老虎残夢



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初公開日(参考)2021年09月
分類

長編小説

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老虎残夢 (講談社文庫)

2024年02月15日 老虎残夢 (講談社文庫)

「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」! 孤絶した楼閣=密室で起きた「絶対不可能殺人」 最侠のヒロインは、最愛の師の「死の謎」を解くことができるのか!? 選考委員絶賛! 第67回江戸川乱歩賞受賞作 綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」 京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」 湖に浮かぶ孤島で、武術の達人・泰隆が遺体となって発見された。三人の武侠を招き、うち一人に「奥義」を授けるとしていた矢先のことだった。孤絶した楼閣は、特殊な武芸を身につけた彼らをもってしても侵入は不可能にみえる。泰隆の愛弟子・紫苑は、姉妹以上の絆で結ばれた恋華とともに、その謎に挑む!(「BOOK」データベースより)




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老虎残夢の総合評価:7.36/10点レビュー 28件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
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(6pt)

老虎残夢の感想

序盤苦労しましたが、読書した結果は面白い物語でした。

江戸川乱歩賞受賞の本作。乱歩賞は社会派の作品が多いので勝手なイメージから最初はコテコテ中国の歴史ものかと思いきや、読み終わってみれば若い世代を狙ったライトな能力もの作品と感じました。
江戸川乱歩賞というより同じ版元の講談社ならメフィスト賞のような印象。ここ数年ミステリ界隈では『特殊設定ミステリ』がもの珍しさから流行っている為、江戸川乱歩賞としても新たな読者を得るべく、その設定を取り入れた本書を採用したのかなという思いを感じました。その為のダブル受賞というのを感じます。

序盤の感想として、武侠小説に馴染みがなかった為か開始30ページで挫折でした。最初の1ページから読み辛い漢字の羅列。非現実的で意味不明の環境や会話。正直読むの迷いました。江戸川乱歩賞受賞だから再度読む事に決め、そもそも武侠小説とはどういう物なのか調べてから本書を読み直す事にした次第です。

同じ思いの人がいましたらコツとしてお知らせですが、わかりやすく説明すると本書は能力ものです。
武侠小説×ミステリとすると難しく感じますが、能力もので、超能力・ファンタジーを扱っていると考えたら理解しやすい作品でした。

私のように武侠小説に慣れていない人の為のお伝えメモとして、出てくる能力の説明を。
・外功(がいこう)という能力は、力・筋肉の物理能力。
・向功(ないこう)という能力は、防御・治療の回復系能力。
・軽功(けいこう)という能力は、体重を軽くする能力。達人になる程、高く飛べたり水面も歩ける。
ちなみにこれらの言葉はwikiにも存在しており中国武術の一般知識でした。

そりゃこういう能力が成り立ったらファンタジーになっちゃうから"ノックスの十戒"も中国人を禁止したくなるわと思い出しました。一方、こういうものだと設定として認識できてしまいえば本書はとても読み易く楽しめます。
能力ものと認識できればアニメやラノベをイメージしてスラスラと描かれているシーンが浮かびました。軽功の優れた能力者は湖の横断は船ではなく歩いて渡ったり、『踏雪無痕』という能力になると足跡を付けずに雪の上を歩ける。向功の達人には毒が効かない。ふむふむ、だんだんとミステリの設定条件になってきた。そんな具合で理解です。

これらは序盤で一応説明されますが、文章ゆえか理解し辛いのが本音。登場人物も見慣れない名前でイメージし辛い。
是非文庫化する時は、簡単な能力表、登場人物表、周辺地図や現場の図を添えると評判がより良くなると思います。手に取って最初の数十ページの印象が難解過ぎます。50ページぐらい読むと雰囲気と会話文主体で読み易くなりました。文章の雰囲気が違うので加筆して調整したのかな。

中盤以降は、限られた個性的な人物達のやりとりがキャラものとして読ませますし、謎の提示やそれぞれの立場からの議論は面白く読めました。ただミステリとして残念なのがファンタジーの能力ものの条件が曖昧な事。何ができて何ができないのか、現実とは異なる能力が存在する世界なので、条件が定まっていないと、実はこんな事ができます・起きていましたと言われても後出しに感じるのです。

"江戸川乱歩賞"として見ると違和感があるのですが、ミステリを気にせず1つの物語としては本書は面白かったです。
『老虎残夢』というタイトルはカッコよく内容に合ってるのが好感です。表紙のイラストもよくて、今までの乱歩賞のイメージを変える作品に位置付けられているんだなと感じました。宣伝方法から新しい読者を得たい気持ちを感じますが、最初の数ページが難解で、試し読みで敬遠されてしまいそうなのが気がかりにも感じました。

1つの物語として完結していますが、紫苑を主人公とした異なる物語をもっと読んでみたいなと思いました。旅物語ならシリーズ化できるぐらい良い設定と魅力ある舞台です。次作があるなら楽しみです。

egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

老虎残夢の感想

前半は中国武術や"百合"で、何やらマンガっぽくて読みづらかったが、後半になるにつれてミステリらしくなった。登場人物がとにかくマンガチック。それにかつて中国人はミステリに扱うことなかれ、というのがあったが、最近はそんなこともないのかな。
中国を扱った乱歩賞は過去にもあったと思うが、こういった受賞作も新鮮味がある。

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.26:
(4pt)

馴染みがない舞台なのにスッと入っていけた

舞台が宋時代の中国という事で、正直全く馴染みがないので不安でしたが面白かったです。
メインキャラが六人しかいないのが分かりやすくて良いですね。
その六人もキャラが立っていて誰が誰だか分からないという事が無いのが有難かったです。

高名な拳法の達人が自分の館で刃物を刺されて死んでいるのが発見されます。
容疑者は三人。弟子である主人公は敵を取るべく取り調べを開始するという訳です。

死体が発見されて以降は、ほぼ全て館内での会話劇で進行します。
雰囲気としては映画「キサラギ」を連想しました。
誰が犯人か話し合ううちに徐々に色んな秘密が明かされて行って…という感じですね。

バトル描写も楽しかったし、なにより昔の中国が舞台なのに全くハードルの高さを感じさせないのが良かったです。
老虎残夢Amazon書評・レビュー:老虎残夢より
4065245621
No.25:
(1pt)

かなり読みにくい本

途中で読む事断念!
疲れる。
老虎残夢Amazon書評・レビュー:老虎残夢より
4065245621
No.24:
(3pt)

江戸川乱歩賞であり武侠小説と聞いて読んでみたけれど

皆様はノックスの十戒という言葉をご存知だろうか。ノックスの十戒とは推理作家のロナルド・ノックスが発表した、推理小説を書く際のルールだ。探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。犯人は、物語の当初に登場していなければならない。主要人物として「中国人」を登場させてはならない。(詳しくはググって欲しい)

この小説は大陸を舞台にした武侠小説だ。武侠、つまり武術や気功で何でも解決してしまう「中国人」が主役である。

そういう意味ではノックスの十戒の「中国人を登場させてはならない」と「未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない」等に抵触する。
登場人物が中国人で未知の技術を使うならば探偵役は誰になるのか、そこでまず私はニヤリとさせられた。

南宋時代を舞台とした武侠小説というのは良かったが、キャラクターは肩書は立派だが少し面白みに欠けていると思った。普段推理小説を読まないから、登場人物の掘り下げは他も同じようなものなのだろうか、比較する対象がないためわからないが、ただ舞台が中国なだけで小難しい言葉を並べ立てて煙に巻いているだけで深みが感じられなかった。でもテーマ性とか読みやすさとか、キャッチーさで言ったら中二病真っ盛りの学生にぴったりというか、読書を趣味にし始めた人にはこのボリュームがちょうどいいと思う。

自分が感じたモヤモヤは本の最後に書いてある選評でスッキリした。正直有名作家の選評が一番面白い。

本編星2つ、選評が面白かったので星1つ。合計星3です。
老虎残夢Amazon書評・レビュー:老虎残夢より
4065245621
No.23:
(3pt)

うーん

読み終わって、で? みたいな印象になった。最後の参考文献を見ても、ものすごく調査されてるんだろうと思ったが、漢詩を出されてもよく分からないし、モンゴルとか言われてもよく分からない。歴史を絡めてくるのなら、日本の歴史の方がいいんじゃないか? そちらの方が食い付きは良さそうだ

キャラクターに関しては、数はちょうど良い数だったと思う。ヒロイン2名、容疑者3名。分かりやすい。ただ、部屋の中で語ってる場面が多かったが、内功とか外功とか言ってるし、推理で追い詰めてから水戸黄門みたいに戦えば面白かったのかなぁと思う。
キャラクターは、可愛げがあるところもあって良かったなと感じた。

ただ「南宋である必要ある?」とは思った。分からないが、設定の割に物語がこじんまりとしている印象があって、日本で良いんじゃない? とも。何か南宋に思い入れがあって、南宋人で無ければ成立しないテーマみたいなのがあれば話は別だと思うが…そんななのもなかった。

あと、トリックというかミステリというか謎のコアの部分なのだが「え? それ魔法と変わんなくない? 行ったり来たりして、やっぱ初めに考えた通りでしたと言われても…」と思ってしまったのが、一番うーんと思えた部分だった
老虎残夢Amazon書評・レビュー:老虎残夢より
4065245621
No.22:
(4pt)

百合もあります。ちなみに世界観は射鵰英雄伝系

中華武侠な世界観で、
ミステリで師弟愛で、百合。
作者殿、忝う御座います、
老虎残夢Amazon書評・レビュー:老虎残夢より
4065245621



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