玉蘭
- 幽霊 (229)
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桐野夏生さんの作品はほとんど読んでますが、面白かった。上海の描写など登場人物の息遣いがきこえてくるかのよう…有子の行きにくさと変容、質が最後行きつくところ、篠田節子さんの後書きも興味深く読みました。桐野作品の中では異色な感じですが、心の深くにふれる、何度も読み返したくなる作品です。 | ||||
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幻想的で、昔の中国の雰囲気も味わえる物語です。 これまでこのようなストーリーの小説は苦手でしたが、読み返すたびにどっぷり玉蘭の世界にはまりました。何回読んでも飽きません。 読んでいる最中にそこに質や有子の霊がいるようで、今まで感じたことのない何とも不思議な気持ちにさせられます。 最初から最後まで好きですが、最後の章が特に大好きです。 | ||||
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最終章まで、たどり着くまで、苦労するほど、物語に展開がない、退屈しながらの読書。 | ||||
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妹にプレゼントしたのですが、「気持ち良いくらい 非常に良い状態ですよ』と喜んでくれました。どうも有難う。 | ||||
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玉蘭は上海の木だ。ハクモクレンである。 「あんなに抱き合ったのに、肝心なことは話してこなかった。」 というオビに目が惹かれる。 「玉蘭 木蓮にもにた白い厚めの花弁。すっきりと細長く、優雅な釣り鐘のような カタチをした可憐のような花。花弁は固く閉じられているが、 クチナシにそっくりな甘くつよい芳香をはなつ。 しおれた玉蘭をつまみ上げる。 肉厚の花弁は茶色く変色し、すえた甘い匂いにかわっていた。 中から小さな黒いアリが這い出てきて机の上に落ちる。 有子は、穢れたものを見た気がして立ちすくんだ。」 玉蘭の表現が、主人公 有子のその生き方と重なる。 有子は、上海のH大学に、編集者という職を捨て、医者である恋人とも別れ、留学しにきた。 不眠症で悩まされていたが、ある若い男 質が、枕元にあらわれる。 それは、父親からも聞いた大叔父の質だった。 質は、1920年ころ N汽船の機関士をしていた。上海→広州便に乗っていた。 編集者の有子が、松村のところに、小説を持っていき、監修を頼んだのだ。 その時、松村は、挑発的に 「人間は、もっと醜くて、かっこわるいですよ。 これは綺麗に書きすぎている。」と書評をする 有子の自信のないそぶりが、医者である松村のこころを揺さぶり、 急速に、恋に落ちていく。 しかし、有子の不安で真摯な状態は、松村にとっても負担となっていた。 有子は、松村に突っかかるが、有子は、なんでも言葉で分析し、 言葉でかんがえていこうとする。 松村は、「有子が好きだ」という。 そして好きだということは、 「これ以上因数分解できない素の言葉だ。」とおもう。 有子は、地方からでて、東京に住む女性と闘おうとするが、 所詮闘うこともできない・・その現実に愕然とする。 すべてを断ち切り、上海に留学するが、H大学で広げられる留学生の放埒な生活。 そこに嫌悪しながらも自分で壊れていこうとする。上海は そんな魔力がある。 質の緊迫した戦争間際の宮崎浪子の恋愛を織り糸にしながら、 花は、枯れ、朽ち落ちていく時に、甘酸っぱいかおりを出すが、 有子は、壊れながらも、自分というものを取り戻そうとしても。 有子はハクモクレンのような感じはしないなぁ。もっと、壊れそうな花のイメージ。 | ||||
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