天使に見捨てられた夜
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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桐野夏生氏の初期作。 | ||||
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村野ミロ2作目の本書は失踪したAV女優の行方を追う物。それはレイプ同然に犯される様を撮影された一色リナという女優を探し出し、告発することを目的としたフェミニスト運動家の依頼を受けての物で、その後内容はディープでマニアックなAV業界へと踏み込んでいく。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞の「顔に降りかかる雨」に続く女探偵村野ミロシリーズ二作目 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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最後まで読み応えバッチリの本でした | ||||
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内容に反して軽い印象を受ける。 この作品が後の作品に活きていくことを節々に感じるところは感慨深いが、今作を単体として見ると、イマイチ魅力に欠ける。 現実離れした流れや腑に落ちない行動などが複数あるのも理由かもしれない。あまり好きになれる作品ではなく残念。 | ||||
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美人な著者の若い時が、主人公か、と思える、かっこいい探偵村野ミロ、ものがたりの中に、入り込んで、抜け出せなくぐいぐい読み進む。 | ||||
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「顔に降りかかる雨」を読んで、この作品を読みたくなったのに図書館になかったのです。女視点で女主人公で、男のサガに切り込んで行く、信頼できるものがあります。 | ||||
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本書が発表されたのは1994年であり、物語もその頃の設定。 主人公の村野ミロは新宿を拠点としており、当時の新宿や渋谷の街並みが固有名詞を出して描かれているのが嬉しい。 伊勢丹、三越、東急百貨店などが実名で登場する。 そして、第一勧銀、ヴァージンメガストアなども出てくるが、これらはもうない。 「懐かしいなあ。そういえば渋谷のあそこに第一勧銀あったなあ」と当時の街並みを思い出して懐かしい気分に浸れた。 そして、探偵の手段も時代を感じさせてくれる。 まず、今では当たり前に誰でも使用している携帯電話、ネットが当時はない。 なので、探偵でありながらも仲間や依頼人との連絡がすぐにつかない。 帰宅して留守番電話の録音を聴くまで誰かが連絡してきた事がわからないのだ。 「そういえば、当時は人と待ち合わせるのに苦労したなあ」とこれまた懐かしさを刺激してくれる。 ミロが調べものをするのもネットがないので、図書館や古書店で文献を調べる。 「そうだよな。今は何でもネットで検索できるけど当時は調べものするのは大変だったよ」とこれまた懐かしい。 さらには個人情報に関するゆるさ。 当時は一般家庭でも電話帳に名前を載せているのが普通で、電話帳には住所まで載っていたのだ。 なので名前さえわかれば電話も住所も簡単にわかる時代だった。 本書でミロも電話帳を利用しての調査を何回か行っている。 おまけに個人情報保護法なんてなかった時代なので、個人はもちろん企業とかでさえ、他人の電話番号とか家を簡単に教えてくれる! 個人情報という概念さえなかった時代だったのだ。 「そういえば、当時はクラス名簿とかあれば誰の住所でもすぐわかったし、プロ野球年鑑とかにはプロ野球選手の住所とか載ってたもんな」 とこれまた当時を思い出す。 約20年前の作品だが、隔世の感がある。携帯、ネットの登場が我々の生活を激変させた事が実感できる。 当時私は大学生だったのだが、「こんなに不便な生活してたっけ?今では考えられないな」という思いになった。 90年代の空気感が蘇ってきて嬉しかった。 物語自体もかなり面白くて一気に読めた。 主人公は女探偵の村野ミロだが、実はこの物語のもう一人の主人公は失踪したAV女優の一色リナだと思う。 (AV女優という言葉ももはや死語!) リナの歩んできた悲惨な人生に感情移入せずにはいられなかった。 あまり詳しく書くとネタバレになるので書かないが、リナの人生は涙なしでは語れないほど可哀想で気の毒なのだ。 リナの行方を捜すのがこの物語のメインストーリーなのだが、私は「どうかリナのその後の人生が幸せでありますように」と願わずにはいられなかった。 90年代の東京を知ってる人にはかなり懐かしい気分になれる作品。 読みながら当時の自分の生活を振り返るという楽しみもできる。 また、当時を知らない若い読者でも十分楽しめると思う。「90年代の東京ってこうだったんだ」ってのがわかると思う。 桐野夏生の初期の傑作。 | ||||
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