死んだ山田と教室



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初公開日(参考)2024年05月
分類

長編小説

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死んだ山田と教室

2024年05月15日 死んだ山田と教室

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。 (「BOOK」データベースより)




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死んだ山田と教室の総合評価:7.78/10点レビュー 50件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

死んだ山田と教室の感想

2024年度のメフィスト賞受賞作。

読書前にあらすじを読んだ印象では、転生もので、転生先がスピーカーという面白い設定だな~、ぐらいの気持ちでした。しかし読み終えてみるとラノベによくある転生ものとは違い、奥深いテーマを持った作品だと感じました。個人的に感じたテーマは「思春期の悩み」、そして「生」と「死」についてでした。
ミステリー要素はほんの少しですが、男子高校生の学校生活を舞台とした青春小説となります。そのぐらいの気持ちで手に取ると良いです。

小説の傾向としては、文学小説に近い印象です。
男子高校生たちのノリが面白く、下ネタやくだらない話、そしてテンション高めの会話が絶妙に味を出しています。ここは好みが分かれる部分かもしれませんが、個人的には大いに楽しめました。彼らがバカをやっている姿が日常パートとしての平和であり、毎日の普通が「生」であるという事をワザとバカバカしく描いていると感じました。声だけの山田視点による同級生達とのやり取り、独り言のラジオパート、描き方が文学的で普段読むことが多いミステリーとは違う文章で面白かったです。

本書、実は昔からよくある「幽霊もの」の作品だと感じました。スピーカーへの転生や、男子高校生たちの会話が今風の雰囲気を醸し出していますが、昔からある地縛霊による幽霊もの作品のジャンルであります。
山田はすでに死んでいる為、学校を舞台にすると、卒業などを通じて必然的に「別れ」が訪れます。幽霊作品における別れの描き方。ここをどうするのだろうと読書の序盤から気になっていたのですが、その演出や構成、そしてテーマを文学的なタッチで見事に表現していた作品でした。
読後に著者を調べたところ、純文学を志している方だと知り、非常に納得しました。

下ネタもばかばかしいノリも狙い通り。その後に訪れる「死」というテーマとのギャップが強い印象を与え、効果的に心に響きます。高校生達との「仲間」と「生」に対する、スピーカー山田の「孤独」と「死」。その間に若者の喜怒哀楽の叫びが盛り込まれている感覚です。いろいろな側面から深く考えさせられる読書体験でした。読後感としては、少し気持ちが沈む部分もありますが、だからこそこの作品が読者の心に深く残る、独特の魅力を持っているのだと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

表紙とタイトルの印象とは違う

死んだ山田が教室のスピーカーになって生き返った!
結構あっさりクラスメイト達と先生は受け入れて、他のクラスにはバレずにやっていくことになり、山田と話す際には合言葉も決めて、なんだかんだ楽しくやっていくのかと思いきや、後半どんどんシリアスになって勢いそのまま終わってしまった。ピークは山田の初登場のところ。
あとは惰性。

山田が生き返った理由が、クラスメイトとまた話したかったから。
でもこいつらが話してる内容が面白くない、ここに山田いなくても大丈夫じゃんってなる。生きてた頃の楽しいやり取りを見せられてないのに、あーこれこれ、やっぱり山田がいないと締まらないなあって勝手にされてもこっちはその気持ち共有してませんから。一緒に楽しめない作りで、仲良くない隣のクラスメイト達の面白くない会話を聞かされてるだけの状態。これでどう楽しめばいいの。

▼以下、ネタバレ感想

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つくえ
L3C71MBT
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

最近のメフィストでは一番

青春小説として出来が抜群です。
「死ぬべきときに死ねなかった高校生」の苦悩がリアルで、山田を取り巻く環境の描き方も時折感じるショッキンさがとてもいいです。
旧来のメフィスト賞的なミステリー作品ではありませんが、一読の価値があります。

シールドルームスキー
MXRN3WDR
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.47:
(5pt)

最初は高校生活を思い出しながら楽しみ、最後は泣けてきた

交通事故で死んだ男子高校生の山田が声だけ現世に残る。山田の声は教室のスピーカーから聞こえる。山田は聞くことと話すことはできるが体がないので見ることはできない。シチュエーションだけならホラーだが、ノリは男子高の学生なのでバカな話しかしない。全体的に男子高校生の青い匂いがプンプンする楽しい物語だ。だけど終盤のクラスメートが卒業してからは生きるとはどういう事なのか問われているかのように重いテーマになっていく。最後は山田の苦悩を知ることになり、友人の和久井との行動に泣きそうになった。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.46:
(1pt)

ひどい

私は少しも面白くなかったです。
十代の男子高校生ってこんな感じだろうなって思いはしましたが(女子も男子いないと違うノリなので)、くすりとも出来なかった。
特に山田との合言葉は、高校生にもなってほんとうに選んで使うの?リアルにするともっと下品になるから?
必要があるから何度も何度も読まされて、気持ち悪くて仕方なかった。
それでもなにか最後にどんでん返しみたいなのがあるのかなって思ったけど、ただ自業自得でこうなったってオチ。
感動も一切しませんでした。
生きていたって学生時代の友情なんて当たり前に消費するもの、薄れていくのが現実。
だから最後くらいみんなに何を置いても教室に集まって欲しかった。不快な合言葉をみんなで言って欲しかった。
そのせいかあの男の子の山田に対する気持ちは友情じゃなく、執着だと感じました。
読んで損しました。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.45:
(5pt)

「マリー・アントワネットじゃん」

車に轢かれて死んだ男子高校2年生の山田が2年E組のスピーカーに憑依します。
前半はスピーカーの山田と様々な級友とのやり取りの中で、級友たちから見た山田の姿が浮き彫りになっていきます。
後半は級友たちが卒業してそれぞれが大人になっていく中で一人取り残されていく山田の孤独が描かれ、ラストへと向かっていきます。
私も高校生3年の時に男子クラスにいたので、男子校のくだらない会話や生活を懐かしく思い出させてもらいました。
この作品を最後まで読むと、スピーカーになった山田の生き方(?)が、人生そのもののようにも思えてきます。
友人たちと楽しく過ごした学生時代、社会へ出て友人たちとの連絡も絶え、引退して孤独な生活に耐えていく人生とスピーカーになった山田の9年間がオーバーラップするのは私だけでしょうか?
高校・大学を卒業して社会人となって、ちょっと立ち止まって楽しかった学生時代を振り返って「ニヤッ」としてみたい方にお勧めの作品です。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.44:
(5pt)

前半はテンポよく、後半はじっくり考察交えて感情移入して読むのがおススメ

前半は、フルパワー男子高校生の青春って感じ
死んだ山田とクラスメイトとの関係性がごっちゃになるので、途中の座席表にしおり挟んで読みました。(これおすすめ、ぜひやってくれ)
中盤~終盤は山田のやるせなさと、友情とは?優しさとは?大人になるとは?
と考えさせられました。

終盤に向けて「なぜ山田は死んだのに教室にいるのか」
を考えながら、伏線考察しながら読むと面白い。
マダミス厨の感想ですが。

受け身で読むと後半飽きちゃうかも?なので考察しまくって感情移入して読んでほしい。

オーディオで聴くなら、1.4倍速か1.5倍速がおすすめ。
前半はテンポがいいから問題ないかと。
後半は活字のみでじっくり読ませていただきました。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.43:
(5pt)

男子校でもそうじゃ無くても!

子供用に購入。
ただ、面白くて自分も一気読み。
サクッと読めて男子高校生の心情がよく書かれていて、青春時代が呼び起こされる作品でした。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315



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