此の世の果ての殺人



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初公開日(参考)2022年08月
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長編小説

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此の世の果ての殺人

2022年08月24日 此の世の果ての殺人

第68回江戸川乱歩賞受賞作。 史上最年少、選考委員満場一致。 「大新人時代」の超本命! 本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人 特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛 二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき 極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子 非日常を日常に落とし込む、その手捌きは実に秀逸である――京極夏彦 ―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望 正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー 小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

此の世の果ての殺人の総合評価:7.44/10点レビュー 50件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

此の世の果ての殺人の感想

「第68回江戸川乱歩賞受賞作、 選考委員満場一致」との触れ込みで手にした小説。
なかなか序盤のつかみは良い。小惑星「テロス」が日本に衝突。2か月後には確実に死ぬ。
そんな極限の状況で、主人公は太宰府で自動車の教習を受ける。
山道教習では、途中で落下してきた首つり死体に教習車が激突したり、行き先のダムでは生きる希望を失った人間の自殺場となっていたりと、非日常の世界を描いている。
そんな中、主人公小春は、なぜこの時期敢えて自動車学校に通うのか?そもそも自動車学校がなぜ営業されており、唯一残っていた指導教官イサガワ先生とは一体何者なのか?

ここまでは、今後の展開期待大ですこぶる良かった。
しかしながら、その後の展開は、ある殺人事件の謎解き小説。
ハッキリ言って、この謎解きは陳腐である。せっかくの究極の極限状態という設定が、あまり活かされていない。
そもそもこんな状況で、殺人事件の犯人探しなんて、超非現実的。ありえない。
登場人物の生い立ち、背景、性格、心理描写、この辺りの記述が妙に軽くて表面的。
描写・文体もこなれていないというかちょっと、幼い感じ。
結局、テーマの割にはライトすぎるという感覚か。

ということで、あまり高評価は与えられなかった。
ただ、序盤が気に入ったので、中庸点の5点とした。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

此の世の果ての殺人の感想

古風な印象さえあるタイトルに対し、さすがは史上最年少の乱歩賞作家だけあり、軽いけどストーリーはしっかり、テーマの選択、絶望的な将来しか見えないのに人物たちがむしろ軽やかに行動して陰鬱にならないところ、それに構成も新人とは思えない程うまい。リアリティこそないものの情景がはっきりイメージできるのは、先行きが楽しみな作家といえる。あとは本作が最高傑作にならないよう、進化していくことを祈るのみ。

本好き!
ZQI5NTBU
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

此の世の果ての殺人の感想

これは面白かったです。
2022年度の江戸川乱歩賞受賞作品。

地球に小惑星が衝突し滅びる定めとなった終末もの。主人公はそんな世界の中で自動車教習所に通い運転を学んでいる。という始まり。

世界崩壊を舞台になんで教習所?というチグハグさがまず印象的でした。
江戸川乱歩賞は昨年『老虎残夢』の特殊設定ミステリが受賞した事から、今年も特殊設定ミステリを採用しエンタメ系の流行に乗る変わり種かと思った次第です。
ですが先に伝えておきますと、中身は災害小説としての日常や社会的テーマも絡めた堅実な本格ミステリでした。

災害小説における死体が道端に転がっているなどの非現実的要素が日常化されており、生きる希望を失った者、最後まで生き抜こうとする人々のドラマを感じる物語。教習中の車に乗り不慣れな運転で街を移動する様はロードノベルのような味わいも感じられました。主人公は著者と同じ23歳の女性。社会に出たての者の不安や、弟の面倒を見る姉としてしっかりしなくてはいけない気張った心境など主人公の等身大が描かれているのが印象的でした。
総じて文章が大変読み易く情景が浮かびやすいのでドラマや映画を見ているような気分にも感じた次第です。

ミステリとしては大きなインパクトがある訳ではないのですが、作り方が巧いと感じる所が多くてそれでこうなっているのか~と印象に残る所がしばしばありました。
終末ものと自動車教習の組み合わせは最初不思議でしたが、読み終わってみれば納得。
結末&読後感も良かったです。

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No.47:
(5pt)

終末世界×ロードムービー×ミステリーの三重奏による傑作

ミステリーの新機軸として、通常の世界ではなくファンタジー要素を組み合わせる作品があるが、ほとんどの場合はそれによってある種の閉鎖空間や密室状況を作り出すことに狙いを定めている。
が、この作品は逆にオープンな場所でロードムービー的に展開させるという、非常に珍しい方向性を提示してきた。これによりミステリー要素は若干薄くなったが、ストーリー展開という点では非常に面白い流れを生み出すことができており、最後まで飽きることなく読み進めることができた。キャラクター造形もメインキャラだけでなく、サブキャラも魅力的な肉付けがされていることが多く、そういう意味ではもし映像化しても十分楽しめそうな印象だった。
此の世の果ての殺人Amazon書評・レビュー:此の世の果ての殺人より
4065289203
No.46:
(3pt)

世界が滅びる設定なのに

小惑星が衝突して世界が滅亡するという派手な設定があるのに、殺人事件の捜査が主題というストーリーはちょっと呑気に感じる
此の世の果ての殺人Amazon書評・レビュー:此の世の果ての殺人より
4065289203
No.45:
(4pt)

罪と罰

いわゆる日本版ラスアスと言ったところだろうか。若い先生なのに罪と罰の問題に取り組んでる様子がうかがえる。いや、若さゆえに人間の本質(の一部)に迫ろうという姿勢が真剣であり若々しくもある。ミステリーと言う形態をとっているが我々がどの様に生きていくかの模索の書でもある。是非、若い人には手にとってほしい。
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4065289203
No.44:
(5pt)

おもしろい

光マジでいいやつ
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4065289203
No.43:
(1pt)

江戸川乱歩賞も堕ちたものだ

過去の江戸川乱歩賞をいくつも読ませていただき、深い人間描写や社会的テーマを秘めた傑作を排出するこの賞に寄せる期待は大きなものだった。
本作は巨大隕石衝突による地球滅亡が約束された世界線が舞台の、いわゆる特殊設定ミステリと呼ばれる部類のものであると推測する。だが肝心のその特殊性を全く活かし切れていない。世界の終わりを間近に迎える人類の狂乱、機械文明の破綻などは随所描かれているが、どこぞのSF小説を流用したかのようなありきたりで陳腐な描写が散見され、目新しさは皆無。序盤の異様でグロテスクな自殺体の描写で釣っているだけのように思えた。
肝心のミステリ要素も、途中までは二転三転と面白みもあったが無駄に増えていく登場人物のせいで全体のテーマ性が薄れ、一貫した『何か』が欠けている。おまけに犯人も非常に分かりやすく、「ただの快楽殺人鬼」というこの上もなくつまらないオチが待っている。快楽殺人鬼を犯人にする、ということ自体は何もおかしくないし、そういった犯人を描いた素晴らしいミステリ作品はこの世にたくさんあるが、犯人の背景の深掘りも何もなく、よって殺人を楽しむ犯人への恐怖感を覚える間もなくドタバタと忙しいだけのラスト。ただ読者の奇をてらうためだけに無理矢理考えたオチ、と思ってしまう程、肩透かしを喰らった。
筆者は群像劇を描きたかったのだろうか。群像劇の傑作はどれもみな作中人物の関係性が最後にはパズルのように綺麗にカチリと嵌り、この上もない爽快感をもたらしてくれるものだが、今作においてはそれらが一切感じ取れなかった。特に意味もなく現れ、特に意味もなく死んだり生き残ったりする。実に稚拙極まりない。
何より、隕石衝突による地球滅亡を散々謳っておきながら、読者の感情を強く揺さぶるような(今風に言うと『エモい』)終焉の描写も浅い。というか無い。これでは何のためにこの舞台を設定したのか、本当に分からない。余韻にも浸れない。

何故今作が江戸川乱歩賞を受賞できたのか甚だ疑問である。よほど他の候補が駄作過ぎたのか何なのか……とにかく、とても残念だ、という感想以外に持つことができなかった。
此の世の果ての殺人Amazon書評・レビュー:此の世の果ての殺人より
4065289203



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