燕は戻ってこない



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    初公開日(参考)2022年03月
    分類

    長編小説

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    燕は戻ってこない (集英社文庫)

    2024年03月19日 燕は戻ってこない (集英社文庫)

    「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。憧れの東京で病院事務に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。「割のいいアルバイト」だと同僚に卵子提供を勧められ、ためらいながらもクリニックに向かうと国内では認められていない“代理母出産”を持ちかけられー。女性の貧困と生殖医療ビジネスの倫理を問う衝撃作。第64回毎日芸術賞、第57回吉川英治文学賞受賞作。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    燕は戻ってこないの総合評価:8.34/10点レビュー 79件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (7pt)

    これもまた、逃げ場がないけど逃げ出すお話

    2019年から21年にかけて雑誌連載された長編小説。地方から出てきて東京で底辺の暮らしをする若い女性が自分が持つ最後の武器「子宮」を頼って人生を逆転させようとする、限りなくリアルな社会派ファンタジーである。
    派遣の病院の事務職として働くリキは同僚のテルに「卵子提供」のアルバイトに誘われる。一回50万という高額に引かれて面接を受けたリキは代理母になることを提案される。10円単位で切り詰める生活に嫌気がさしていたリキが紹介されたのは、人工授精を試みながら結果が得られていない裕福な夫婦で、面談の結果、リキは代理母を受諾し、一千万の成功報酬を約束される。金のために自分の最後の武器を使うことを決心したリキだったが、いざ具体的なプロセスが始まると精神的に不安定になる。それでも妊娠に成功したリキは母になるのか、子を産む機械になるのか、悩みながら出産予定日を迎えることになる…。
    地縁も血縁もバックアップもない都会で生きる若い女性の物質的な苦しさ、そこに否応なく生まれてくる精神的な苦境。大傑作「OUT」から続く、虐げられた女性たちの物語は、読むのがつらくなるほど重苦しい。底なし沼に捕らわれたような絶望感が漂うストーリーで、ヒロイン・リキの逃げ場のなさが痛々しい。その背景には、桐野夏生の激しい怒りが見えてくる。
    最近は観念的すぎる作品が続いていた桐野夏生だが本作は情と熱を感じる傑作エンターテイメントであり、多くの方におススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.78:
    (2pt)

    下ネタが

    NHKドラマで取り上げられていたから注文したが、下品な下ネタが満載で、嫌になり、ゴミ箱に捨てた。
    燕は戻ってこない (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:燕は戻ってこない (集英社文庫)より
    4087446255
    No.77:
    (4pt)

    重いテーマの作品だが、最後に微かな希望が。

    生殖ビジネス、格差社会、女性の貧困など21世紀日本のリアルが描かれている。貧困に疲れ果てている主人公のリキだが、それでも、自尊心を傷つける社会や周囲にあがきながら悩みながら生きている。ご都合主義的な一面もある展開だが、ラスト近くに現れる想定外の命の力は、人の様々な思惑を吹っ飛ばし、リキにしっかりとした力と光を与える。リキの母の「子種だけはもらっておけ」という言葉に説得力がある。命の力は、ビジネスや商取引などに収まり切れない力を持つ。命と、それを育み産みだす女の性への賛歌にも思える。
    燕は戻ってこない (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:燕は戻ってこない (集英社文庫)より
    4087446255
    No.76:
    (1pt)

    良テーマがもったいない

    まず主人公の人格がブレブレで全く掴めず、感情移入ができない。
     初めは気弱で不幸そうな描写が続くので田舎出身で純朴で流されやすく夢を見て東京に来たものの金が無い設定で代理母を選択するのかと思いきや、育ちが悪く粗野な感じを出そうとしたのか急に男言葉のような乱暴口調で話してみたり、基に面と向かって1000万を吹っかけてみたり、無鉄砲に男と寝てみたりと行動力が意味不明。
     その癖代理母はずっとウダウダ迷っているし、後になってあの時寝ちゃったぁとウジウジするし理解不能。

     そもそも田舎で女で大学まで出してもらっており両親健在、東京に出てからは派遣とはいえ医療事務ということは、医療事務の資格は取っているんだよな。
     その行動力とある程度の頭があるなら、急に代理母なんて極端な選択に行かなくてももっとステップがあっただろうと思ってしまう。

     貧困の描写も古臭く、ボロアパートに半額惣菜、質素な持参弁当とステレオタイプでリアリティ無し。変に現代に合わせようと単語だけアップデートしたのか急にスタバに行けないと出てきておかしかった。
     違う文脈だが東出昌大(まだ山に籠もっていなくイケメンの代名詞として)と沢尻エリカ(別にの頃で止まってる)も唐突に出てくる。モノクロ映画に突然カラーが入ったような違和感でここは面白ポイント。
     もっと、身寄りがない、病気、介護とのっぴきならない貧乏にするか、逆に凄い上昇志向の野心家の設定である方が引っかからずに読めた。

     そしてプランテ。この組織は何をしていたのか。
     代理出産は日本では未認可で法律違反のため極秘任務という割には普通の病院に行かせるし、戸籍のために一回結婚させるだと?そんな話出てたか?
     そんなことをすれば家族に説明せざるを得ないから極秘なんて無理だし、戸籍なんて触ったら動かぬ証拠残っちゃうじゃん。子ども産まされてバツイチにされるってどういう契約だよ。
     そもそも、本人と直接交渉なんてトラブルの元でしかないのは目に見えているんだからなぜ当人同士でやり取りさせるのか不明だし、この本でもトラブル防止のため現に海外では卵子と母胎は違う人でするって書いてあったはず。リキが天涯孤独で戸籍が多少変わってもバレないから秘密保持に丁度よかったとかで母胎を借りるとかならまだ理解できるんだがが。
     まじでシステムは整えろよ。青沼さん何やってたんだあの人。組織の割に1人しか出てこないのも怖すぎ。個人営業なのか?
     その辺りは完全にノイズだったので、いっそ日本でも認可されたパラレルワールドにするか。施設のシステムは整えて欲しかった。

     読点が多くて読みにくいのと、のだった。のだった。と同じ語尾が続くリズムの悪さには次第に慣れたが代理母という良テーマだけにもったいない印象。

     母とは、親権とは、子どもは誰のものか、人間は金で買えるかといった主なテーマが全然掘り下げられず、
     未婚女と既婚女の世間体の差、不妊治療大変あるある、東京と地方の格差、性行為による快楽と責任、妊娠出産含め結婚は女の方が大変だと本筋から逸れてブレまくり、手癖で小さく落ち着いてしまった感じがする。
    燕は戻ってこない (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:燕は戻ってこない (集英社文庫)より
    4087446255
    No.75:
    (4pt)

    代理出産とは。

    代理出産前後の本人、依頼者、友人たちの気持・こころの変化が女性の立場で表現されている良い作品でした。
    燕は戻ってこない (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:燕は戻ってこない (集英社文庫)より
    4087446255
    No.74:
    (1pt)

    不快

    ちょっと、托卵とかマジで読んでて気分悪くなった。フェミニストのばあさんが書いた本とか読むんじゃなかった
    燕は戻ってこない (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:燕は戻ってこない (集英社文庫)より
    4087446255



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