夜の谷を行く
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主人公・西田啓子は、革命左派出身の連合赤軍兵士として、山岳ベースで行われた同志殺人に関与し、「総括」により金子みちよが死んだ2日後、同じ革命左派の君塚佐紀子と2人で山岳ベースから逃走した(その後、逮捕され、5年9か月服役した後、現在は一人で暮らしており、昔の仲間とも全く交流を持っていなかった。)。革命左派の幹部だった永田洋子も、2011年2月5日に死亡し、啓子は、新聞でその事実を知る。 そんな啓子のところに、昔の仲間である熊谷千代治から電話があり、連合赤軍事件を調べているというフリーライター・古市洋造が話を聞きたがっていると聞かされ、千代治からの情報などにより、久間伸郎や君塚と会うことになる。 久間は、かつての革命左派の同志で、偶々拘置所にいたために、山岳ベースには行かなかった。啓子とは、一時同棲(政治的結婚)をした関係だったが、啓子に「俺たちの子供、どうしたんだよ」と、全く心当たりがない質問をする。 君塚は、啓子に「啓子は永田の右腕だったじゃない。」と、これも全く心外な質問をする。 少しづつ明らかになる、京浜安保共闘の女性兵士が山岳ベースに集まった理由や、啓子自身の意外な過去…ラストは本当に驚きであり、是非、自身で読んで、ラストの衝撃を味わってもらいたい。 本書は、そういうサスペンス的な要素を楽しむことも当然できる作品であり、永田洋子のありようを直接に描写するものではないが、女性兵士である啓子を介して、革命左派の男たちから「フーセンババア」(調子に乗せるとどんどん膨らむから、持ち上げてリーダーに祭り上げるのにちょうどいい女)と陰で呼ばれていた永田洋子自身の苦悩も強く感じさせられた。ちょっとでも成り行きが変わっていたら、少なくとも凄惨な同志殺人にはならなかったかもしれない。 そんな、「もう一つのあり得た」連合赤軍の姿を想像させられた。 | ||||
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赤軍派について何も知らなかったので小説とはいえおもしろかったです | ||||
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読み応えがあるのに、一気に読める。 | ||||
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内ゲバ殺人へと至った革命運動のその後の生を、当事者たちの経験だけにせず、その「外部」にいた人ーーともいえないのだがーーの視点から描きなおした文学だと思う。一気に読んだ。社会運動史の研究ではきっとできない、文学の力を感じる。オチの評価は読者によってそれぞれちがうだろうな。 | ||||
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浅間山荘事件の頃、私は小学生だった。テレビで、強行突破するところも見てすごく衝撃を受けた。あの頃は赤軍派の話題ばかりだった。この作品を読み、その頃の記憶が一気に蘇った。また、家族の心情など、事細やかに描かれてため息がでた。そして、ラストはまさかの展開に驚いた。読み応えありの素晴らしい作品です。 | ||||
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