ナニカアル
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ナニカアルの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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第二次世界大戦当時、従軍記や戦場報告記で戦意高揚に貢献した林芙美子の愛と葛藤を描いた作品。まさに桐野夏生らしい視点と表現で、林芙美子の破天荒な生き方を活写している。 | ||||
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史料を読み込み鮮やかに林芙美子の時代を再現していますね。何処までが事実で何処からが創作か境界が感じられません。夢中で読んでいます。あっぱれ‼️ | ||||
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読むのが楽しみです。 有難うございました | ||||
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作家林芙美子の評伝小説。芙美子についての愛人の噂を元に戦時下の日本を舞台に創作した。芙美子自身がその噂の真実を回想録に残し、没後40年たって見つかる。戦争という檻に閉じ込められた、芙美子と愛人の情熱と破局を描いた。そんな女が身近にいたら、もちろん嫌なのだが、、自分の気持ちの赴くまま男をくわえ込んではばかるところのない芙美子のふてぶてしさが読み所。センチメンタルに流されすぎないところがまた、女性のリアリズムを見るような気がした。 タイトルは、中国に従軍した際の芙美子の詩の一遍から 「刈草の黄なるまた 紅の畠野の花々 疲労と成熟と なにかある… 私はいま生きてゐる」。 従軍作家として強制的に派遣され、陸軍の強烈な監督と監視の下、ストーリーにそったルポや小説を書くように強制されるシーンと、芙美子の反駁は、「表現の自由」をめぐる桐野の小説観を表現しているよう。 その南方の鬱屈とした生活の中、愛人の毎日新聞記者との再会と逢瀬の官能的表現。そして、戦争の時代に女性として生きることの難しさ。家柄も、学歴もなく、私生児という出自を持つ、たたき上げの芙美子への蔑視。女性の声なき声を描いてきた桐野ならでは筆致だった。特に、女性作家差別が愛人の口から出る別れのシーン。インドネシア・バンジェルマンでダイヤモンドの原石を「二人の子どもみたいなもの」と買い求めるかわいらしさ、破局した後に身ごもったことを知ると、知人の娘にそのダイヤを惜しげも無くあげてしまう場面は素っ気ない描き方だけど、別れの悲しさがにじみ出ていた。 作中、芙美子の愛人の斎藤謙太郎は、毎日新聞記者から東大教授に転じた高松棟一郎との由。あとがきによると、戦後に書いた「浮雲」は南方での恋を描き、発表当時から芙美子の体験談?との噂があったという。あとがきを書いた佐久間文子はこの噂も創作のベースになっているのだろうと推測する。 | ||||
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私が応援している作家より紹介された作品であったが、確かに面白かった。 | ||||
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ざつと知ってはいたのですが林芙美子の私生活をノゾいた気がします。戦争中って戦後世代にはわからないことが多いですが垣間見た気かします。戦争ってしてはいけないですね。 | ||||
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