺人事件を追う刑事ヘンリー・パレス。遺体の発見状況からみて自殺と判断されそうな事件であるが、パレス刑事は殺人事件として捜査する。あと半年で人類が滅亡するかもしれないときに、そんな面倒な仕事をしなくてもいいのではと思うが、きっちりとした性格の被害者に報いるようにパレスも粛々と捜査をする。そして真相にたどり着く。 本書の舞台のような極限状態で、人類がどのように振る舞えるかを問われた作品だ。このような状態では群衆が勝手し放題となり秩序なき世界に移りながら最後を迎えそうであるが、まだ落ち着いていららるくらいの聡明さは残っているようだ。きっと作者が人類はこうであってほしいとの願いもあるのかもしれない。殺人の動機も泣かせるものだ。人間の弱さと強さと優しさが出ている。自分だったらどう行動するだろうかと常に考えながら読み進めた。考えすぎると気が重くなるので注意。 本作品は三部作の最初の作品だ。次の作品「カウトダウン・シティ」や三作目の「世界の終わりの七日間」も読んでみたいと思う。人類がどんどん滅亡に向かって時が過ぎるなか、パレスがどのような行動をとるのか楽しみである。 | ||||
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