路上のX



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 1件

6.25pt (10max) / 8件

Amazon平均点

3.96pt ( 5max) / 71件

楽天平均点

3.97pt ( 5max) / 37件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

27.00pt

58.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2018年02月
分類

長編小説

閲覧回数3,512回
お気に入りにされた回数3
読書済みに登録された回数11

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

路上のX (朝日文庫)

2021年02月05日 路上のX (朝日文庫)

一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。二人は運命的に出会い、共に生きる決意をする。ネグレクト、DV、レイプ。最悪の暴力と格闘する少女たちの連帯と肉声を物語に結実させた傑作が、遂に文庫化。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

路上のXの総合評価:7.92/10点レビュー 72件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

卑しい渋谷で生きる、可愛いピラニアたち

2016年から一年余り、週刊誌に連載された長編小説。ミステリーと言えるかどうか微妙だが、犯罪がらみのストーリーで多少のサスペンスがあることは確か。
高校入学直前に両親が経済的に破綻し、夜逃げするために父親の弟の家に預けられた真由。父親の弟一家は貧しく、進学が決まっていた私立女子高を無理やり地元の底辺の公立高校に変更させられ、しかも叔父の家族は真由を邪険に扱うのだった。真由は現状から逃避するため渋谷でバイトを見つけ、叔父の家から脱出する算段をつけようとした。しかし、世間知らずの真由は親切ごかしに近寄って来る大人たちの魂胆を見抜けず、惨めな目に遭うことになった。落ち込んだ真由が渋谷をさまよっていたとき、力になってくれたのは、同じように渋谷で放浪しているリオナだった。リオナは、JKビジネスで知り合ったオタクの東大生・秀斗のマンションの一室に真由を誘い、そこにリオナの幼なじみのミトも加わり、三人で隠れ住むようになった・・・。
女子高校生というブランドを頼りに、サメの脳みそとノミのキンタマほどの倫理観とネズミ並の危機察知能力で、ずる賢い大人の欲望と策謀が渦巻く渋谷の街をさまよう少女たちのロードノベルである。ヒロインたちに共感するか、拒否感を覚えるか、好みは大きく分かれるだろう。最近の桐野夏生作品では抜群に読みやすく、ストーリー展開もテンポがいい。ただ、物語のさまざまな背景、伏線らしきものが終盤できちんと回収されず、放り出されたような中途半端さが残る。
ミステリーではなく、風俗ルポ的なエンターテイメントとして読むことをオススメする。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.71:
(4pt)

まるで実録

リアリティがすごいです。
また、桐野氏の描く少女に舌を巻きました。
だからこそ余計に痛くてやり切れない思いが募ります。
読む手は最後まで止まらず、夢中でページを綴りました。
そして、私たち大人に重たい課題を残し、ずっと読後感が抜けない、そんな一冊です。
路上のXAmazon書評・レビュー:路上のXより
4022515309
No.70:
(5pt)

ショックだけれど知っておきたい現実

NHK「クローズアップ現代」で桐野夏生さんを取り上げた回で紹介され、ずっと気になっていてようやく読みました。
渋谷を彷徨う、家に帰りたくない少女たちの事情が語られる前半は、ドキュメンタリーのようなリアルさで、読んでいて胸が痛くなりました。
一方で、大学生の家の場面からは小説としての面白さが加速し、3人の少女、それぞれの逞しさと危うさ、協力と反発、孤独感などの描写が巧みで、読み応えがありました。

全体としてとてもショッキングな内容ですが、思い切って読んでよかったです。今後は渋谷、新宿を深夜に彷徨う少女たちへの印象が変わりそうです。
路上のXAmazon書評・レビュー:路上のXより
4022515309
No.69:
(2pt)

ドキュメンタリーを見ている感じ

読み始めると、「〇〇24時!」的なドキュメント映像を見ている気分になり、グイグイ読み進めたが、では「これは本としてはどうか?」と意識を切り換えると、とたんに薄っぺらく感じてしまいました。
モデルとなったJK達はいたのでしょうけど、なんだか底が浅い。
そして、結末も、、、、、浅い。
路上のXAmazon書評・レビュー:路上のXより
4022515309
No.68:
(5pt)

無力な自分‥。

いろいろな思いが交錯して、何から書いていいか分かりません。
衝撃的でした。これを読むのは、覚悟が要ります。
特に、東大生を監禁する下りは、猟奇的な雰囲気が漂い、気分が悪くなり、読むのをやめようと思ったくらいです。
よく取材され、よくここまで書かれたと思います。
さすがは桐野先生。
いわゆる親ガチャ。
子供は親を選べません。
そういう運命だったと、片付けてしまうには、人生はあまりに長く、あまりに過酷です。
この子達の為に、行政は、世間は、自分は、何ができて、何をするべきでしょうか。
大人はもちろん、真由や、リオナと同世代の方々にも、是非読んで欲しいです。
路上のXAmazon書評・レビュー:路上のXより
4022515309
No.67:
(4pt)

リアリティがあり引き込まれる内容でした、

桐野夏生先生の作品は久しぶりに読みましたが、本作の路上のXは居場所を失った少女達の話をリアルに描かれていて非常に引き込まれました。今の日本の歪さを表しており、社会のあり方、福祉のあり方、誰もが居場所が必要であり、そんな社会が必要だと感じました。一寸先は闇でいつ真由やリオナ達のような状況に陥るか分からない世の中で、やり直しできる環境がないと、益々不幸な人が増えてしまうように思います。誰もが生き生き,生きている、そんな世の中になってほしいです。
路上のXAmazon書評・レビュー:路上のXより
4022515309



その他、Amazon書評・レビューが 71件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク