同志少女よ、敵を撃て



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長編小説

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同志少女よ、敵を撃て (ハヤカワ文庫JA)

2024年12月11日 同志少女よ、敵を撃て (ハヤカワ文庫JA)

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

同志少女よ、敵を撃ての総合評価:8.10/10点レビュー 493件。Aランク


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全6件 1~6 1/1ページ
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

表紙のイメージとは異なり、骨太の戦争エンタメ作品だ

著者のデビュー作にして2021年のアガサ・クリスティー賞受賞作。選考委員全員が満点をつけたという高評価も納得の傑作戦争エンタメ作品である。
1942年、モスクワ郊外の小さな農村に侵攻してきたドイツ軍に目の前で母親や村民を皆殺しにされた18歳の少女・セラフィマは自らも殺される寸前、赤軍兵士に助けられた。赤軍部隊を率いていたのが元狙撃兵で狙撃訓練学校長のイリーナで、虚脱状態のセラフィマを「戦いたいか、死にたいか」と一喝し、母の遺体もろとも村全体を焼き尽くした。ドイツ軍はもちろんイリーナにも復讐心を抱いたセラフィマは誘われるままに訓練学校に入り、一流の狙撃兵になることを決意する。同じように家族を失った同年代の少女たちと共に厳しい訓練を経て、イリーナをリーダーにした女性だけの狙撃小隊を構成し、祖国防衛戦争の最激戦地となったスターリングラードに派遣された…。
18歳の少女が辣腕の狙撃兵に作り上げられ、独ソ戦終結までを戦い抜く冒険と成長というのが物語の骨格で、そこに祖国愛、敵に対する憎悪の深さ、さらに敵味方を超えた戦争の悲惨さ、戦場で露わになる性差別が重ねられ、重厚で斬新な戦争小説が出来上がっている。主人公たちの心理描写、アクションシーン、歴史の流れの解説も適切で500ページ近い長編ながら読みやすい。
戦争小説、冒険アクション、成長物語のファンに、表紙のイラストに惑わされることなく手に取ることをオススメする。

iisan
927253Y1
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

同志少女よ、敵を撃ての感想

高評価なので期待して読み始めたが、自分には合わなくて飛ばし飛ばしで読んだ。

ab95rnr2
85N2Q412
No.4:
(8pt)

面白かった。

勉強になった。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

同志少女よ、敵を撃ての感想

クリスティ賞受賞作との印象から思い浮かべる作品とは異なります。
第二次世界大戦時代のソビエト連邦領ウクライナ出身の女性を主な視点として描かれています。
この手の戦争を題材とする作品にしてはだいぶオブラートに、あるいはソフトに書かれていると思います。
その分リーダビリティに優れ、物語には直ぐに惹き込まれてゆきます。


82QYAGNC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

同志少女よ、敵を撃ての感想

真面目な戦争小説です。
ちょっとタイトルが安っぽく、少年向け漫画のタイトルの様だけど、しっかり骨太に書かれています。
後書きの解説を読むと、どうも著者のデビュー長編作らしい。
参考文献も多数明示されており、第二次世界大戦の独ソ戦について、入念に勉強されたことが伺える。
そのことが、本書の細部にリアリティー感を与え、戦争の苛酷さ卑劣さを読者に明白に晒してくれた。次回作を期待させる新人作家さんだと思う。
やむなき事情からスパイナーとなった一少女が成長していく一種の冒険小説なので、驚くような展開があったり、ミステリックなオチがあるわけではありませんが、スピード感もあり、あっという間に読み終えることが出来ます。ただし、ワクワクするような面白さを一面に挙げたエンタメ小説ではないので、それは期待しない方が良い。それも加味して良品です。
最後にこの小説を読みながら、今ウクライナで起こっている惨状に深い憂いを感じています。人類というのは、常に同じ過ちを犯すものなんですね。

マッチマッチ
L6YVSIUN
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(9pt)

同志少女よ、敵を撃ての感想

早川書房の第11回アガサ・クリスティー賞受賞作品。
今までの受賞作品はこの賞の名前から連想するイメージとは違い、メフィスト賞のような広義のミステリを感じていました。ただ今回は納得の素晴らしい作品。"早川"の"アガサ・クリスティー賞"という名前の印象に相応しく、本書の存在によってこの賞の格を上げたと言っても過言はない出来だと感じます。傑作でした。

内容は第二次世界大戦の独ソ戦を描く戦争小説もの。村が襲われ村人や母親が惨殺され焼かれる中、救助されて生き残った少女セラフィマ。復讐心を宿し女性狙撃兵となり戦争に踏み込んでいくという流れ。

まず本書はとても読み易いのが好感。
戦争ものなのと海外小説の雰囲気から苦手意識で敬遠する読者が一定数いるかと思いますが、そのような悪い印象や分り辛さはありません。登場人物は少人数でかつ特徴的であり、場面転換も少なく状況が分かりやすいです。
読者の視点は戦争とは無縁の村の少女から始まる為、その視点から戦争の悲劇を体験していく流れは掴みやすくかつ物語に没入しやすくなっています。

戦争小説としての両国の思想、戦争犯罪、悲劇や復讐の連鎖など描く所は描きつつも、表現は嫌悪されないように大分気を使ってマイルドに描かれているので、多くの人に薦められる作品となっております。
なにか仕掛けや謎解きなどの驚きがある話ではありません。
史実として存在した女性狙撃兵。狙撃兵の主人公というアクション・エンタメ性を備えつつ、"戦争"と"女性"という面から今の世に適した差別やジェンダーなども取り入れられており、物語の展開、結末に至るまで惹きこまれた読書でした。傑作です。

egut
T4OQ1KM0
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