死んだ山田と教室



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
死んだ山田と教室
(違う表紙に投票したい場合もこちらから)

オスダメ平均点

6.33pt (10max) / 3件

7.25pt (10max) / 8件

Amazon平均点

4.18pt ( 5max) / 22件

楽天平均点

3.76pt ( 5max) / 180件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
3pt
サイト内ランク []B総合:806位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

17.00pt

0.00pt

74.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2024年05月
分類

長編小説

閲覧回数1,436回
お気に入りにされた回数2
読書済みに登録された回数11

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

死んだ山田と教室

2024年05月15日 死んだ山田と教室

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

死んだ山田と教室の総合評価:8.12/10点レビュー 25件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

死んだ山田と教室の感想

2024年度のメフィスト賞受賞作。

読書前にあらすじを読んだ印象では、転生もので、転生先がスピーカーという面白い設定だな~、ぐらいの気持ちでした。しかし読み終えてみるとラノベによくある転生ものとは違い、奥深いテーマを持った作品だと感じました。個人的に感じたテーマは「思春期の悩み」、そして「生」と「死」についてでした。
ミステリー要素はほんの少しですが、男子高校生の学校生活を舞台とした青春小説となります。そのぐらいの気持ちで手に取ると良いです。

小説の傾向としては、文学小説に近い印象です。
男子高校生たちのノリが面白く、下ネタやくだらない話、そしてテンション高めの会話が絶妙に味を出しています。ここは好みが分かれる部分かもしれませんが、個人的には大いに楽しめました。彼らがバカをやっている姿が日常パートとしての平和であり、毎日の普通が「生」であるという事をワザとバカバカしく描いていると感じました。声だけの山田視点による同級生達とのやり取り、独り言のラジオパート、描き方が文学的で普段読むことが多いミステリーとは違う文章で面白かったです。

本書、実は昔からよくある「幽霊もの」の作品だと感じました。スピーカーへの転生や、男子高校生たちの会話が今風の雰囲気を醸し出していますが、昔からある地縛霊による幽霊もの作品のジャンルであります。
山田はすでに死んでいる為、学校を舞台にすると、卒業などを通じて必然的に「別れ」が訪れます。幽霊作品における別れの描き方。ここをどうするのだろうと読書の序盤から気になっていたのですが、その演出や構成、そしてテーマを文学的なタッチで見事に表現していた作品でした。
読後に著者を調べたところ、純文学を志している方だと知り、非常に納得しました。

下ネタもばかばかしいノリも狙い通り。その後に訪れる「死」というテーマとのギャップが強い印象を与え、効果的に心に響きます。高校生達との「仲間」と「生」に対する、スピーカー山田の「孤独」と「死」。その間に若者の喜怒哀楽の叫びが盛り込まれている感覚です。いろいろな側面から深く考えさせられる読書体験でした。読後感としては、少し気持ちが沈む部分もありますが、だからこそこの作品が読者の心に深く残る、独特の魅力を持っているのだと思います。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

egut
T4OQ1KM0
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

表紙とタイトルの印象とは違う

死んだ山田が教室のスピーカーになって生き返った!
結構あっさりクラスメイト達と先生は受け入れて、他のクラスにはバレずにやっていくことになり、山田と話す際には合言葉も決めて、なんだかんだ楽しくやっていくのかと思いきや、後半どんどんシリアスになって勢いそのまま終わってしまった。ピークは山田の初登場のところ。
あとは惰性。

山田が生き返った理由が、クラスメイトとまた話したかったから。
でもこいつらが話してる内容が面白くない、ここに山田いなくても大丈夫じゃんってなる。生きてた頃の楽しいやり取りを見せられてないのに、あーこれこれ、やっぱり山田がいないと締まらないなあって勝手にされてもこっちはその気持ち共有してませんから。一緒に楽しめない作りで、仲良くない隣のクラスメイト達の面白くない会話を聞かされてるだけの状態。これでどう楽しめばいいの。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

つくえ
L3C71MBT
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

最近のメフィストでは一番

青春小説として出来が抜群です。
「死ぬべきときに死ねなかった高校生」の苦悩がリアルで、山田を取り巻く環境の描き方も時折感じるショッキンさがとてもいいです。
旧来のメフィスト賞的なミステリー作品ではありませんが、一読の価値があります。

シールドルームスキー
MXRN3WDR
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.22:
(2pt)

読みにくいので映像作品に期待

各紙で絶賛の書評。楽しみにして読み始めたが、50頁辺りで第二話を読み終えて、それ以上読み進むのを止めた。これ、映像化されるだろうし、だったらその作品を2時間で観た方が効率が良い。そう思ったから。

 死んだ生徒・山田君が教室のスピーカーに憑依するというアイデアは抜群に面白いのだが、文体が極端な口語調で、私のような本好きには却って読みにくい。読み終えるのに時間かかりそうだなと。なので、映像作品に期待!
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.21:
(2pt)

人間ドラマなのに浅い

登場人物の心情が掘り下げられていないので凄い浅い感情の押し付け合いになってる
優しいはずの山田が最後和久津にあんなことを頼むのもおかしい
和久津もあそこまで人生捨てて山田に固執する理由がない

スピーカーになった秘密最後まで守れるって現実的じゃないし山田のメンタルもありえんでしょ
考える力と耳だけ聞こえた状態で箱詰めって普通数時間で発狂します
何でその状態で来るか分からないのに数年放置されたのにケロっと普通に話してるのかかわからない
普通今いる在校生に話しかけちゃったりすると思うんだけど

設定もツッコミどころ多いですが、人の感情面での掘り下げが浅すぎてどうにも・・・
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.20:
(4pt)

悪くはないのですが…

【ネタバレあり】
テンポもいいし、少しじーんと箇所もあり、本当に悪くはないのですが、
もう少し深掘りして欲しかった。
特に同級生たちが来なくなってしまった背景とか、簡単に仕事で忙しいんだろ、ではなく、もうちょっと内面を描いて欲しかったというか。
あとあのラストは私には刺さりませんでした。
もうちょっと印象に残るラストが用意出来たのではないかと思います。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.19:
(2pt)

「死んだ山田がしゃべる」に轢かれて読んだけど。

俺、この小説の中の男子高校生達の会話にでてくる「ハブられる」の意味を知らなかった。読後ググってみたら村八分のことだった。そうだろうなぁと確信しながら読了。この小説は中学の時にハブられていた山田が主人公で、この物語が始まったときには既に山田はこの世にはいない。夏休み中に飲酒運転の車に撥ねられ昇天。二学期初日、意気消沈した穂木高(男子校)2年E組のホームルームから物語は始まる。中学の時にハブられていた山田は、高校生となってからは明るく誰とでも楽しそうに話し、クラスの誰からも好かれる存在となっていた。山田の死は、2年E組の生徒達を衝撃と共に意気消沈させていた。ちなみに2年E組の生徒たちは山田が中学時代にハブられていたことを知らない。そんな教室の天井のスピーカーから死んだ山田の声が突然聞こえ始め・・・。声だけの存在になった山田と、2年E組の生徒たちとのくだらね~wwやりとりが始まり、物語の中盤からは和久津という生徒との友情が中心となって物語は展開してゆく。しかし、時が経過しても山田は高校生のままだが、生きている和久津は年齢を重ね穂木高の先生となり、そして山田は。
 ほんで、感想となるとなんもでてこない。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.18:
(4pt)

高校時代を思い出す。。。

幽霊モノと青春モノが渾然一体となった小説です

声だけ生きていることの違和感が、徐々に日常になっていく

悩み多き若者におすすめの一冊です
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315



その他、Amazon書評・レビューが 22件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク