グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船
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我々の生きる現実と思われる世界と、似てはいるが異なる世界という、2つの平行世界に生きる十代の男女の物語が描かれる。新海誠監督の「君の名は」辺りを連想される方も多いだろうが、あっと驚く展開では負けていない青春SFファンタジー。 仮想現実を使い謎に迫っていく過程はかなりミステリー的で、さすがに乱歩賞作家らしく鮮やかだ。最後にある決断をするラストは美しくも、とても切ない。主人公の明るい生活ぶりが生き生きと描かれるだけに、より一層、切なさがつのる。 表紙デザインやサブタイトルから、ティーン向けのライトノベルのように感じるが、内容はしっかり練られている。ややレヴューが少ないのが不思議に思える傑作である。 | ||||
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現代と過去を行き来するメタバースの中にいるような没入感。日本のSFだからこそ感じる少しのノスタルジーと女子高校生のリアル。そして読後の清々しい爽快感と、胸を締め付けるような寂寥感。少年の未来。 良い作品に出会いました。 中高生や、その親の世代にも読んでみてほしいです。 | ||||
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星雲賞を受賞されたとのことで読んでみました。 ベタベタな展開だなーって言うのが率直な感想。 もろに新海誠の映画みたい。 実写映画化されたらRADWIMPSとか米津玄師あたりが主題歌やってそうです。 都市伝説やスピリチュアル要素がわざとらしいくらいふんだんに盛り込まれています。 ナオキマンとか見てる人ならピンと来るものばかりではないでしょうか? 決してつまらない訳ではないので、本をはじめて読む人には良いのかもしれない。 なんか上からですみません。 | ||||
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"それは夏紀の爪の先が引っかかるくらいの何かだ。ちょっと引っ掻いて、指先でつまんで、そしてそっと引っ張ると、ただ目に見えているだけのこの世界よりももっと深い、『向こう側』とか『遠く』とかの世界が現れるのだ"2023年発刊の本書は並行世界の土浦を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールSF。 個人的に爽やかな表紙が気になって手にとりました。 さて、そんな本書はSF的歴史改変小説を得意とする事で知られる著者が自分自身の故郷である茨城県土浦市を舞台に書き下ろした作品で、月と火星に基地があるもWEBは実用化されたばかりの世界に住む夏紀、宇宙開発は遅れているも量子コンピュータの運用が実現している世界に住む登志夫。そんな二人が幼い頃に巨大飛行船『グラーフ・ツェッペリン号を見た』という共通の記憶があった事から出会うはずのなかった交流が始まるのですが。 まったく違うのではなく、ちょっとだけ違う並行世界の二人が電子メールを通して知り合っていくのは、深津絵里主演のパソコン通信を題材にした1996年公開の映画『(ハル)』が想起されて、何だか懐かしくほのぼのしました。 一方で、二人の関係性がハッピーエンドにならず、世界のためにどちらかが犠牲になる終盤の展開はちょっと突然感があって、消化不良的なモヤモヤが残りました。 土浦に縁のある方、また夏に読むSF作品としてオススメ。 | ||||
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確かに、読んでいて、ここをそこまで書く必要ある?と言う場面にしばしば遭遇する。手練れの流行作家なら、そのあたりは精査して展開を纏め上げるだろうけど。 しかし、そこの違和感を補って余りある、最後まで飽きさせるところの無い、素敵な小説だ。 量子力学や多次元空間・相対性理論なんかに理解がなくても、なんとなくフワッと理解出来そうな感じがするのが良い。 気持ち良く、スーッと物語に入っていける。色々な部分に引っかかって、入り込めない人には苦痛でしか無いだろう。 まあ、一生かけても読むことの出来ない量の本が溢れているので、自分にあった本を読めば良いだけの話しです。 | ||||
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