法治の獣
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オーラリメイカー作者の短編集、個人的にはオーラリメイカーよりも好き。 積んどかずとっとと読めば良かった。 絶望のファーストコンタクト、表題の社会実験物、2編連続で絶望や混乱の描いて最後に真逆の希望に満ちたファーストコンタクトと別々に読むより一気読みがお勧めです。 3編に共通テーマは主人公による観測・観察・分析かな? | ||||
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春暮康一「法治の獣」読了。中編SFの3作品ともに地球外生命へのコンタクトものだが、よくあるアイディアとは全く異なり圧倒された。特に、”主観者“では、人類が探査をしたきっかけが意図せず彼らを滅亡へ追いやるのは斬新で、まるで豪州の入植者が持ち込んだ動物が固有種を駆逐した事を彷彿とさせた。 | ||||
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私には日本人(東洋人?)の作家、新しい作品、を避けているきらいがある。 近しいメンタリティによる世界の見方、母国語で創作されている故に親しみやすすぎる文体、のようなものでSFの異世界感に「水を注される」のが嫌なのかもしれない。 でも、この作品はそんな先入観を覆すのに十分すぎる程、面白かった。 正直、ファーストコンタクトを主軸に置いた「主観者」「方舟は荒野を渡る」に登場する「驚くべき生態の知生体」の正体には多くの読者が種明かしを待たずに気づいたのではないかと思う。 (多くの読者が作者と同じ文化の土壌で生き、似通った発想の根元を持っていると思う。) しかし、作者の思慮の深さが発揮されるのはその先で、その知生体と「どういう態度でコンタクトをとるか(または、とらないか)」、が細やかに描かれる。 個人的な話で恐縮だが、最近触れたメタバースで「姿が見えず実際にはどんな人かわからないお友達」との距離感の把握に苦労している(当たり障りのない話だけに終始して時間だけが浪費される。逆に踏み込み過ぎて関係を破壊する、等々)、そんな自分の姿が重なって非常に感じるものがあった。 表題作の「法治の獣」はコンタクトものではないが、「異星の生物がつくりだすモノ」を「人間がどう利用してどういうことになるか」という点で先の2作と通じるものがあると思う。ラストはエンタメっぽい感じもするけれど、現実の社会を振り返る思考実験?としても大変楽しく読めた。 文章は読みやすく、中編なのでさらっと読めて、考えさせられる。お勧めできる本だと思います。 | ||||
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ヒューマノイドではない生命体の描写や、それらの生命体との交流が描かれるSFが大好きな自分にとって、この1冊は何よりも嬉しい出会いだった。全く予想外の形態の生命体。それらの代謝は。また、いかにして他者と交流するのか。本当に面白かった。 系外進出シリーズ、これからも様々な時代や場所の物語が書かれることを期待したい。 | ||||
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まず、登場する「へんないきもの」たちが面白い。一見奇想天外ではあるが、ひとつひとつそうなった要因を説明されると納得感があって、純粋に思考実験的な部分が面白いのである。他作品を持ち出すのはマナー違反かもしれないが、オラフ・ステープルドンの「スターメイカー 」や、グレッグ・イーガンの「白熱光」、劉慈欣「三体(の三体人の生態)」とかその系統の面白さである。 そして、3編はそれぞれ、元地球人の立場から異星の生き物を観察する形で描かれる。この観察している者たちの間にも思想や政治や知的好奇心といった原動力があって、そこにも物語があって、生物に影響を与えたり、生物から影響を受けたり、というのがこの作品の特徴か。 | ||||
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