ときときチャンネル 宇宙飲んでみた



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初公開日(参考)2023年10月
分類

長編小説

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ときときチャンネル 宇宙飲んでみた (創元日本SF叢書)

2023年10月31日 ときときチャンネル 宇宙飲んでみた (創元日本SF叢書)

動画配信サービス〈ときときチャンネル〉を始めた十時さくらは、同居人のマッドサイエンティスト多田羅未貴の研究や発明を紹介し、収益化して生活費の足しにすることを思い立つ。目指せチャンネル登録者一〇〇〇人! 宇宙を飲む、時間を飼う、家が拡張して外に出られない、外ロケをすれば異世界に……!? 多田羅の発明品が巻き起こすトラブルの数々。全編配信口調と視聴者コメントで語られる、意外に本格的な配信者百合SF!(「BOOK」データベースより)




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ときときチャンネル 宇宙飲んでみたの総合評価:9.25/10点レビュー 8件。Bランク


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No.8:
(5pt)

とんだ拾いもの!

実はこの作品「裏世界ピクニック」の作者関連でいろいろググっていたら指を滑らせてポチッていたのです。しかも気づいた時には1週間以上経っていたのでキャンセルできず……まあいいかと思い改めて読んだのが投稿日。
こいつは刺激的だ!(語彙力)うっかりも思わぬ出会いを呼ぶものだなあ……世の中わからん!
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No.7:
(3pt)

時空論の抽象概念とSNSの若者文化とのギャップの対比が絶妙。

●本作は宇宙や時間に関する抽象概念を想定外の視点で描かれています。この難解な概念とSNSを配信し
ている若者文化とのギャップの大きさが妙に面白く爽快です。
 SNSや現代の若者文化に詳しい読者には特に楽しめる内容となっていますが、反面SNSに疎い読者や真面
目なトーンの小説を好む読者(≒私自身)には、登場人物たちの行動や言動に共感しづらい部分があるかも
しれません。
 それでも著者の多彩な作風を楽しむ一環として、一読の価値はあると思います。
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No.6:
(5pt)

チャンネル登録したくなります!?

宮澤伊織「ときときチャンネル宇宙飲んでみた」読了。YouTubeを思わせる動画配信チャンネルをSFの題材にするとはおもしろいアイディアだなと思って読んでみた。女の子2人のキャラクターがとても魅力的で拍子もよくサクサクハマってしまった。SFならではの宇宙を飲むなんてとんでもな展開もバッチリ!
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No.5:
(4pt)

「宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー」が初出だったかな。

その後「Genesis」でシリーズ化して3話まで読んでいたが、その後「Genesis」が廃刊になってしまったので単行本化はないかなと思っていたのでうれしい。
「紙魚の手帳」記載の未読3編が読めてうれしいが、この後も続くのかな?
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No.4:
(5pt)

マッドサイエンティストが博士役の科学教室もの。量子力学が「分かったつもり」になれるのが恐ろしい……

昔から「科学教室もの」が好きだったりする。

古い所では学研の「ひみつシリーズ」で展開された内山安二の「コロ助の科学質問箱」やら「できる・できないのひみつ」。少し時は流れて内山フォロワーであったあさりよしとおの「まんがサイエンス」シリーズ。あるいは越前屋俵太の関西ローカル深夜番組「モーレツ!科学教室」……何でも知ってる「博士」が視聴者の代わりに質問をしてくれる「生徒役」の疑問に何でも分かり易く教えてくれるアレである。

宮澤伊織の新作となる本作はそんな「科学教室もの」で雑学を溜め込んできたであろう元科学少年たちを喜ばせる一冊、まさにオトナのための科学教室なのである。

スタイル的には一人称視点で語られるタイプの「小説」なのだろうけど、特徴的なのは本作が近年インターネット技術により爆発的に広まった「配信文化」を、それも素人が視聴者に対して語り掛けるタイプの配信コンテンツをベースにしている部分かと。

物語の方は十時さくらという女の子が僅かな視聴者相手に「ときときチャンネル」という自分のチャンネルを開設した事を報告している場面から始まる。十数人の視聴者相手に掛け合いを演じながらさくらは自分には生活能力に乏しい同居人がいる事を紹介。その同居人、多田羅未貴は「マッドサイエンティスト」であるらしい。

「インターネット3」なる通常のインターネットとは全く別の通信携帯で収集した情報をベースに謎技術を開発する未貴の研究成果を紹介・披露してもらう事がチャンネルの内容だというさくらは最新の研究成果を披露する事をせがむが、やる気のまったく無い未貴が渋々と持ち出したのはマグカップに入った「宇宙」であった……

……すっげえ読み易い。そして何より読むと頭が良くなった気になれるのが素晴らしい!解説されている内容は「なんとなく分かった気になれている」だけでさっぱり分かっちゃいないのだが、作者である宮澤伊織の卓越した描写力を駆使すると素人にはチンプンカンプンな代物でしかない量子力学が理解できた気分になれるのだから最高だ。

構成の方は主人公であり配信者であるさくらが同居人のマッドサイエンティスト未貴の研究成果を紹介する配信番組を冒頭の視聴者への挨拶から配信終了まで再現する形で語られる短編が6本。表題である「宇宙飲んでみた」から始まって、時間を生物の様に飼ってしまったり、家の外を家の続きにしてしまったり、家の近所を異世界(というか裏世界)にしてしまったり、正体不明の「エキゾチック物質」で遊んでみたりと毎回趣向を凝らした内容となっている。

「観測問題」やら「量子もつれ」やらマニア以外には未貴が頑張って素人に分かる様に解説しても「なるほど、わからん」となる量子力学が仮定する不思議な「状況」をさくらの語りを通じて読者に風景として「見せる」部分こそが本作の醍醐味なのだが、現実と非現実がシームレスに繋がってしまう宮澤作品の特色が今回もまたフルに活かされている。

こう説明するとピンとくる人も多いと思うのだけど要は日常に異界が侵食してくる「ウは宇宙ヤバイのウ」やら「裏世界ピクニック」で披露したテクニックの応用。家を出たと思ったら玄関の先もまた家の中という「ドラえもん」のホームメイロの回みたいな状況を画像に頼る事無く文章だけで読者に伝えるなんて芸当があっさり出来てしまうのだから恐ろしい。

「非現実的な状況をあっさりと受け入れてしまう」さくらや視聴者のお気楽な人物造形もその日常と非日常のシームレス化において大いに機能している。どう考えても異常現象が起きているのに「こういうのもあるのか!」と井之頭五郎ばりに受け容れちゃうので読者も「そういうもんか」とついつい受け入れてしまうのである。

特に視聴者の中にさくらたちの配信を観測する宇宙的存在が介入してくる場面など考えようによっては「裏世界ピクニック」そのままなのだが、さくらも視聴者も「ちょっと変わった視聴者がいるのだな」ぐらいの調子で受け入れてしまうあたり「ドロドロとしていない裏世界ピクニック」として読むのが相応しいのかも。

白昼夢の様な現実と非現実が入り混じった状況を卓抜した描写力で軽快に披露する宮澤伊織の筆力が今回もまた惜しみなく発揮された一冊。なんとなくでも良いから量子力学の世界に触れてみたい、観測問題で揺れる世界を体験してみたいという元科学少年の欲求を満たすには便利極まりない一冊。
ときときチャンネル 宇宙飲んでみた (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:ときときチャンネル 宇宙飲んでみた (創元日本SF叢書)より
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