冬に子供が生まれる
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冒頭、「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」という小説タイトルになるメッセージが提示される。そして、「丸田君の回想によると、というかここからは多分に私の想像もまじるのだが…」と続くのだが、一体「私」は誰なのか? これが最後に近いところまで来ないと明かされない。とても気持ち悪いのだが、果たして、小説としてその効果はあったのだろうか。 以下、ネタバレにならない程度に書くと、謎が謎のまま終わるというよりも、割り切って真秀の母親の述懐を中心に絵解きしていると考えた方がスッキリ読めるかと思う。あまりに醜悪なので小説としては口を濁したと。著者が「それは誤読だ」と言うのであれば、書き方が悪いのではないか。 | ||||
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学がないのか、回りくどく、よく分かりません。 | ||||
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ジャンプ以降からの読者で著者の作品はほぼすべて読んできました。今回久しぶりの新刊ということで楽しみにしていましたが、途中で断念しようかと思うほど登場人物やストーリーに魅力が感じられませんでした。もうYのような作品は期待できないのかと思うとただただ寂しく非常に残念です。 | ||||
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佐藤正午先生には、毎度ながら新作を随分と待たされる。 月の満ち欠け、から7年、いや正確に言えば連載開始が2023年の1月からということだから、連載を追いかければ六年。 しかし単行本になるのを待って良かった、というのが今の正直な気持ちです。 通勤の電車、就寝前、休日、じっくりと堪能させて頂きました。 私も今年50歳になり、未来に思いを馳せるよりは、過去の出来事をふと省みることが増えてきたように思います。 読み終えた後、自分の越し方に、不思議な縁の数々に想いをはせて、また今日から頑張ろうと思わせてくれる、不思議な物語です。 | ||||
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この作者は、何年か前に『鳩の撃退法』という小説を読んだ。 メタミステリーのような手法が用いられていて、何というかこの小説に書かれていることを、小説内的な「事実」として信じていいのかという不安定な気分に常時とらわれながら読んだ記憶がある。 本書にしても、視点人物が誰であるのか、真ん中あたりまで不明なままで読み進める。 しかも描かれている内容も、登場人物たちの記憶が混乱していたり錯綜していたりするので、余計に不安定な心持ちで読み進めざるをえない。 こういうのが、この人の持ち味なのであろう。 本書では丸田という姓の二人の男性が描かれる。 この二人は小学校の頃は大の親友で、転校してきた佐渡君はこの二人を区別するために、マルユウとマルセイというニックネームをつける。 マルユウは高校大学で野球に専念するが挫折する。 マルセイは高校時代に、後に有名になるバンドのベース奏者として加わるが、これも挫折する。 田舎に帰って働いていたマルセイは、ショッピングセンターの駐車場の屋上から身投げして死ぬという不可思議な出来事があり、その葬儀に参列した元の同級生たちはマルユウとマルセイの記憶が混同・混乱している。 そして、実際、マルユウとマルセイの本人たちですら、これは本当に自分の経験したことなのか、それとも相手の経験と自分の経験が混同しているのかがあやふやなまま生きている。 その発端には小学校3年生で一緒にUFOらしきものを見た記憶があり、それが噂となって地方紙に「UFOの子供たち」として取り上げられたのだが、それから10年後の高校卒業直後に「あれから10年」的な記事の企画があって、その取材の終了後に坂道を下る車ががけ下にダイブしたという事故があった。 その事故で、付き添っていた教師と地方紙の記者は死亡したのだが、マルセイとマルユウと佐渡君は奇跡的に生存。 そこから記憶の錯綜が始まっていく。 このように書いただけでは、なんのことだかさっぱり分からないと思う。 しかし、この分からなさと不安定さを愉しむ小説であるような気がする。 実際、読んでいる最中はページをめくる駆動力が湧き出していたのだから。 そしていささか中途半端ではあるけれども、不思議な読後感が残る。 | ||||
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