カフネ



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初公開日(参考)2024年05月
分類

長編小説

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カフネ

2024年05月22日 カフネ

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

カフネの総合評価:8.45/10点レビュー 174件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

面白かったです。

やさしさに溢れてます。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

カフネの感想

2025年本屋大賞を受賞という事で手に取りました。作者の作品を読むのは今回が初めてです。

ミステリとは関係のない一般文芸かと思いきや、散りばめられた伏線や謎の隠し方がミステリーの技法であり驚きました。期待していなかったのもありますが、意表を突かれて強く印象に残った次第。作者の過去の作品を調べると、創元推理文庫から『金環日蝕』という作品があるので、ミステリー的な要素を取り入れる事もできる作家さんなのだと感じました。ただし、念のために付け加えると、本作はあくまで家族小説に近い作品であり、ミステリーを期待して読むものではありません。その技法が、物語の印象を深める演出として使われていたという印象です。

物語の主人公は、40代で法務局に勤める真面目な女性。夫から突然離婚を切り出され、心を通わせていた溺愛の弟は急死し、独り身の状態。弟の遺産整理や遺言状をめぐる手続きを進める中で、価値観の異なる弟の元恋人と出会い、彼女との交流を通じて主人公の内面に少しずつ変化が生まれていく――というお話です。

この作品は好き嫌いが分かれやすいと感じました。特に序盤の主人公は鬱屈した描かれ方をしており、読むのが少しつらくなるかもしれません。正直なところ、私は最初の方は苦手に感じました。しかし、物語全体の構造を見れば、主人公の変化を描くためにあえて序盤をマイナスの状態に設定していることが分かります。作品に対する評価は、物語の内容そのものを重視するか、それとも構成や演出の巧みさを評価するかによって分かれそうです。私は、後者の「作り方」に惹かれた次第です。

少し余談ですが、本屋大賞の傾向について。
ここ数年の受賞作には、弱い立場にいる女性やマイノリティの女性が主人公であり、彼女たちが自分らしく生き、成長や自立していく作品が目立つ印象を受けます。そのため、すでに自立していたり、現状の人生に一定の満足感を持っている読者にとっては、主人公と考え方や感情が合わず、距離を感じる場面があるかもしれません。そうした感覚が作品の「好き嫌い」に影響しているようにも思います。

個人的には物語の成長譚は好みに刺さらなかったのですが、読者の感情を揺さぶる為に発生している要所要所のポイントやミスリード的な構成には強く印象を受けました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.172:
(5pt)

面白くて一気読みしました

愛されたいと言う欲求と食べたいと欲求が折り重なって描かれている作品。
主人公が両方を少しずつ満たしながら成長していく姿に共感し、心を動かされました。
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.171:
(2pt)

最後あたりがうーーーん?!!!

途中まではまぁ面白いなぁと思っていたけど、最後の方この長い話の流れは1ヶ月ちょっとのことだったの?!って感じだし、そんな1ヶ月ちょっとで人との仲って深まるのかな。って感じ。
最後は薫子が喫茶店でせつなに対して行うある行為が、そこまでする?どんな感情?!!はぁ?きも!だと思ってしまった。
しかもせつなは毒親育ちかと思いきやそうでもなかったし。
食べることは生きること。みたいな感じです終われば良かったのになと思った。しりつぼみ&攻めすぎ。
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.170:
(5pt)

続編希望

最後は涙なしでは読めませんでした。
是非薫子とせつなの続編が見たい!
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.169:
(5pt)

カフネ

面白くて2日で読みました
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263
No.168:
(5pt)

王道の良さ

家族との関係と関わる人々の交わり方がじんわりくる
ハートフルな展開なのだが、その中にも家族の難しさがほどよくちりばめられている

終わってみればすべての出来事がつながってくる様は心地いい
ややパターン的状況設定ではあるが、そればまた安心感にもなっている
カフネAmazon書評・レビュー:カフネより
4065350263



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