インドラネット
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりにリーダビリティが良い桐野ワールドが堪能できる、2021年刊行のダーク・ノワール。何をやってもダメな派遣社員が、唯一の拠り所としてきたカリスマ性を持つ親友を探してカンボジアの闇の奥に分け入って行く冒険小説風エンタメ作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
インドラネットとはインドラ=帝釈天、ネット=網、直訳すると帝釈天の網。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やはり、桐野作品にハズレなし。一気読みでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーの展開と衝撃のラストがとても面白かった。桐野文学は裏切らないと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご都合主義すぎる展開に、「あれこれってめっちゃ薄っぺらい話?」と思ってしまい読むのをやめようかと思ったんですが、ラストにかけてその理由が色々と解明されて納得がいきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もういつものことながら、圧倒的に面白い。主人公はいわゆる弱者男性。非正規雇用者であり、夢中になれるのはゲームだけ。そんな彼が人探し(高校時代の同級生)をするために東南アジアに行くという設定。桐野夏生が手掛けたロードノベルか、と思いつつ読むとすぐに面食らう。主人公の圧倒的なまでの生活能力の低さから、信じられないトラブルに見舞われ、搾取され、現地で犯罪に加担する一歩手前まで転落してしまう。人探しどころではないのだ。桐野氏らしい全てが明瞭であり曖昧なところは一切ない描写ながら、時にはまるで現実世界というより悪夢そのものを描いたような読み心地で読者を翻弄する。それにしても作者の設定のセンスが素晴らしい。それほど無能力な人間がなぜ海外に人探しに行くのか?それは日本での生活がイヤになったから。そして現在の主人公の生活に輝かしいことは何も無いけれども、そんな主人公が唯一、人生が輝かしかった(と自分では思っている)高校時代に、親しくしていたカリスマ的な魅力溢れる同級生を見つけ出し、再び関わることが出来るなら、当時の輝きを再び得られると感じているから。人生で一番輝かしかった時代が(社会に出る前の)高校時代である、という設定の切なさに胸をえぐられ無い人物が居るだろうか。そして物語のラスト。衝撃的なラスト、という言葉は陳腐だけど、やはり衝撃的というしかない。このラスト部分で著者は整合性をかなぐり捨ててしまっている気がしてならない。ということはラストは破綻している、とも言えそうだけれども、その破綻がなんとも魅力的。桐野夏生作品で最も哀切で余韻の残るラストです。解説は紀行ノンフィクションなども数多く手掛ける高野秀行さん。この作品にはこの人をおいて他に居ない、というくらいふさわしい人選。理解の深まる素晴らしい解説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自ら選んだ道というより、血筋によって導かれるように過酷な運命をたどっていった空知を想像して苦しくなった。 物語の中盤頃まで顕著にみられた主人公の卑屈で自己中心的な性格に対して度々苛立っていたが、その中で時々自分も似たようなことをしていないか、と思う場面もあり反省もした。 物語を読んでいて、カンボジアの風景が頭の中に鮮明に映し出され、ハッピーな旅とは言えないが非常に濃い旅気分を味わうことができた。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 40件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|