鼓動



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初公開日(参考)2024年03月
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長編小説

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鼓動

2024年03月21日 鼓動

ホームレスの老女が殺され燃やされた。犯人草鹿秀郎はもう18年も引きこもった生活を送っていた。彼は父親も刺し殺したと自供する。長年引きこもった果てに残酷な方法で二人を殺した男の人生にいったい何があったのか。事件を追う刑事、奥貫綾乃は、殺された老女に自分の未来を重ねる。私もこんなふうに死ぬのかもしれない――。刑事と犯人、二つの孤独な魂が交錯する。困難な時代に生の意味を問う、感動の社会派ミステリー。(「BOOK」データベースより)




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鼓動の総合評価:7.10/10点レビュー 10件。Bランク


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(7pt)

他人の罪を盗んでまで、自己承認が欲しかった・・・

8050問題をベースに、時代に翻弄される孤独な魂の切なさを描いた社会派ミステリーである。
公園でホームレスの老女が殺害され、燃やされた。その場で逮捕された犯人・草鹿秀郎は18年間の引きこもり生活を送ってきた中年男で、自宅で父親を殺害したと供述した。身勝手極まりない犯罪で、極刑を課して世間の納得を得るための証拠固めとしてホームレス老女の身元確認を担当することになった刑事・奥貫綾乃だが、自分と同年代の草鹿がなぜ、ここまで残虐な事件を起こしたのか、今一つ納得が行かなかった。川底に沈んだ凶器を探すような手探りの捜査でホームレスの身元を調べて行くと、被害者と犯人が思いもよらぬ因縁で繋がった。
犯人が孤独な魂を抱き抱えて生きる引きこもりで、さらに担当刑事も我が子を愛せなかった過去のトラウマに引き摺られて生きる孤独な中年女性という、二人の主役の人物像とそれぞれの魂の軌跡が交わってくるところが面白い。大きな社会問題となっている8050問題、その背景に何があるのか、何があったのか、自己責任の話ではないことがリアリティを持って伝わってくる。重い課題の作品だが、事件の真相を解明するミステリーの部分もよく出来ていて読みやすい。
社会派ミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9:
(3pt)

説明が多い

書評で見かけて手にしました。ミステリーとして謎解きの面白さは控えめでした。むしろ氷河期世代の救いのない社会派小説として読むべきか。ただ、時代背景などを登場人物に乗り移った作者が説明しすぎで、物語に入り込めない。きっと真面目な書き手なんだろうな。
鼓動Amazon書評・レビュー:鼓動より
4334102573
No.8:
(2pt)

小説だろうか?

読み終えたあと、なにも残らない。
これは小説だろうか???
記録?日記?はたまたあらすじ?
ネグレクト女刑事とネグレクト真犯人との取り合わせもまあ謎っぽくした結末ありきだし、なにより登場人物への共感に乏しい。
なぜなら社会背景を羅列、氷河期時代に落ちこぼれていくさまを描いてはいるが、それが表面的でいかにも浅いからだろう。
なぜ表面的なのか。
簡単である。心情を言葉で説明しているからである。
作者はそれで落ち込んでいく人間を描いたつもりになっているのだろうが、体験のない描写に共感なしを学ぶ必要がある。
せいぜいテレビドラマのか、配信ドラマの原作になるくらいか。
とにかく紙数を稼ぐためと思えるほど無用に長いのも読んでて辛くなる。
最後に良い点をひとつ。
悲惨な結末を選択しなかったことかな。
鼓動Amazon書評・レビュー:鼓動より
4334102573
No.7:
(4pt)

ラスト展開の良さ

ちりばめられた登場人物のそれぞれの背景が、ストーリー全体に関わっている様が著者の描き方のうまさ。
設定上多少無理な点はないとは言えないけど、心情を描く物語としては単純そうで読み込ませる面白さが感じられる。

後半の面白さに対して、前半はちょっと間延びしているのがもったいない。
鼓動Amazon書評・レビュー:鼓動より
4334102573
No.6:
(3pt)

着眼点や著者の訴えたい社会的なテーマは素晴らしいのですが、小説の完成度としては深みが感じられず、☆3にさせてもらいました。

この著者の作品を読むのは初めてですが、映像作品の「絶叫」「ロストケア」が素晴らしかったので、新作であり、かつまた引きこもりやバツイチなどの独身者の孤独を2020年に実際に起きた「渋谷女性ホームレス殺人事件」の設定を借りて描いているということで、大きな期待をもって読み始めました。
率直な感想を言うと少々期待外れと言うことになります。
もちろん、設定や展開はそれなりに読ませてくれますが、他のレビュアーも書いておられる通り、対照的な二人の主人公の独白体が多く、説明を読まされ続けているようで、主人公たちへの感情移入(反発も含めて)ができず、独白体のため物語の動きが緩慢で面白味を感じにくい作品でした。特に犯人の独白は、過去の自分を振り返っての描写が、自分語りになっているので何度もそれが続くと退屈でした。
何とか読み通せたのは、やはり題材とテーマが今の社会に合致しているので、後半にはその辺がクローズアップされてグッと心を鷲掴みにしてくれるだろうという微かな期待は持ち続けることができたからです。
三百数十頁の作品で、終盤の二百四十頁前後から一気に物語の謎が解明されるのですが、これも必然と言うよりも取ってつけたように解決に向かい、少々興ざめになります。このまま終わるなら、大したことがない作品だと思ってラストまで向かうと、ようやくラストの三十頁あたりから一気にクライマックスを迎え、最後、主人公の二人が取調室で向き合うやり取りだけは惹きこまれて読むことができました。
このラストのために、それまでの冗長な独白体があったのだと思うと納得もできましたが、それでもやはり小説作品としては「せっかくのテーマと社会性」なのにもう少し物語を膨らませて主人公たちに感情移入できる表現や展開は出来なかったのかと惜しまれます。
著者には誠に失礼な表現になりますが、映像作品の「絶叫」と「ロストケア」は著者の着眼点と、社会に対する作家としての真摯な思いを評価されたのだろうと感じました。
素材が素晴らしいので、映像化に当たって脚本が腕を振るい、俳優たちが素晴らしい演技をして作品の質が数段上がったのだろうと勝手に推測しておきます。
そんなこんなで星は3つですが、このような切り口の作品こそ、現代の小説に求められている社会派小説ではないかと思いますので、これからもこうした作品を読ませていただきたいと思います。
鼓動Amazon書評・レビュー:鼓動より
4334102573
No.5:
(2pt)

背景描写は抜群、でも、、

氷河期の時代背景、その頃の心象風景、説得力抜群です。しかし、、、、ストーリーが、かなり貧しい。え?最後で、それあり?後出しジャンケンちゃうの?一生懸命、謎を追って、拍子抜けした。
鼓動Amazon書評・レビュー:鼓動より
4334102573



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