神々の歩法



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    初公開日(参考)2022年06月
    分類

    長編小説

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    神々の歩法 (創元日本SF叢書)

    2022年06月30日 神々の歩法 (創元日本SF叢書)

    その男は北京の空高く浮かび、ステップを踏んだ。力強く、優美な、狂気を秘めた舞い。そのたびに戦闘機は墜とされ、地上には深々と炎が刻印される。かくしてユーラシアは滅び去ろうとしていた。――西暦2030年、砂に埋もれ廃墟と化した北京へ、米軍の戦争サイボーグ部隊の精鋭12名が突入した。この神のごとき超人、エフゲニー・ウルマノフを倒すために。第6回創元SF短編賞受賞作収録。『裏世界ピクニック』の著者による本格的アクションSF、ついに書籍化。(「BOOK」データベースより)




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    No.5:
    (1pt)

    しらん

    しらない
    神々の歩法 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:神々の歩法 (創元日本SF叢書)より
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    No.4:
    (5pt)

    エンタメとハードSFフレーバーの巧みな融合

    エンタメとハードSF、そして銃器オタクの要素が融合して、個性的で魅力あふれる物語世界を展開している。
    戦闘シーンのグラフィックは、三次元世界に魔方陣を描くビジョンとして想起することもでき、意外なくらいエンタメ色を感じる。そうした演出によって、量子力学を匂わせるハードSF的なプロットと、大量殺戮を伴う陰惨なストーリーが、「いい加減」に緩和されている。
    主人公格の少女のキャラクターと、途中から仲間(?)に加わる「死神」、それに彼女たちを取り巻く戦闘サイボーグらが、決裂せず馴れ合わずの絶妙な関係性を演じていて、それがなかなか胸キュンものだ。
    なお、カバーデザインの、加藤直之氏による戦闘サイボーグの造詣は秀逸の一語に尽きる。
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    4488018467
    No.3:
    (2pt)

    キレはあるがコクや深みがない

    表題の通り

    面白いし、物理や工学の知識がなくてもするする読める
    のですが、残念ながら再読で飽きました
    多分作者の
    「これが訴えたいんだ」
    がない(見えない)からだと思います
    よって星1つでもよかったのですが
    最終エピソードだけは
    それまで嫌な奴と思ってたキャラの
    人間性や使命感がにじみ出てくるところがよかったので
    星2つとしました

    ついでに欠点をいくつか
    その1:日本語の基本的な文法間違いが散見されます。例.
     誤)○○を鑑みて ⇒ 正)○○に鑑みて
    その2:敵がブルートフォース(総当たりパターン攻撃)のためにコンピュータを使う
    というくだりで「これだけの計算量ならば相当な発熱が... ⇒ 熱源を探せ」ですが
    高次元生命体で超文明的存在のコンピュータが現代のそれと同様の構造なので
    発熱が避けられない、という設定は相当無理があると思います
    現代に置き換えると「そのコンピュータの真空管の数量と体積から見て」と言ってるようなものでは?
    超ワロたっす。以上
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    No.2:
    (5pt)

    ハイパワー同士のフルコンタクト戦。大迫力。

    ●「数学的に折りたたまれた攻撃」あるいは「虚数方向へ超球が連鎖している」…云々。抽象的、観
    念的でなんのことか理解不能の表現。なので、ほーこれが高次元的感覚の戦法なのか?などと勝手に
    解釈し楽しんだ。加えて超科学的兵器同士のフルコンタクト戦。幻想的な歩法。迫力は満点だった。
    これぞSF!とセンスオブワンダーを堪能できた。
     他の多くのミリタリーSFでは宇宙戦艦や兵器などスペックの説明にページを割き、私的には少々ウ
    ンザリ気味。本書ではサラッと流す程度で、話の展開を邪魔せず読みやすかった。

     特に戦闘シーンは美しい映像が想像でき、かつ疾走感あふれる筆致が緊迫感を増幅させた。たまら
    なくいい作品でした。
    神々の歩法 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:神々の歩法 (創元日本SF叢書)より
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    No.1:
    (5pt)

    やってる事は「ウルトラマン」だが、目の前で展開される事実を淡々と描く「現象」主体の文章が快感

    一迅社文庫で発表した「ウは宇宙ヤバイのウ」を読んでも分かる様に宮澤伊織は元来「SFの人」なのだけど、最近は百合の方に流れて行って「どうなんだろうな、これ?」と首を傾げる事も多かった。だが本作は久しぶりに「これだよ、これ」と首が千切れんばかりに頷かされた。

    物語の方は米軍の切り札であるサイボーグ部隊が北京の紫禁城に乗り込む場面から始まる。指揮官のオブライエン少佐が部下を率いて突入した目的は紫禁城を根城とする一人の男を抹殺する事。

    目標の名はエフゲニー・ウルマノフ。元はウクライナの善良な農夫でありながら、うお座の超新星爆発によって吹き飛ばされ気の遠くなる様な時間の果てに地球へと流れついた高次元生命体と融合し「神」に等しい力を得て、舞いにも似た不思議なステップを駆使し北京を一瞬で炎に包み壊滅させた男。

    ウルマノフに挑んだオブライエン以下のサイボーグ部隊は赤子の手を捻るかの様な力の差を前にほぼ壊滅寸前に追いやられるがそこに飛び込んできたのはまだ10代と思しき東欧系を思わせる少女。オブライエンたちの前でアントニーナ・クレメリウス=「ニーナ」と名乗った彼女は同じ高次元生命体の力を以てウルマノフと互角の戦いを見せるが……

    ……要するにやってる事は「ウルトラマン」なのよ、この作品。構成は連作短編なのだけど、遠い星からやって来た宇宙人と融合した地球人が無双の力を得て毎回ご丁寧に一体ずつ現れる怪物染みた連中とドッタンバッタン格闘するストーリーと聞いて光の国から僕らの為にやってきた銀色ヒーローを思い出さない方がどうかしている。

    というか作者の方も元ネタを隠そうとするタイプじゃなく、むしろ積極的に匂わせて読者に「さあ、どれだけ当てられるかな?」と見え見えの挑戦を仕掛けてくるタイプだから(ご丁寧に巻末に「解答欄」まで載せているぐらいだし)むしろ最初から作者と読者の掛け合いで楽しむ事を目的に作られた作品だと思って読んだ方が良いかも知れない。

    元ネタはSFに限らない。第一話でウルマノフを殺そうとサイボーグ部隊が一斉射撃を食らわす場面があるのだけど、その場面で「これでも食らえ、化け物!(Take That, You Fiend!)」という台詞が出てきて80年代にTRPGファンだった身としては「うほっ!T&Tやん!」と嬉しくなった。

    ……要するに完全に作者の掌で転がされている訳だが、こういう時は素直に転がされるのが正解。しかつめらしい顔して「パロディというのは」なんて誰も聞いてない講釈垂れるのは野暮の極み。楽しむべき物は素直に楽しんでこそ意味がある。

    それじゃ、庵野秀明の映画みたいに元ネタ探しだけが楽しみなのかと言えばそういう訳でも無い。

    この作品なんというか「喉越し」が最高。小説の文体と言っても色々あるけども目の前で展開される情景を淡々と並べていく叙事的な文体というのは主人公の一人称語りがダラダラ続く湿っぽさとは真逆。登場人物の想いみたいな部分は極力抑えめにした硬質な情景描写が読者の脳味噌にツルツル滑る様にして流れ込んで来る。

    (文体という点で言えば第一話の戦闘シーンなんかはちょっと秋山瑞人の「鉄コミュニケイション」を思わせる部分があった)

    冒頭で挙げた「ウは宇宙ヤバイのウ」にしても作者の出世作である「裏世界ピクニック」にしても、一応の主人公はいるのだけど、本当の主役は主人公の目前に展開される奇怪な「現象」では無いだろうか?「裏世界ピクニック」も百合に傾き過ぎない初期は裏世界の様相や日常を侵食してくる怪現象の情景の描写を主体としており、そこに良さが出ていた様に思われる。

    本作においても宙に浮かぶ男の奇妙なステップにより一瞬にして2千万人の北京市民が焼き尽くされる情景や、あるいはコンゴの奥地に建てられた奇妙な仏教寺院とその場に集う象の群れみたいな奇妙な「現象」が目の前に展開される様子を主として描く文体が何だかノンフィクションを読んでいる様な気分を与えてくれる。この「現象」を主人公として描く部分こそが宮澤伊織作品の良さでは無いかと改めてそんな事を思わされた。

    それでも小説は登場人物の魅力で引っ張って欲しいという方もおられると思うのだけど、その点も問題は無いかと。主人公のサイボーグ兵士オブライエンと超人的な力は持つが中身は10歳になるかならんかの幼児キャラなニーナの疑似親子的な関係であったり、あるいはそんな二人の関係に苦虫を嚙み潰す様な表情を見せながらも引き込まれていくCIAのケースオフィサー・マッケイなんかは少しばかりありがちな感もあるけど人間臭さを感じさせてくれて硬質な文体を彩る役割を果たしている。

    色々な読み方が出来る作品ではあるけれども、個人的には一迅社文庫時代や初期の「裏世界ピクニック」の様な奇妙な「現象」を主役として物語を展開させていた宮澤伊織が好きな方には是非お勧めしたい。主人公の想いよりも目の前の情景を主体にした文章、これはなかなかクセになる。
    神々の歩法 (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:神々の歩法 (創元日本SF叢書)より
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