とめどなく囁く



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    初公開日(参考)2019年03月
    分類

    長編小説

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    とめどなく囁く

    2019年03月20日 とめどなく囁く

    一番近くにいるのに 誰よりも遠い。 海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。 8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。 夫は生きていたのか。 塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の 瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、 前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、 悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。 もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。 ささやきの音源はどこにある(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    とめどなく囁くの総合評価:8.15/10点レビュー 40件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    夫を、妻を、どれだけ知っているか?

    2017年から18年にかけて新聞連載された長編小説。ミステリーよりも男女の心理的葛藤を描いたエンターテイメント作品である。
    湘南の海を望む逗子の高台にある超高級邸宅に住む、現在41歳の塩崎早樹。31歳年上の資産家・塩崎克典と結婚したのは、お互いに伴侶を亡くしたという共通点からであり、決して資産目当てではないのだが、世間は何かと好奇の目を向けて来る。息子に事業を譲り悠々自適の生活を送る克典と、隠棲しているような穏やかな日々に満足していた早樹だったが、元夫の母親から電話があり「(亡くなった夫の)庸介を見た」と告げられたことから、激しく動揺し始めた。庸介は8年前、趣味の夜釣りに出たまま行方不明になり、死体は発見されず、7年後に死亡認定されたのだったが、早樹は庸介がどこかで生きているのではないかという疑惑を拭いきれずにいたのだった。真相を知りたいと思った早樹が昔の仲間たちを訪ねて当時の様子を聞き出そうとしたとき、現われてきたのは、早樹が全く知らなかった庸介の隠された一面だった・・・。
    死んだはずの人物の影が現われるという、よくあるパターンの物語で、失踪の謎を解くミステリー要素はきちんと押さえられているが、本筋は「あなたは結婚相手のことをどこまで知っているか?」という問いかけであり、本質的に理解し合えない、他人との生活をどう考え、どう営んで行くのかという、大人のための寓話である。物語の構成も人物設定も巧みで、会話も上手く、ありふれたテーマながらどんどん引き込まれていく。最後の最後、真相が明らかにされるとちょっと違和感があるが、ストーリー全体は緊張感があって読み応えがある。
    最近の桐野夏生作品の中では出色のエンターテイメント作品として、多くの方にオススメだ。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.39:
    (4pt)

    赦さないでくださいとは忘れないでくださいということ

    作品の中でみんなお酒を美味しそうに飲む(例外あり)。私も久しぶりに冷やした白ワインを飲んだが冷やしたりなかったと後悔した。

    桐野さんは人の描写が冷酷だったり残酷だったりする。でも力量があるから嫌な後味はのこらない。
    結末は私には意外だったが、気持ち良い余韻が残った。
    とめどなく囁くAmazon書評・レビュー:とめどなく囁くより
    4344034465
    No.38:
    (4pt)

    まるで主人公にのり移ったように

    まるで主人公にのり移ったように引き込まれた。
    つまらない小説は飛ばし読みしてしまうのだが、一字一句飛ばさずに読み尽くした。
    おかげで読後は面白い映画に没頭した後みたいにトリップして、すっかり主人公になりきり擬似体験。おもしろかった。

    ただ、推理小説的な観点でいうとラストが今ひとつ。
    そこに行き着くまでの伏線があまり感じられなかったので⭐︎4で。
    とめどなく囁く(下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:とめどなく囁く(下) (幻冬舎文庫)より
    4344432088
    No.37:
    (3pt)

    主人公にじわじわイライラしてくるが‥ラストで納得する

    主人公が好きになれなくて、わかりやすく悪女とか嫌な女という訳ではないのに、
    読めば読むほど、自分勝手で特に友人や元夫の友人への態度にイライラする
    話もなんだか桐野夏生さんにしては間延びしてるなと思いながら読んでいて
    ラストにびっくりしました
    ある意味そこで、主人公に対するイライラが解消されるというか、納得させられた
    やはり桐野夏生は裏切らない!
    出てくる女性全員、どこかしら鼻につく嫌な部分があって、こういう描写も実にうまい
    とめどなく囁くAmazon書評・レビュー:とめどなく囁くより
    4344034465
    No.36:
    (5pt)

    素早い配送でした

    きれいに早く届きました
    とめどなく囁くAmazon書評・レビュー:とめどなく囁くより
    4344034465
    No.35:
    (5pt)

    一気読みした

    8年前に海で遭難し亡くなった夫を持つ主人公は、前に進もうとかなり歳の離れた資産家と再婚する。周囲には財産目当てと見なされ孤独を感じながらも今の生活に流されて行く。
    そんな折、夫は生きているのではないかという出来事が次々と起こる。

    登場人物に女性が多い。彼女達の人物像はそれぞれとてもよく描かれていてさすが桐野作品だと感心する。その描写を読んでいるだけで面白いし、同じ女として共感したり彼女たちの立場から主人公を眺めたりすることで複雑な感情の奥深くまで入り込める。
    同じ立場に立ったら自分ならどうするだろう、と終始考えながら読み終わった。

    ミステリーよりむしろそうした女の内面がよくわかるだけにそちらの面白さが際立った。
    とめどなく囁く(上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:とめどなく囁く(上) (幻冬舎文庫)より
    434443207X



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