地図と拳
- バイオレンス小説 (37)
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| 毎年8月の終戦記念日前後は戦争ものの本を読みたくなるもので、今年は本書を手に取りました。満州を舞台にした戦争ものであると同時に、建築論や都市論もテーマにしています。フィクションではありますが、巻末の膨大な参考文献を見て分かる通り、歴史的事実とされるものをベースに、架空の物語を造形しています。とにかく筆致が見事で、まるで自分が満州や戦場にいるかのような圧倒的なリアリティを生んでいます。 600ページ超の大部、かつ登場人物が多く、それぞれの物語が淡々と進むため、決して取っつきやすい小説ではありません。ただ、その分、徹底的なリアリズムに徹しており、当時の情景を思い浮かべたり、人々の気持ちを追体験したりしながら読み進めることができます。読み始めはそれなりの忍耐を求められますが、徐々に登場人物たちのつながりが見えてきて、中盤以降「地図と拳」というタイトルに込められた意味が明らかになってからは、俄然ページを手繰る手が止まらなくなってきます。なお、読み進める際は、集英社のサイトにある「地図と拳 読書ガイド」が参考になります。読み終わったときは、達成感と同時に、現実世界に引き戻されたような虚無感も覚えました。 満州については学校の授業でもあまり学んだ記憶はなく、個人的には映画「ラストエンペラー」の印象が最も強いです。あの映画も素晴らしく何度も見返していますが、本書もある意味それと似たような感慨に浸ることのできる一大叙事詩だと言えます。戦争を知っている世代からは色々と難癖をつけられるかもしれませんが、戦後40年以上経ってから生まれた若い世代の作家があの戦争を描いたことに意味があると感じました。 | ||||
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| 長編ですが大変面白い。 時間があれば一気に読み進めることが出来る内容です。 | ||||
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| 期待通り良かったです。 | ||||
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| この作者は入念な調査とその中からトリビアルな面白さを発掘することには長けており 作品の中にそれらを散りばめることで興味を持続させ、また同時にある程度のリアリティを 確立することに成功しています。 しかし人間というものにはどうもまるで興味がないようで、人物描写の件になると 途端に書き割りのような薄っぺらさになるため、なまじ本作が群像劇として 組み立てられているがゆえに周辺だけが過剰に装飾された芯のない作品に留まっています。 このあたりは「君のクイズ」でも同様の所感です。 とはいえ激動の時代を描き、それなりの分量がある作品ではあるので 読了時には3日泊まったホテルを後にする時くらいの惜別の念を抱きました。 読書体験としてそれはそれで容易に実現できることではないので一読の価値はあると思います。 | ||||
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| 旧満州国を舞台とした作品。 私自身戦時中の日本が、中国を略奪し勝手に作った国くらいにしか知識はなかったが、物語を通して新たな発見や調べてみたくなることがたくさんあった。 戦争は悪いことだが、そんな中で日本人がどう生きていったか、フィクションではあるが色々と考えることがてきる1冊。 | ||||
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