カフネ



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初公開日(参考)2024年05月
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長編小説

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カフネ

2024年05月22日 カフネ

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

カフネの総合評価:8.49/10点レビュー 141件。Bランク


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(7pt)

カフネの感想

2025年本屋大賞を受賞という事で手に取りました。作者の作品を読むのは今回が初めてです。

ミステリとは関係のない一般文芸かと思いきや、散りばめられた伏線や謎の隠し方がミステリーの技法であり驚きました。期待していなかったのもありますが、意表を突かれて強く印象に残った次第。作者の過去の作品を調べると、創元推理文庫から『金環日蝕』という作品があるので、ミステリー的な要素を取り入れる事もできる作家さんなのだと感じました。ただし、念のために付け加えると、本作はあくまで家族小説に近い作品であり、ミステリーを期待して読むものではありません。その技法が、物語の印象を深める演出として使われていたという印象です。

物語の主人公は、40代で法務局に勤める真面目な女性。夫から突然離婚を切り出され、心を通わせていた溺愛の弟は急死し、独り身の状態。弟の遺産整理や遺言状をめぐる手続きを進める中で、価値観の異なる弟の元恋人と出会い、彼女との交流を通じて主人公の内面に少しずつ変化が生まれていく――というお話です。

この作品は好き嫌いが分かれやすいと感じました。特に序盤の主人公は鬱屈した描かれ方をしており、読むのが少しつらくなるかもしれません。正直なところ、私は最初の方は苦手に感じました。しかし、物語全体の構造を見れば、主人公の変化を描くためにあえて序盤をマイナスの状態に設定していることが分かります。作品に対する評価は、物語の内容そのものを重視するか、それとも構成や演出の巧みさを評価するかによって分かれそうです。私は、後者の「作り方」に惹かれた次第です。

少し余談ですが、本屋大賞の傾向について。
ここ数年の受賞作には、弱い立場にいる女性やマイノリティの女性が主人公であり、彼女たちが自分らしく生き、成長や自立していく作品が目立つ印象を受けます。そのため、すでに自立していたり、現状の人生に一定の満足感を持っている読者にとっては、主人公と考え方や感情が合わず、距離を感じる場面があるかもしれません。そうした感覚が作品の「好き嫌い」に影響しているようにも思います。

個人的には物語の成長譚は好みに刺さらなかったのですが、読者の感情を揺さぶる為に発生している要所要所のポイントやミスリード的な構成には強く印象を受けました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.140:
(4pt)

本屋大賞お決まりの要素満載だけと、完読しました

冒頭から、弟の死、自身の離婚、アル中、母との確執、など、不条理のてんこ盛りで始まります。
不条理のパレードは、ずっと続くのですが、主人公とせつなさんとのやりとりがコミカルで、
それが救いとなってます。
ただ、読み続けるのが辛い読者もいらっしゃると想像します。ご留意ください。

中盤で、ネグレクトなども加わり、本屋大賞お決まり!題材!、と少し冷めた気分で読み進めます。
起承転結の「転」は見事で、転が出てからは、一気読みです。
次作は、もう少しコミカル要素を増やして、それでも落涙するストーリーをお待ちしています。
ネグレクトや難病はズルイです。
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.139:
(2pt)

無駄の多い文章にストレス溜まった

街の本屋で購入
これが本屋大賞 内容は女性向き?!テンポが悪いダラダラとした内容にストレス溜まった。腹筋を丹田と書きながら最後腹筋と書く訳分からん
これが本屋大賞なら読書離れ進むね
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.138:
(5pt)

女性に読んでもらいたい

素晴らしい。
女性2人の性格、不器用な生き様、全てありありと描かれていて、情景が目に浮かびます。
中で登場するお料理も美味しそうで、周りを囲む男性達も、とても魅力的です。しかしながら、これは女性の物語です。
今年1番面白かった。
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.137:
(5pt)

ここ数年で1番衝撃をうけて心が揺さぶられた本

人のことはわからない、想像してるあなたがどういう思いなのか本当はわからない。決めつけたり押し付けたりせずに生きることがどんなにむずかしいか…
みんなそれぞれの地獄を持っている
自分の周りにいるひとを大切にしたいと思った
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.136:
(5pt)

せつなって刹那的な子なんだなって思った。

この小説は、主人公野宮薫子が突然亡くなった最愛の弟 春彦の婚約者”せつな”に弟の遺言によって遺産相続の権利があることを伝えることからストーリーが始まる。自宅で突然亡くなった弟が何故遺言書を残していたのかという疑問を当然抱いたが、弟の検死結果は他殺でも自死でもなかった。薫子は弟の婚約者せつなとは初対面ではなかったがその不愛想で挑戦的な態度に極度に興奮し、その場で倒れてしまう。自宅でせつなに介抱される薫子、しかし自宅内は荒れ放題で、キッチンドリンカーといっても過言ではない荒んだ生活をおくっている薫子、なにも言わず冷蔵庫にある材料を使った手料理をせつなからふるまわれた薫子はその料理に癒される。せつなから家事代行サービスをやらないかと誘われた薫子は、仕事のない土曜日にせつなと二人で家事代行サービスの手伝いを始める。ちなみに薫子は国家公務員である。結婚していたが、望んでいた子を持つことが叶わず、弁護士である夫に辛くあたり、夫に去られている。
話を戻す、せつなとコンビを組みいくつかの家庭を訪れていくうちに、せつなが弟春彦の婚約者ではなかったこと。春彦には付き合っていた男性がいたこと等があきらかになっていく。そしてせつなが闘病中であることも。
荒れた生活をおくっていた薫子がせつなと知り合ったことで次第に心が回復し、せつなと生涯を共にしようと決意し、薫子と同じく荒んだ人生を送ってきたせつなと心が通じ合ってゆくというお話。弟春彦の死については本編をご覧ください。
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263



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