(短編集)
奴隷小説
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奴隷小説の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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雑誌掲載の7作品を集めた短編集。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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作者さんの他の本が面白かったので読んでみましたが、 6割くらい読んで挫折しました。 どの話も最後にオチがないというか、スッキリしないし、やや表現がグロい。 入り込めない。 せっかく買ったからなんとか残りも読みたいですが、後味悪くて無理かも。 | ||||
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桐野夏生さんの本です。 「雀」「泥」「神様男」「REAL」「ただセックスがしたいだけ」「告白」「山羊の目は空を青く映すかDo Goasts See the Sky as Blue?」の短編がおさめられています。 どれもが、物理的・精神的にとらえられていて、「奴隷」という感じの小説群でした。 また、時代や視点人物も変わり、さまざまな「奴隷」からの視点、というのが大切にされているのかもしれません。 我々は自由に生きていると思っていますが、ただ、とらえようによっては、我々は「奴隷」なのかもしれません。 そういうことを感じさせてくれる短編小説群でした。 ただ、いささか、キツい表現もありますので、精神が弱いときには読むべきではないと思います。 | ||||
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おもしろかった。 寝る前に読んだが、どんどん読めてしまい、なかなか眠れない。 世界が異なるため、怖くて眠れないとか、トイレにいけないとか、そういう怖さではない。 | ||||
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7編の短編はいずれも仏教でいう愛着、または愛執の物語と言えます。全ての短編で、誰かや何かを(しばしば永続的に)自分の所有物と思い込み囚われてしまうために、異なる立場の間で自由の不均衡が生じています。本書タイトルにある”奴隷”とは、抑圧される側の奴隷状態を表すとともに、抑圧する側もまたまた愛執の奴隷になっている事を象徴していると感じました。レビュータイトルは「羊たちの沈黙」のクラリスが幼い頃に殺されてしまった子羊に囚われ、トラウマの奴隷になっていた所をレクター博士に見透かされ、後々アンダーコントロールになっていった所からつけました。 本書を読もうとしたきっかけは、本書の一編「神様男」です。 売れない地下アイドルメンバーの母親の目線で、アイドルコミュニティの異様さが描写されています。うさんくさい地下アイドルの一員となった長女は、輝かしいアイドルになる事にガチガチに囚われており運営プロダクションに言われるままお金と時間を巻き上げられています。直接お金を出すのは長女の母ですが、彼女もまた娘へのインスタントな愛情に囚われているようです。とあるアイドルの合同ライブで、母は熱烈な中年アイドルオタク=神様男と出会います。彼は長女のグループ単推しというわけでなく、横断的に多くのアイドルを見ているようです。 神様男のような自称アイドル評論家は実際に生息する生き物で、昨今のグループアイドルの活動としては定番となっている握手会において、頼まれてないのにアイドルにダメ出しや説教する生態があります。年端のいかない少女達からすればそれでもお客様である事に違いないため、クソみたいな戯言を延々聞かされ、泣かされたりしながら神様男たちに謝意を述べたりするそうです。不快な思いをするアイドル自身も、これを自分の夢のためと信じて耐え忍ぶ事が正しいと思ったりするそうで、彼女たちも神様男も思考停止して奴隷である事にどっぷりつかっています。 あくまで神様男はドルオタの一部にすぎませんが、自分がアイドルを育成する神様だという妄想に囚われアイドルを奴隷扱いしている事に気づかず、本人としてはアイドルの成長のために愛情をもって接していると錯覚する連中がこのコミュニティには一定の割合で存在します。こういうお金払うだけで他者にマウント取れると思い込む欺瞞に満ちた連中の気の弱さや無責任さ、薄っぺらさが、神様男の一人称を「僕たち」にすることで的確に表現されています。主語を大きくする人間が自分の言葉に責任持つわけがありません。 私は先日、生まれて初めてアイドルグループを応援するようになって、初めて恋愛スキャンダルによるメンバーの卒業を体験し、アイドルコミュニティの異常さを目の当たりにしました。なぜ(多くの)ドルオタは一方的にアイドルに恋愛を禁じ、ルールを破ったアイドルを追い詰めるのだろう、そのアイドルが炎上で深く傷ついてもひとりの女性をぼろぼろにした事に責任を感じないのだろう、と不思議に思い参考文献の1冊として本書を読みました。アイドルを我が物にしたいという愛執と、奴隷状態に対し「そういうものだから」と思う(アイドルと神様男じみたドルオタ両者の)思考停止が、この異常さの原因だろうと推測しています。 仏教では、愛執は悟りを妨げる原因のひとつに数えられます。仏教的に正しいアイドルの応援の仕方はあるのでしょうか?アイドルそのものを認めない、というのは誤りかと思います。あってはならないという考えに凝り固まってはならないはずです。理性をもってアイドルを応援して、アイドルに認知されたいからと過剰な投げ銭をすることなく、変化していく事を当然と受け止め過度な思い入れをもたない、といったところでしょうか?あまり楽しくなさそうです。 | ||||
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私のキャパシティの問題か…まだ、読み解けていません。1度目は驚きのみで若干の拒絶も。正直どう受け取って良いものか…2度3度と読み込んでみます!理解したとき新しい自分に出会えるのかも! | ||||
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