蝋燭は燃えているか



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初公開日(参考)2024年04月
分類

長編小説

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蝋燭は燃えているか

2024年04月24日 蝋燭は燃えているか

京都大炎上! 金閣、銀閣燃え落ち、「蝋燭」に火がともる時。 次、焼かれるのは――「お前」だ。 広域連続放火殺人事件に挑むのは、宇宙還りの女子高校生。 宇宙ホテルでの連続殺人事件から無事に帰還した京都の女子高生真田周は、大気圏突入時、行方不明の友人へ向けて音楽配信をしたことで「人が死んだのに不謹慎だ」と、SNSで炎上してしまう。まるで事件の加害者かのような扱いを受け、迷惑系動画配信者が現れるなど、日常の通学すら困難になっていく。ある日、地球帰還時のアーカイブ動画に不穏なコメントが書き込まれた。 「まずは金閣寺を燃やす」 半信半疑の周の目に映ったのは、予告通り黄金色に輝きながら燃え落ちる金閣だった。 その場には、行方不明の友人・瞳子の姿。あの子がこの炎上を引き起こしたのか? 哀しみの劫火が、京都を襲う。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

蝋燭は燃えているかの総合評価:8.33/10点レビュー 3件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

蝋燭は燃えているかの感想

前作『星くずの殺人』に登場した真田周が主人公となる本作。前作はあれで完結していたと思っていたので、まさかの続きとなるお話に驚きました。
ただ、続きものとは言っても大きな関連性はないので本作から読んでも問題ありません。

前作の宇宙を舞台にしたお話から一転、今回はその宇宙旅行から帰ってきた真田周の高校生活から始まります。事件に巻き込まれた者への好奇心からの街頭インタビューやSNSでの攻撃、YouTuberによる突撃取材などの迷惑行為に巻き込まれていきます。ネット上の"炎上"と言葉を合わせる形で、京都市内での放火事件("炎上")が描かれているストーリーです。
扱うテーマの要素が結構重苦しく、毒親やカルト、被害者と加害者問題など、社会派小説となります。著者のデビュー作からの流れを考えると、武侠、SF、社会派という流れで色々な作品が描ける方なんだなと感じました。今作は社会的なテーマがしっかりと描かれている為、これまでの作品の中では最も江戸川乱歩賞らしい内容だと感じました。過去の作品を真田周を主人公としたシリーズとしてリメイクしたものではないかと感じます。

社会派ミステリーとしてのテーマは興味深かったのですが、個人的にはいくつか気になる点がありました。
例えば、放火事件で名所が次々と炎上する場面では、警備やセキュリティの存在が感じられず、リアリティに欠ける違和感がありました。事件自体の映像は華やかですが、どこか都合よく描かれており、実現性が低く感じられました。さらに、京都や関西に関する雑談が多く、話が脱線してしまい、大切なテーマが散漫になってしまった印象を受けました。事件の構造に無理を感じる為、読んでいる最中に何度か引っかかり、テーマやミステリーを純粋に楽しめなかった次第でした。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(5pt)

被害と加害は表裏一体

なるべくぼかして書きますが、それでも多少ネタバレ含むかと思われますので未読の方はご注意ください。

今作のテーマは『被害と加害は表裏一体』だと思うのですが───なぜ被害にあった人は自分も誰かに被害を与えても良いという思考になるのでしょう……。
私はイジメにも虐待にも差別にも裏切りにも遇ったことがあるのですが、加害者たちは皆一様に何某かの被害を受けたことがある人達でした。
その人達に「自分が酷い目に遭ったからといって、誰かを傷付けていい訳じゃない」と訴えても、何も改善されることはありませんでした。
しかも、何故かそういう人達って幸せになるんですよね。
私はその人達の内の一人に強い恨みを抱き、復讐したいと思いました。
ですが、私が加害者になれば、それこそ当作品と同じように私の家族が責められることになるでしょう。
やられたからやり返しただけなのに。法が裁いてくれないから自分で対処しただけなのに。こちらが被害者なはずなのに、こちらが加害者ということになるのです。やってられません。
そんな訳で私は因果応報を願うばかりの日々なのですが、当作品の犯人達は実行に移しましたね。
彼女達は『犯行後、自殺すれば良い』との考えに至ったように思いましたが、死んでも罪が消える訳では無いので、やはり残された家族はまた周りに責め立てられて辛い思いをするような気がします。
それだと結局意味ないと言うか本末転倒というか……家族のことを思う以上に恨みが強かったと、そういう事なのでしょうか。
でも、だとしても自分の復讐に子供(未成年者)を巻き込んだ事だけは、読んでて悲しかったです。
真犯人にも周ちゃんのような友達がいればきっと、犯行は起こらなかった。悲しみや悔しさを思い出す度、周ちゃんはその気持ちに寄り添い、一緒に泣いたり怒ったりしてくれたと思うから。
私には周ちゃんのような友達はおらず、騙され続けた事がトラウマになっているため人間関係を上手く構築する事が出来なくなってしまいましたが、家族が抑止力になってくれています。でもそれは、家族がいなければ行動に移すかもしれないということ。
そういう意味で私は、犯人達の気持ちがとてもよく分かるかもしれません。
……このように、いつもは私、客観的な目線で読書するのですが、今回はかなり感情移入してしまいました。そして読者に感情移入させるというのは、それだけキャラの感情や行動がリアルに書かれているという事ですよね。
前作は宇宙空間という逃げ場のない状況下で起きる数々の事件にハラハラドキドキして手に汗握りましたが、今作は自分の心に向き合い、色々と考えさせられてと……読み手に様々な感情を与えてくる桃野雑派先生という作家さんの存在こそがミステリだと思いました(笑)
先生のエッセイも読ませていただいたことがあるのですが、先生もたくさん辛い経験をされているのですよね。そして趣味も色々とお持ちなようで。だからこそ、こんなに説得力を持った素晴らしいお話が書けるのかな。
次作はどんな驚きと感動が待っているんだろ。今からとても楽しみです。出来たら年内にもう何冊か出していただけると嬉しいです。
蝋燭は燃えているかAmazon書評・レビュー:蝋燭は燃えているかより
4065350255
No.1:
(5pt)

ゴールデン・ウィークに読みたい本!

ゴールデン・ウィークに読もうと思って買ったのですが
クールなイラストとデザインに惹かれちょっと読み始めると
一気にのめり込んで読了してしまいました!

京都があんなになっちゃうなんて衝撃です!!
宇宙が舞台も良かったけど、
京都が舞台も良すぎてショックがでかいです。

ゴールデンウィークにお薦めです!
蝋燭は燃えているかAmazon書評・レビュー:蝋燭は燃えているかより
4065350255



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