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蝋燭は燃えているか
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蝋燭は燃えているかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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なるべくぼかして書きますが、それでも多少ネタバレ含むかと思われますので未読の方はご注意ください。 今作のテーマは『被害と加害は表裏一体』だと思うのですが───なぜ被害にあった人は自分も誰かに被害を与えても良いという思考になるのでしょう……。 私はイジメにも虐待にも差別にも裏切りにも遇ったことがあるのですが、加害者たちは皆一様に何某かの被害を受けたことがある人達でした。 その人達に「自分が酷い目に遭ったからといって、誰かを傷付けていい訳じゃない」と訴えても、何も改善されることはありませんでした。 しかも、何故かそういう人達って幸せになるんですよね。 私はその人達の内の一人に強い恨みを抱き、復讐したいと思いました。 ですが、私が加害者になれば、それこそ当作品と同じように私の家族が責められることになるでしょう。 やられたからやり返しただけなのに。法が裁いてくれないから自分で対処しただけなのに。こちらが被害者なはずなのに、こちらが加害者ということになるのです。やってられません。 そんな訳で私は因果応報を願うばかりの日々なのですが、当作品の犯人達は実行に移しましたね。 彼女達は『犯行後、自殺すれば良い』との考えに至ったように思いましたが、死んでも罪が消える訳では無いので、やはり残された家族はまた周りに責め立てられて辛い思いをするような気がします。 それだと結局意味ないと言うか本末転倒というか……家族のことを思う以上に恨みが強かったと、そういう事なのでしょうか。 でも、だとしても自分の復讐に子供(未成年者)を巻き込んだ事だけは、読んでて悲しかったです。 真犯人にも周ちゃんのような友達がいればきっと、犯行は起こらなかった。悲しみや悔しさを思い出す度、周ちゃんはその気持ちに寄り添い、一緒に泣いたり怒ったりしてくれたと思うから。 私には周ちゃんのような友達はおらず、騙され続けた事がトラウマになっているため人間関係を上手く構築する事が出来なくなってしまいましたが、家族が抑止力になってくれています。でもそれは、家族がいなければ行動に移すかもしれないということ。 そういう意味で私は、犯人達の気持ちがとてもよく分かるかもしれません。 ……このように、いつもは私、客観的な目線で読書するのですが、今回はかなり感情移入してしまいました。そして読者に感情移入させるというのは、それだけキャラの感情や行動がリアルに書かれているという事ですよね。 前作は宇宙空間という逃げ場のない状況下で起きる数々の事件にハラハラドキドキして手に汗握りましたが、今作は自分の心に向き合い、色々と考えさせられてと……読み手に様々な感情を与えてくる桃野雑派先生という作家さんの存在こそがミステリだと思いました(笑) 先生のエッセイも読ませていただいたことがあるのですが、先生もたくさん辛い経験をされているのですよね。そして趣味も色々とお持ちなようで。だからこそ、こんなに説得力を持った素晴らしいお話が書けるのかな。 次作はどんな驚きと感動が待っているんだろ。今からとても楽しみです。出来たら年内にもう何冊か出していただけると嬉しいです。 | ||||
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ゴールデン・ウィークに読もうと思って買ったのですが クールなイラストとデザインに惹かれちょっと読み始めると 一気にのめり込んで読了してしまいました! 京都があんなになっちゃうなんて衝撃です!! 宇宙が舞台も良かったけど、 京都が舞台も良すぎてショックがでかいです。 ゴールデンウィークにお薦めです! | ||||
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