世界99

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種別
長編
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あらすじ

2025年03月05日 世界99 上

性格のない人間・如月空子。彼女の特技は、“呼応”と“トレース”を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」たけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世界は様相を変え始めるー。性格のない「からっぽ」の空子の一生と人間社会の終着点を描いた、全世界注目のディストピア大長編!(「BOOK」データベースより)

評判

世界99の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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世界99の総合評価:

8.82/10点 レビュー 22件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.22
(5pt)

村田沙耶香さん、あなたのことですから、ピョコルンになる覚悟はとっくにできているのでしょうね!

いつの世か定かではありませんが、「恵まれた人」、「クリーンな人」、「かわいそうな人」という階層に分かれた人間と、ピョコルンという家畜が日常生活を送っています。人間には、オス(男)とメス(女)、そして、優秀なラロロリンDNAを持つ「ラロロリン人」と、そうではない「非ラロロリン人」という区別もあります。国外に対しては「ウエガイコク」と「シタガイコク」という区別もあります。

こう言われてもわけが分からないと思いますので、『世界99』(村田沙耶香著、集英社、上・下)の上巻の第2章から、一節を引用しておきましょう。

「肉体がある家電である私(=空子)は、掃除、洗濯、料理などを請け負っている。ピョコルンは、性欲処理と、出産をするための肉体家電だ。家事だけでも身体はぼろぼろだったが、この身体が性欲処理に使われることはない、ということは、私をとても救っている。ピョコルンが飼えるような、富裕層の家電になれてよかったと思う。明人(=夫。ラロロリン人)の部屋の中から、微かにピョコルンの喘ぎ声が聞こえる。明人の声も途切れ途切れに聞こえる。・・・私は明人の性欲処理の邪魔をしないように、部屋で息をひそめている」。

そして、第2章の最後で、驚くべき事実が明らかにされます。ピョコルンは人間のリサイクルだったのです。

下巻の第3章からも引用しておきましょう。「ラロロリン人は、生きている間『恵まれた人』として、得をしながら楽に人生を送り、裕福な暮らしをする人がほとんどだ。その分、死んだ後はピョコルンにリサイクルされて、生きている人間の性欲のゴミ箱になり同時に子産みマシーンになる。本当に公平なシステムだなあ、と思う」。

「音ちゃん(=空子がマネジャーをしていた仕事場でアルバイトとして働いていた女性。ラロロリン人)は当たり前のようにピョコルンを人間扱いせず、性欲処理と出産と家事のための家畜として扱っている」。

年老いて病院に入院して、ほっとした様子の母。「母は私の家の家畜だった。何十年かぶりに、やっと、誰からも『使用』されない状態になったのかもしれなかった」。

非ラロロリン人のピョコルン化も可能になったと、音ちゃんに上手く説得されて、49歳になった空子はピョコルンになる手術を受ける決意をします。「『あのね、今年の夏、私、人間じゃなくなる。ピョコルンになる。ええと、まだ本決まりじゃないんだけれど』」。

村田沙耶香さん、これほど背筋がゾクゾク・ザワザワする世界を描き出す才能に「恵まれた人」であるあなたのことですから、あなた自身がピョコルンになる覚悟はとっくにできているのでしょうね!

「かわいそうな人」で「非ラロロリン人」である私(=榎戸)のレヴェルでは、これ以上の紹介はできません。そこで、このとても書評とは呼べない代物を書き上げた段階で、私より遥かに賢いChatGPT5に「『世界99』の書評を280字でお願いします」とお願いしました。1~2秒のうちに、「『世界99』は、現代の不安定な世界情勢を99の切り口で読み解く試みです。経済・政治・環境・技術といった多様な領域を横断し、グローバル化の功罪や分断の深まりを軽妙かつ鋭く論じています。数字とエピソードが緻密に組み合わされ、複雑な問題も直感的に把握できるのが魅力。大局的な視点と具体的な事例が交錯するため、知的刺激に満ち、読者に『次の世界像』を考えさせる力を持った一冊です」という回答が示されました。うーん、私には難し過ぎて、よく分からないなあ。
世界99 上 Amazon書評・レビュー: 世界99 上より
4087718794
No.21
(5pt)

衝撃がここまで来た。

質も量もこれまでの村田作品を大きく凌駕する大作。現実の一皮下に広がるグロテスクで偏見にまみれた世界をこれでもかと描き、パラレルワールドでありながら現実よりも本音と実感に満ちた衝撃の展開を発表してきた著者が、ついにここまで来た。
主人公・如月空子をはじめ、すべての登場人物に注がれる容赦のない視線と辛辣な評価、そしてこれでもかと降りかかる数奇な運命。男性陣にはひときわ厳しい批評が加えられ、救いの要素はごくわずか。
第一部・第二部・第三部とも、終盤にかけて大きな転変があり、しかもスケールが広がっていく。読者を翻弄してやまない村田ワールド、ここに極まれり。
読むのが怖い、でも読まずにはいられない。
世界99 上 Amazon書評・レビュー: 世界99 上より
4087718794
No.20
(5pt)

村田沙耶香さんの真髄

村田沙耶香さんの作品は全て拝読していますが、その中でも特にお気に入りの一作になりました。
彼女の作品では主に性別、生命、社会、人間関係等の普遍的なテーマを独特の切り口で扱っていて、彼女の双眼から捉えた言葉は私が生きる世界に潜む当たり前という違和感を可視化してくれます。
『世界99』においても彼女の作品に通ずるテーマは一貫していて、この作品では特に生命や人間のペルソナについて深く取り上げています。
私たちを私たちたらしめる要素を限りなく排除していったとき、そこには何が残るのか、人間の本質とはなんなのか。そんなことを考えさせられる作品でした。
村田さんの『消滅世界』が今秋に映画化決定とのことで、そちらもとても気になりますね。
世界99 上 Amazon書評・レビュー: 世界99 上より
4087718794
No.19
(4pt)

えぐい〜〜〜〜!!!これ読むと男性がきらいになる

まだ上巻だけ、オーディブルで聞きました。
最初は「入りにくい物語だなあ」って思ったけど、どんどん続きが気になりやめられなくなる。
そのやめられなくなる感じが、物語の中で語られる「無意識に差別してる人」みたいでやんなった。
下世話なことに興味をもって、上から目線で感想を言うひとたち。私いまそれじゃん。
これ読んで男性が嫌いにならない人いる?笑
えぐすぎる、ひどすぎる。でもこれって、昭和の一部の世界に見えて、実は今に通じる差別なんだよな〜〜なんて。
世界99 上 Amazon書評・レビュー: 世界99 上より
4087718794
No.18
(1pt)

キモい。

キモくてすぐやめた。
世界99 上 Amazon書評・レビュー: 世界99 上より
4087718794

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