インドラネット



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    初公開日(参考)2021年05月
    分類

    長編小説

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    インドラネット (角川文庫)

    2024年07月25日 インドラネット (角川文庫)

    おまえのために死んでもいい。危険な目に逢い続ける男が最後に見たものは。 平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。唯一の誇りは、高校の同級生で、カリスマ性を持つ野々宮空知と、美貌の姉妹と親しく付き合ったこと。だがその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。空知の行方を追い、東南アジアの混沌の中に飛び込んだ晃。そこで待っていたのは、美貌の三きょうだいの凄絶な過去だった……(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

    インドラネットの総合評価:7.86/10点レビュー 42件。Cランク


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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    クズで落ちこぼれの八目(主人公)は成長したのだろうか?

    久しぶりにリーダビリティが良い桐野ワールドが堪能できる、2021年刊行のダーク・ノワール。何をやってもダメな派遣社員が、唯一の拠り所としてきたカリスマ性を持つ親友を探してカンボジアの闇の奥に分け入って行く冒険小説風エンタメ作品である。
    何ら誇れるものがなく、その反動で周囲に無益な反発をして自分の首を絞め、ゲームにしか生きがいを見出せない八目晃。高校時代にそのハンサムな姿で学校中のカリスマとなっていた野々宮空知と仲が良く、彼のウチに遊びに行っていたことだけが、密かな誇りだった。だが野々宮の父親の葬儀の日、空知がカンボジアで消息を絶ち、美人で評判だった姉と妹も行方が分からなくなっていることを知らされる。さらに、空知の母親や姉妹の関係者を名乗る男たちから「カンボジアで3人を探して欲しい。資金は出す」と依頼されたことを、職場を離れる絶好の口実にして、半分遊山気分でカンボジアへ旅立った。海外旅行経験は皆無、社会的な常識にも欠ける八目はカンボジアに着いた初日から、様々な災難に見舞われることになる…。
    あれこれありながらも東南アジアの過酷な現実を生き延び、それなりに逞しくなった八目は3人の所在を確認するのだが、それは想像もしなかった壮絶な現実を見せつけるものだった。そのプロセスはダメ人間の成長物語ではあるが、その成長は果たして善きことなのか。なかなかにダークな幕切れが衝撃的である。
    最近の桐野作品では最もエンタメ性がある作品であり、多くの方にオススメしたい。

    iisan
    927253Y1
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (4pt)

    インドラネットの感想

    インドラネットとはインドラ=帝釈天、ネット=網、直訳すると帝釈天の網。
    『つまり、社会の多様な相互依存性。社会の関係性は無限の広がり。要するに、万物は互いに関係し合い、依存し合いながら、一つのコスモスを形成し流転していく』というようなことか。
    そして、こういう意味を持ったタイトルを冠してこの小説が始まるのだが、その中身は簡単に言うと、「高校時代の友の消息を追い、東南アジアの闇の奥へ旅に出る一青年の物語」ということになる。


    ▼以下、ネタバレ感想

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    マッチマッチ
    L6YVSIUN
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    No.40:
    (5pt)

    流石のクオリティー

    やはり、桐野作品にハズレなし。一気読みでした。
    インドラネットAmazon書評・レビュー:インドラネットより
    4041056047
    No.39:
    (5pt)

    最高に面白かった

    ストーリーの展開と衝撃のラストがとても面白かった。桐野文学は裏切らないと思った。
    インドラネットAmazon書評・レビュー:インドラネットより
    4041056047
    No.38:
    (4pt)

    だるくても最後まで読むべき

    ご都合主義すぎる展開に、「あれこれってめっちゃ薄っぺらい話?」と思ってしまい読むのをやめようかと思ったんですが、ラストにかけてその理由が色々と解明されて納得がいきました。
    インドラネットAmazon書評・レビュー:インドラネットより
    4041056047
    No.37:
    (5pt)

    ラストの衝撃度は桐野夏生史上MAX。恐ろしく、哀しい。高野秀行さんの解説も素晴らしい。

    もういつものことながら、圧倒的に面白い。主人公はいわゆる弱者男性。非正規雇用者であり、夢中になれるのはゲームだけ。そんな彼が人探し(高校時代の同級生)をするために東南アジアに行くという設定。桐野夏生が手掛けたロードノベルか、と思いつつ読むとすぐに面食らう。主人公の圧倒的なまでの生活能力の低さから、信じられないトラブルに見舞われ、搾取され、現地で犯罪に加担する一歩手前まで転落してしまう。人探しどころではないのだ。桐野氏らしい全てが明瞭であり曖昧なところは一切ない描写ながら、時にはまるで現実世界というより悪夢そのものを描いたような読み心地で読者を翻弄する。それにしても作者の設定のセンスが素晴らしい。それほど無能力な人間がなぜ海外に人探しに行くのか?それは日本での生活がイヤになったから。そして現在の主人公の生活に輝かしいことは何も無いけれども、そんな主人公が唯一、人生が輝かしかった(と自分では思っている)高校時代に、親しくしていたカリスマ的な魅力溢れる同級生を見つけ出し、再び関わることが出来るなら、当時の輝きを再び得られると感じているから。人生で一番輝かしかった時代が(社会に出る前の)高校時代である、という設定の切なさに胸をえぐられ無い人物が居るだろうか。そして物語のラスト。衝撃的なラスト、という言葉は陳腐だけど、やはり衝撃的というしかない。このラスト部分で著者は整合性をかなぐり捨ててしまっている気がしてならない。ということはラストは破綻している、とも言えそうだけれども、その破綻がなんとも魅力的。桐野夏生作品で最も哀切で余韻の残るラストです。解説は紀行ノンフィクションなども数多く手掛ける高野秀行さん。この作品にはこの人をおいて他に居ない、というくらいふさわしい人選。理解の深まる素晴らしい解説でした。
    インドラネットAmazon書評・レビュー:インドラネットより
    4041056047
    No.36:
    (4pt)

    カンボジア旅行気分を味わえた

    自ら選んだ道というより、血筋によって導かれるように過酷な運命をたどっていった空知を想像して苦しくなった。
    物語の中盤頃まで顕著にみられた主人公の卑屈で自己中心的な性格に対して度々苛立っていたが、その中で時々自分も似たようなことをしていないか、と思う場面もあり反省もした。
    物語を読んでいて、カンボジアの風景が頭の中に鮮明に映し出され、ハッピーな旅とは言えないが非常に濃い旅気分を味わうことができた。
    インドラネットAmazon書評・レビュー:インドラネットより
    4041056047



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