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玉蘭
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玉蘭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 1~20 1/4ページ
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桐野夏生さんの作品はほとんど読んでますが、面白かった。上海の描写など登場人物の息遣いがきこえてくるかのよう…有子の行きにくさと変容、質が最後行きつくところ、篠田節子さんの後書きも興味深く読みました。桐野作品の中では異色な感じですが、心の深くにふれる、何度も読み返したくなる作品です。 | ||||
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幻想的で、昔の中国の雰囲気も味わえる物語です。 これまでこのようなストーリーの小説は苦手でしたが、読み返すたびにどっぷり玉蘭の世界にはまりました。何回読んでも飽きません。 読んでいる最中にそこに質や有子の霊がいるようで、今まで感じたことのない何とも不思議な気持ちにさせられます。 最初から最後まで好きですが、最後の章が特に大好きです。 | ||||
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最終章まで、たどり着くまで、苦労するほど、物語に展開がない、退屈しながらの読書。 | ||||
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妹にプレゼントしたのですが、「気持ち良いくらい 非常に良い状態ですよ』と喜んでくれました。どうも有難う。 | ||||
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玉蘭は上海の木だ。ハクモクレンである。 「あんなに抱き合ったのに、肝心なことは話してこなかった。」 というオビに目が惹かれる。 「玉蘭 木蓮にもにた白い厚めの花弁。すっきりと細長く、優雅な釣り鐘のような カタチをした可憐のような花。花弁は固く閉じられているが、 クチナシにそっくりな甘くつよい芳香をはなつ。 しおれた玉蘭をつまみ上げる。 肉厚の花弁は茶色く変色し、すえた甘い匂いにかわっていた。 中から小さな黒いアリが這い出てきて机の上に落ちる。 有子は、穢れたものを見た気がして立ちすくんだ。」 玉蘭の表現が、主人公 有子のその生き方と重なる。 有子は、上海のH大学に、編集者という職を捨て、医者である恋人とも別れ、留学しにきた。 不眠症で悩まされていたが、ある若い男 質が、枕元にあらわれる。 それは、父親からも聞いた大叔父の質だった。 質は、1920年ころ N汽船の機関士をしていた。上海→広州便に乗っていた。 編集者の有子が、松村のところに、小説を持っていき、監修を頼んだのだ。 その時、松村は、挑発的に 「人間は、もっと醜くて、かっこわるいですよ。 これは綺麗に書きすぎている。」と書評をする 有子の自信のないそぶりが、医者である松村のこころを揺さぶり、 急速に、恋に落ちていく。 しかし、有子の不安で真摯な状態は、松村にとっても負担となっていた。 有子は、松村に突っかかるが、有子は、なんでも言葉で分析し、 言葉でかんがえていこうとする。 松村は、「有子が好きだ」という。 そして好きだということは、 「これ以上因数分解できない素の言葉だ。」とおもう。 有子は、地方からでて、東京に住む女性と闘おうとするが、 所詮闘うこともできない・・その現実に愕然とする。 すべてを断ち切り、上海に留学するが、H大学で広げられる留学生の放埒な生活。 そこに嫌悪しながらも自分で壊れていこうとする。上海は そんな魔力がある。 質の緊迫した戦争間際の宮崎浪子の恋愛を織り糸にしながら、 花は、枯れ、朽ち落ちていく時に、甘酸っぱいかおりを出すが、 有子は、壊れながらも、自分というものを取り戻そうとしても。 有子はハクモクレンのような感じはしないなぁ。もっと、壊れそうな花のイメージ。 | ||||
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香りする感じだねぇ?生きた、生きる証の内容かねぇ,,, 書籍の状態は普通かな。 | ||||
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この作品を読んでいて暗い闇に連れて行かれそうな心境になった。現在の恋愛を描いた有子の迷走している様子がとても痛々しいのだ。 元恋人の行生の身勝手さで有子は深く傷ついた。しかし、その後有子は全てにおいて這い上がってこれずに沈んだままなのだ。上海に求めた新たな世界にも自分の求めているものが見つけられず、「自分は壊れた」という。有子を見ているのが辛かった。作者のあとがきに「グロテスク」の和恵の姿に似ているとある。和恵は必死に生きたにもかかわらず「グロテスク」という強烈な題名がイメージに合っている人物である。行生を許せずに生きる有子は、普通の幸せでは救われそうにない。この世界で生きづらい純粋さを持っている。あとがきに和恵の名前が出てきたこもあり、有子の今後の破滅を想像してしまう。 質と浪子の恋愛では、双方の置かれている状況、欲望、不安、裏切り、愛しさなど、幸せという言葉ではなく、関係の始まりから男女のあらゆる感情によって描かれていた。見たくない部分もあるくらい現実的だと思った。過去と現在の恋愛が幽霊を通じて繋がる物語なのでそこを含めて読み取りたかったが、私には出来なかった。別々のものとして見てしまった。有子を痛々しいという印象で読みすすめてしまったのが原因かもしれない。もっと有子の中の感情を読み取ることで過去である質たちを含めた全体のストーリーが見えたかもしれない。 | ||||
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二つの時代の上海が、時空を超えて描かれています。 質と浪子の物語が、切なく響いてきます。時代に翻弄されていく二人ですが あの時代に生きて幸せだったのかも知れません。 有子・松村の二人、萱嶋を始めとする留学生達は、現代を生き抜いていかなくてはなりません。 ですから、何かに追われて、人生を探しあぐね、自分を見失い 本当の自分でない人生を送っているのかも 知れません。。 何でも出来るように思える現代は、何にも出来ない自分と向き合って生きていて 何にも出来ない自分を 思い知ってしまうのでしょうか? 桐野さんは、痛い所を突いてきます・・・・ | ||||
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僕はこの小説には、今一つ感動できなかった。 ヒロインの有子の壊れ方について行けなかったからだ。 有子は、3年間付き合った医者と、浮気現場を見てしまったために 別れを決意する。 そして、会社も辞め、上海へ中国語を勉強しに行くのだが、 上海まで、医者が迎えに来てくれることを期待している。 だが、中国の大学の学生寮の性的な雰囲気に巻き込まれ、好きでもない男と次々と寝るようになる。 その理由が好きではないから寝るということも理解できなかったが、そのセックスで、今までになかった絶頂を味わうというのも理解できなかった。 女性は、愛のないセックスで絶頂を味わうことができるのだろうか?! 僕は、愛がなければ、虚しいだけで、快感など得られない。 そして、1年以上経って、その医者が上海に迎えに来た時、有子は、その医者と寝に来たと言って、3万円を要求する。 今は、売春婦をしているのだから、お金を払ってほしいと言うのだ。 そこで、医者は、怒って帰るのかと思ったら、「いいだろう、10万円やるよ。あと、10万円で明日まで貸し切りにしてくれ」と言って、20万円支払う。 だが、翌朝目覚めると、有子は、何の痕跡も残さずに、いなくなっていた。 そして、財布には、20万円が返されていた。 有子のこの気持ちが僕にはどうしても理解できなかった。 そこまで、自分を壊す必要がどこにあるのだろうか? 有子は、これから、どうしていくつもりなのか? もう、医者との将来は考えていないのだろう。 あの、3年目に医者と別れた時、もっと話し合うべきではなかったか? そんなに簡単に大切な人と別れていいのか? 医者の裏切りが原因であっても、とても愛していたはずの医者と別れて よかったのだろうか? 医者に未練を残さず、普通の生活を続け、新しい恋人を作るのなら分かるが、そこまで壊れる必要があるのか? 有子には自分の人生をもっと大切にしてほしかった。 僕にとっては、不本意な小説だった。 しかし、桐野作品は素晴らしい。 | ||||
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僕はこの小説には、今一つ感動できなかった。 ヒロインの有子の壊れ方について行けなかったからだ。 有子は、3年間付き合った医者と、浮気現場を見てしまったために 別れを決意する。 そして、会社も辞め、上海へ中国語を勉強しに行くのだが、 上海まで、医者が迎えに来てくれることを期待している。 だが、中国の大学の学生寮の性的な雰囲気に巻き込まれ、好きでもない男と次々と寝るようになる。 その理由が好きではないから寝るということも理解できなかったが、そのセックスで、今までになかった絶頂を味わうというのも理解できなかった。 女性は、愛のないセックスで絶頂を味わうことができるのだろうか?! 僕は、愛がなければ、虚しいだけで、快感など得られない。 そして、1年以上経って、その医者が上海に迎えに来た時、有子は、その医者と寝に来たと言って、3万円を要求する。 今は、売春婦をしているのだから、お金を払ってほしいと言うのだ。 そこで、医者は、怒って帰るのかと思ったら、「いいだろう、10万円やるよ。あと、10万円で明日まで貸し切りにしてくれ」と言って、20万円支払う。 だが、翌朝目覚めると、有子は、何の痕跡も残さずに、いなくなっていた。 そして、財布には、20万円が返されていた。 有子のこの気持ちが僕にはどうしても理解できなかった。 そこまで、自分を壊す必要がどこにあるのだろうか? 有子は、これから、どうしていくつもりなのか? もう、医者との将来は考えていないのだろう。 あの、3年目に医者と別れた時、もっと話し合うべきではなかったか? そんなに簡単に大切な人と別れていいのか? 医者の裏切りが原因であっても、とても愛していたはずの医者と別れて よかったのだろうか? 医者に未練を残さず、普通の生活を続け、新しい恋人を作るのなら分かるが、そこまで壊れる必要があるのか? 有子には自分の人生をもっと大切にしてほしかった。 僕にとっては、不本意な小説だった。 しかし、桐野作品は素晴らしい。 | ||||
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自分を変えたくて、すべてを捨て去って逃げても、絶対についてくるもの、それは自分。 自分を一度壊して、ボロボロになってからもう一度自分を作るしかない。 主人公の有子のように追い詰められた経験は、女性なら誰でもあるはずだ。 自分自身が不等号で計られるのは耐えられないが、自分自身だって他人をそういう見方をしていないとも限らない。だから他人を不等号で見る側に自分が回る…そういう発想は世の中にあふれているけど、それを続けたらスーパーフリーみたいになってしまうんじゃないの?と思った。 どこまで逃げてもついてくる過去の自分=忘れられない出来事、という描写が、PTSDに通ずるような気もした。 一度死を決意したものの、その後も生き続ける質に静かに心を動かされた。 有子にもいつかは、質のような静かな強さが宿ってほしい。 ボロボロになったことのあるすべての人に読んでほしいです。 | ||||
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自分を変えたくて、すべてを捨て去って逃げても、絶対についてくるもの、それは自分。 自分を一度壊して、ボロボロになってからもう一度自分を作るしかない。 主人公の有子のように追い詰められた経験は、女性なら誰でもあるはずだ。 自分自身が不等号で計られるのは耐えられないが、自分自身だって他人をそういう見方をしていないとも限らない。だから他人を不等号で見る側に自分が回る…そういう発想は世の中にあふれているけど、それを続けたらスーパーフリーみたいになってしまうんじゃないの?と思った。 どこまで逃げてもついてくる過去の自分=忘れられない出来事、という描写が、PTSDに通ずるような気もした。 一度死を決意したものの、その後も生き続ける質に静かに心を動かされた。 有子にもいつかは、質のような静かな強さが宿ってほしい。 ボロボロになったことのあるすべての人に読んでほしいです。 | ||||
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最初のページを読み始めたとたんに物語に引き込まれていました。 上海のシーンなんてホントに自分がそこにいて呼吸してる気分になるぐらい。 男性と女性の恋愛に対する考え方の違いの描き方がいいですね。 現代の有子と松村、1920年代の質と浪子 二組の男女が織りなす人間模様が重なりあい「嘘」と共に絡み合う。 『果てに来てしまったと思ったら、どんどん知らない場所に行けばいいんだよ。 それが最果ての最前線になるだろうさ。船乗りは皆、そう思う』 物語の初めで有子に対し大伯父の質が現れて語る台詞 このお話も読んでいるそのページが最果ての最前線。 2つの恋がどう重なってくるのか 読者はその最果ての最前線でドキドキする構成になっています。 いい作品ですが読後感がちょっとね。。。 ってことで★は3つ これも男女の感じ方の違いなのかしらん | ||||
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最初のページを読み始めたとたんに物語に引き込まれていました。 上海のシーンなんてホントに自分がそこにいて呼吸してる気分になるぐらい。 男性と女性の恋愛に対する考え方の違いの描き方がいいですね。 現代の有子と松村、1920年代の質と浪子 二組の男女が織りなす人間模様が重なりあい「嘘」と共に絡み合う。 『果てに来てしまったと思ったら、どんどん知らない場所に行けばいいんだよ。 それが最果ての最前線になるだろうさ。船乗りは皆、そう思う』 物語の初めで有子に対し大伯父の質が現れて語る台詞 このお話も読んでいるそのページが最果ての最前線。 2つの恋がどう重なってくるのか 読者はその最果ての最前線でドキドキする構成になっています。 いい作品ですが読後感がちょっとね。。。 ってことで★は3つ これも男女の感じ方の違いなのかしらん | ||||
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面白くなかった。理由は三つ。主人公への感情移入が出来ない。桐野作品の主人公は皆心の中に毒を持った悪い人だが、どこか徹底しているために、読者の心の闇と共鳴しはじめ、いつのまにか感情移入して読者は読んでいるが、本篇の登場人物は、どこにでもいそうな人物ばかりで、退屈。従って、感情移入が出来ない。二つ目は、誰が主人公かはっきりしない。最終的には、著者の大叔父がモデルであった質とわかるが、記述の量、質とも少なく、影も薄い。三つ。女主人公が最後に売春婦になるのだが、どうしてそうなったのか、良く分からない。グロテスクとどうしても比較してしまうから、何故?と理由を知りたくなる。しかし、彼女は実は狂言回し役であって、主人公ではないから、そこまで書かなかったのだろうか。 戦前の中国の描写はとても上手いと思うが、いまひとつな感じ。 | ||||
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面白くなかった。理由は三つ。主人公への感情移入が出来ない。桐野作品の主人公は皆心の中に毒を持った悪い人だが、どこか徹底しているために、読者の心の闇と共鳴しはじめ、いつのまにか感情移入して読者は読んでいるが、本篇の登場人物は、どこにでもいそうな人物ばかりで、退屈。従って、感情移入が出来ない。二つ目は、誰が主人公かはっきりしない。最終的には、著者の大叔父がモデルであった質とわかるが、記述の量、質とも少なく、影も薄い。三つ。女主人公が最後に売春婦になるのだが、どうしてそうなったのか、良く分からない。グロテスクとどうしても比較してしまうから、何故?と理由を知りたくなる。しかし、彼女は実は狂言回し役であって、主人公ではないから、そこまで書かなかったのだろうか。 戦前の中国の描写はとても上手いと思うが、いまひとつな感じ。 | ||||
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過去と現在、東京と上海が交錯する不思議な物語だった。女性の強さと弱さがうまく表現されていると感じた。自分の置かれている立場を理解して次に踏み出す勇気は男にはなかなか持ち合せていない潔さだと思う。時代を超越して登場する伯父の生き方や有子に未練を残して上海に会いに行く元恋人は、色んな柵と過去を引き摺る男の弱さの典型のようであった。 | ||||
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こないだ常盤貴子主演のドラマをうっかり観てしまって以来、気になっていたのですが、上海旅行の旅のお供に読んでみて、すっかりハマッてしまいました。 今まで読んだ桐野作品(といっても「OUT」と「グロテスク」だけですが)のうちでベスト1! だと思う。 自意識過剰の主人公が自分を見失って追い詰められていく感じが、「グロテスク」以上にヤケクソながら誰にでも起こりそうな描写で真に迫っています。かつての恋人との救いの無いすれ違いもリアル。しかもラストにビックリ……のはずだったのに、ドラマで結末を知っていたので、観る前に読んでおきたかったなあ。それが唯一最大の残念! | ||||
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こないだ常盤貴子主演のドラマをうっかり観てしまって以来、気になっていたのですが、上海旅行の旅のお供に読んでみて、すっかりハマッてしまいました。 今まで読んだ桐野作品(といっても「OUT」と「グロテスク」だけですが)のうちでベスト1! だと思う。 自意識過剰の主人公が自分を見失って追い詰められていく感じが、「グロテスク」以上にヤケクソながら誰にでも起こりそうな描写で真に迫っています。かつての恋人との救いの無いすれ違いもリアル。しかもラストにビックリ……のはずだったのに、ドラマで結末を知っていたので、観る前に読んでおきたかったなあ。それが唯一最大の残念! | ||||
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主軸は時代を隔てた二組の男女の時空を越えた交感、あるいは数奇な物語。打算的にして孤独な男女が、慰め傷つけ合う激しい愛の物語。男女の複雑な心理描写や駆け引き、夢も希望もない性交の描写、そこから浮かび上がる女性と男性の性の違い。男の狡さ、女の弱さと強さ。これらの描出は桐野氏ならではの鋭さだと読みながら唸ってしまう。 自分の今いるところは世界の果てなのか。新しい世界なのか。そこから逃げ出そう(解放されよう)とするならば、それにはもう一人の主人公である有子(あるいは「グロテスク」の和恵)のように自らが「毀れる」しかないというのでしょうか。自分を引きずる以上、新しい世界などないのだとしたら何と残酷な結論だろう。ですから最終章の質の物語は、私には蛇足、桐野氏の読者への良心と思えてしまう。 | ||||
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