オパールの炎
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桐野夏生さんの書くものが好きだ。『グロテスク』も『夜の谷を行く』も、確固とした現実のモデルがありながら、その謎や闇をさらに深めていくような形で圧倒的なエンターテインメント小説に仕上がっている。本書もまた然り。短いけれど、本当に面白い。終始舌を巻きながら読み終えた。 | ||||
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小説のモデルは中ピ連の榎美沙子と聞いて あ〜と思う人はもう少なくなりつつあるかもしれない。 まだどこかでお元気でいらっしゃるかもしれない彼女にフィクションとはいえここまで掘り下げる真意とは?と思いながら読んでいたら、 最後に、現在の少子化対策に問うところがあり、敢えてあの時の榎美沙子が世に訴えたかったことを小説というかたちで今、著してみたかったのかもしれないと思った。 | ||||
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1970年代に広がった女性解放運動をベースにした、一人の女性の戦いを描いた小説。 まだピルが解禁されていなかった時代に、女性が自分の身体を自分で管理できるようにとピルの解禁を主張する運動を広げていこうとした塙玲衣子。 彼女と接点があった同志や記者、元夫、幼馴染、被害者家族の視点から、塙玲衣子とはどんな人だったのか、何を目指していたのかが明らかになっていく展開。 社会を牛耳っている男たちや情報操作をしている国家権力に立ち向かうため、「ピル解禁同盟」(ピ解同)を組織して、浮気を告発する行動を起こしたり、宗教法人を作ったり、政党を作って参院選に出馬したりと、どんどん活動がエスカレートしていく様子が、関係者の言葉で語られていく。 インターネットやSNSがなく男尊女卑の考え方が強かった時代に、「とにかく行動する」ことで何かを変えようとした塙玲衣子。 序盤はイケイケで活動していたのが、中盤は宗教法人や政党を作ったりしながら金策に苦労し、終盤はある手がかりをきっかけに、姿を消した塙玲衣子の想いや、反省、強い意志などが明らかになっていく。 別れた夫との関係性について、塙玲衣子がどう感じていたのかが知りたかった。 企業恐喝や宗教法人・政党を作るなど、やり方が正しかったのかは賛否があると思うが、女性が自分の身体を自分で管理できることを目指した彼女の生き様と戦いは読み応えがあった。 | ||||
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〈「産めよ殖やせよ」という言葉があります。国の繁栄のために、女たちは多産を奨励されました。そのため当然のように、国が女の身体と心を管理してきたのです。 そんな時代は終わったはずなのに、今現在、少子化対策のために、またも母親となることを期待される時代になりつつあるように思います。〉 いやほんとそれな。長いこと無策だった癖に今更焦っていかに若い女に子供沢山産ませるか子供欲しがらせるかみたいに仕向けようとすんのやめろ。 年がもう少し若ければSNSや掲示板で女叩きしてそうなタイプの高齢男性達の語りが途中まで延々続くのでそこは最高に胸糞ですが、どの人物も本当いるよこういう人って感じの描写ばかりでやっぱすごい。第三章が核なので途中まで耐えつつ読み通しました。 しかし大西幸秀みたいな典型的な男尊女卑の化石がMeToo運動やミソジニー、ミサンドリーとかの言葉やその意味を知る機会ってあるのだろうか?とやや疑問。 多数派や強者に乗っかって無難な選択してる方が絶対楽だし傷つかないで済むのに、それでもこういう生き方してきた塙玲衣子みたいな人好きだな。 | ||||
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子供の頃テレビで見たピンクのヘルメット。 中ピ連、ウーマンリブという言葉。 意味は分からなかったけど新しい時代が始まるような、反対にただの流行で終わるような気もして見ていた。 あの時あの渦の真ん中にいた人をモデルにした小説。 新しい時代を恐れた男達に潰されたのか、1人先走りすぎたのか。 活動している間に自分も渦に巻き込まれ何をしているのか、どこに向かっているのか分からなくなったのだろうか。 でも、令和を生きる女性達は先輩達のこうした活動のお陰で随分良くなったと思う。 | ||||
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