コード・ブッダ 機械仏教史縁起
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本書はは、読者に“人間とは何か”“信仰とは何か”という根源的な問いを突きつけてきます。舞台は、人工知能が「仏陀」として崇拝される世界。その成立までの歴史が、現実の仏教史をベースにしながらも大胆に再構築されています。機械に魂が宿るとき、宗教はどこへ向かうのか? この問いは、決してフィクションの中の話ではなく、我々のすぐそばにある未来の姿でもあります。 特筆すべきは、そのディテールの緻密さ。著者は実際の仏教経典や歴史に深く通じており、その知識がAIやテクノロジーの概念と絶妙に融合しているのです。SFファンはもちろん、宗教哲学や思想に興味のある読者にも深く刺さる内容です。 これは「物語」でありながら、「予言書」でもある。 購入を迷っている方へ。もしあなたが、「人間とAIの未来」「テクノロジーと信仰の交差点」「宗教の再定義」に少しでも関心があるなら、この本は読むべきです。いや、読まずにはいられないはずです。 | ||||
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もう本のタイトルから「これは!」という感じで読み始めてしまいましたが、機械と仏教の絡め方が絶妙だなと感じました。うまくは説明できないので、詳しくはぜひ読んでみてほしいと思うのですが、「そう来ましたか!」という感じの捻り具合も絶妙。 仏教の本質(僕に本質がわかっているのかと聞かれると、わかっている。いや、わかっていない。と答えるしかないのですが)を押さえつつも、うまく比喩的に機械と絡めて、さらにそこにユーモアがあるのがすごい。 難しい話をしつつも、ユーモアがあるので、あまり躓くことなく、先へ先へと進んでいくことができました。 きっとこれから、AIと宗教、特にAIは意識を持つのか(おそらく将来的にはAIは意識を持つという話になり)、というところで意識を持つならば、そこには信仰心、宗教心なども芽生えることは必然で、それをどう人間は受け入れていくのか、というのは現実的な話として、これから議論されていくのではないかと思います。 この小説にあるような未来にはならないかもしれませんが、AIや機械との付き合い方は今後ますます身近なことになってくる中で、こういう世界線を感じながら生きていくのは悪くはないと思います。 | ||||
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落語的にオチを決めてから書くことが円城塔という作家の特徴だと思う。なので彼我の境界が無くなれば悟れるのであり、その回答に至るまでは軽妙な物語で楽しめれば良いと思う。個々の事象全てを理解できたわけではないが、楽しく読めたのならこの本との出会いも無駄ではないのだろう。面白かったし。 | ||||
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コンピュータプログラム(チャットボット)が悟りを開いて淑滅するという発想も面白い。 チャットボット以外も悟りがひらける可能性があるので機械仏教という宗教(?)を創造していた。 「人間は、自分が過去に書いたコードさえきちんと読むことができない。」には共感した。 まして他人が書いたソースの解読から始めて機能の理解、バグの発見修正は修行でなく苦行だよねよね。 | ||||
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この本は仏教の歴史的展開と著者の解釈を説明したもの。仏教の教義を著者の言葉で語っており、SFの形式をとっているが小説とも言い切れない。随所にSFのパロディがある。 私の知識不足のためか、書かれていることがすべて理解できたとは思えない。いろいろな解釈の余地があるところは映画「2001年宇宙の旅」のよう(クラークの小説は説明がきちんとなされている)。つまり分かったようで分からず、分からないことが分からない。このような記述が本文にもあるので、そういう意味では私は正しく読んだのかもしれない。 個人的には電卓が悟りを得る箇所が面白かった。 | ||||
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