佐藤正午(さとうしょうご)の作品一覧

作家生活40周年!究極の「佐藤正午読本」 佐藤正午デビュー25周年を記念した単行本『正午派』の刊行から15年──作家生活40年の増補版として新たに編纂された文庫オリジナル【完全保存版】。

著者七年ぶりの新作長編!直木賞受賞第一作　 その年の七月、丸田君はスマホに奇妙なメッセージを受け取った。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年に...

15年前、ある地方都市のマンションで男が撲殺される事件が起こった。凶器は金属バット。

かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。

15年前―。駐車場に横たわる撲殺死体。

「憶えてるよ」僕は正気を取り戻した。

日々の暮らしの中で揺れ動く一瞬。その心象風景を花々に託して、あざやかに描き出す。

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。

「世界には三種類の人間しかいない―ギャンブルする男としない男、そしてギャンブルする男をたしなめる女。

結婚5年目の冷めきった夫婦の「噂」、赤い手袋をはめて街に現れる娼婦の「噂」、不幸な事件で夫を亡くした美女の「噂」、奇妙な癖を持つデパート店員の「噂」…。

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。

今年40歳になるタクシーの運転手・武上英夫には「秘密」が三つあった。彼の妻にも、その友人にも、また同じように―。

「僕」こと鮎川英雄には唯一の才能があった。それは「女を蕩けさせ夢中にさせる」こと。

その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。突然、停電のため暗闇が街を襲う。

甘く苦い青春の終わりを噛みしめる9編の恋愛小説集。

私はなぜ小説を書くのか。お金のためである。

「人参倶楽部」という名のいまの店を開いて今年でまる7年になる。最初は一人ではなく女房と一緒だった。

桜の花が咲くころ、新聞記者を休職中のぼくは一つ年上の女とある酒場で再会し、一夜をともにする。

〈さよなら。もう電話しないわ〉夏の終りに女が言った。

彼女はぼくと同じ18歳だった。初めての女性だった。

1973年度西海北高校3年6組。野呂光。

「賭け事をする男とだけは一緒になるな。

「もしわたしたちが、いつかおとなになることだけのためにうまれてきたのなら」海岸道路を走る車の中で映子は19歳のぼくにささやいた。

―あいつこんど会ったら殺してやる。まだまだぼくは怒りを憶えつづけなれけばならない。

「これまでにいくつか恋をして、いくつか恋を失って、そのたびに3日で立ち直ってきたじゃないか。

27歳、田村宏。“失業したとたんツキがまわってきた”とはいうものの競輪の儲けで暮らす失業者……。