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天使に見捨てられた夜
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天使に見捨てられた夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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最後まで読み応えバッチリの本でした | ||||
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内容に反して軽い印象を受ける。 この作品が後の作品に活きていくことを節々に感じるところは感慨深いが、今作を単体として見ると、イマイチ魅力に欠ける。 現実離れした流れや腑に落ちない行動などが複数あるのも理由かもしれない。あまり好きになれる作品ではなく残念。 | ||||
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美人な著者の若い時が、主人公か、と思える、かっこいい探偵村野ミロ、ものがたりの中に、入り込んで、抜け出せなくぐいぐい読み進む。 | ||||
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「顔に降りかかる雨」を読んで、この作品を読みたくなったのに図書館になかったのです。女視点で女主人公で、男のサガに切り込んで行く、信頼できるものがあります。 | ||||
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本書が発表されたのは1994年であり、物語もその頃の設定。 主人公の村野ミロは新宿を拠点としており、当時の新宿や渋谷の街並みが固有名詞を出して描かれているのが嬉しい。 伊勢丹、三越、東急百貨店などが実名で登場する。 そして、第一勧銀、ヴァージンメガストアなども出てくるが、これらはもうない。 「懐かしいなあ。そういえば渋谷のあそこに第一勧銀あったなあ」と当時の街並みを思い出して懐かしい気分に浸れた。 そして、探偵の手段も時代を感じさせてくれる。 まず、今では当たり前に誰でも使用している携帯電話、ネットが当時はない。 なので、探偵でありながらも仲間や依頼人との連絡がすぐにつかない。 帰宅して留守番電話の録音を聴くまで誰かが連絡してきた事がわからないのだ。 「そういえば、当時は人と待ち合わせるのに苦労したなあ」とこれまた懐かしさを刺激してくれる。 ミロが調べものをするのもネットがないので、図書館や古書店で文献を調べる。 「そうだよな。今は何でもネットで検索できるけど当時は調べものするのは大変だったよ」とこれまた懐かしい。 さらには個人情報に関するゆるさ。 当時は一般家庭でも電話帳に名前を載せているのが普通で、電話帳には住所まで載っていたのだ。 なので名前さえわかれば電話も住所も簡単にわかる時代だった。 本書でミロも電話帳を利用しての調査を何回か行っている。 おまけに個人情報保護法なんてなかった時代なので、個人はもちろん企業とかでさえ、他人の電話番号とか家を簡単に教えてくれる! 個人情報という概念さえなかった時代だったのだ。 「そういえば、当時はクラス名簿とかあれば誰の住所でもすぐわかったし、プロ野球年鑑とかにはプロ野球選手の住所とか載ってたもんな」 とこれまた当時を思い出す。 約20年前の作品だが、隔世の感がある。携帯、ネットの登場が我々の生活を激変させた事が実感できる。 当時私は大学生だったのだが、「こんなに不便な生活してたっけ?今では考えられないな」という思いになった。 90年代の空気感が蘇ってきて嬉しかった。 物語自体もかなり面白くて一気に読めた。 主人公は女探偵の村野ミロだが、実はこの物語のもう一人の主人公は失踪したAV女優の一色リナだと思う。 (AV女優という言葉ももはや死語!) リナの歩んできた悲惨な人生に感情移入せずにはいられなかった。 あまり詳しく書くとネタバレになるので書かないが、リナの人生は涙なしでは語れないほど可哀想で気の毒なのだ。 リナの行方を捜すのがこの物語のメインストーリーなのだが、私は「どうかリナのその後の人生が幸せでありますように」と願わずにはいられなかった。 90年代の東京を知ってる人にはかなり懐かしい気分になれる作品。 読みながら当時の自分の生活を振り返るという楽しみもできる。 また、当時を知らない若い読者でも十分楽しめると思う。「90年代の東京ってこうだったんだ」ってのがわかると思う。 桐野夏生の初期の傑作。 | ||||
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真面目なレヴュのつもりです。 新装版第二弾。。。 桐野ファンなんですが、読んだことないと思い、 新装版だしで、買って、いざカフェで読み始める・・・ なんか違和感。 そう、、、以前昔昔、、、読んでいました。。。涙。 基本、限られた時間というプレッシャー?で一度読んだ本の再読は過去なく、常に新しい世界の本、小説以外でも読んでいて、、、だからストーリーは忘れているので、そのレヴュは書けませんが、こんな経験者いると思い、変わったレヴュです。 過去、単行本から文庫本に代わり、タイトルが変わった、小池真理子さんで、同じミスをしたことあります。 人の話としては映画でレンタルでそれ経験した人も知っています。 もし生意気いうなら、桐野作品としては記憶にあまり鮮明に残らない作品だったのかもしれないし、タイトルがなかなか覚えれない感じだから、、、も理由かな? OUT とかなら忘れないだろうし、作品ももち強烈だったし。。。 しかし文庫本といえど800円以上するわけで、、、 でもご安心を! 新装版故の表紙。 好きです。 好きなデザイン。 桐野さんが気に入られたとか。。。 インテリでも使えます。 本はそんな喜びもあります! 共感をだれかしてくれるレヴュと思います! 内容かけずごめんなさい!!! | ||||
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1作目の顔に降りかかる雨が好きだったので、続編があると知り、読んでみました。 1作目とは雰囲気が違いましたが、不気味な怖さがあり、途中で止められない感じです。 AVの場面はちょっと気持ち悪くなるくらい怖いというか、ジメジメしたいやらしさがあります。 (エロいって意味のいやらしさではなく)1作目がヒットした2作目としては、なかなか良いと思います。 | ||||
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そもそもハードボイルド小説が自分に合わないのかもしれないが、リアリティなさ過ぎなのにファンタジーまで振り切れていないところが、却って想像力が刺激されず陳腐に感じてしまう。 | ||||
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桐野夏生は痛い人を書かせると日本一です。 痛い人に慈悲あふれる眼差しをおくるでもなく,蔑むでもなく, ただ「ああ,いるよね」と,とことんリアリティを追求します。 本作でも痛い人がパレードをなしていますが,まあそのリアルなこと。 ミステリとしてもハードボイルドとしても面白いですが,私には傑作痛い人図鑑としても楽しめました。 | ||||
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すごい楽しい!面白い!って訳じゃないのに、先が読めなくて、なぜか一気に読んでしまいました。 途中から、ホラー物?と思ってしまうぐらい先が読めなかった。 最後はもう少しグッとくる終わり方がよかったけど、よかったです。 OUTしか読んだことなかったので、違ったイメージを受けました。 | ||||
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テーマにインパクトがあるだけで、文章は微妙。 全体的に乱雑な印象を受けました。 各々のキャラクターの印象が薄いのに、登場人物が多すぎる。 内容も結末も夜のサスペンス並みのお粗末なもの。 最初から失敗したなぁと思いながら読み続けて、読み終わってもやっぱり失敗したなぁという印象が拭えなかった。 桐野さんの作品はどうも好きになれない。 | ||||
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安易に殺しすぎでは?? もう少し、何とかしようとするでしょう・・ 主人公の人間性が、今一はっきりしない気がします。 簡単に「AV」?ですか? 話は、面白いので まあ良いか? | ||||
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直木賞作家、桐野夏生の初期長編ミステリー作品。 仕事のない私立探偵、村野ミロのもとにある日ひとつの依頼が飛び込んでくる。それは、一本のレイプビデオに出ていたAV女優、一色リナを探し出すという内容のものだった。だが、ビデオに関係していたと思わしき関係者たちはみな揃って何かを隠し、リナの行方は遥としてつかめない。そんな中、依頼者の渡辺が何者かに殺されるという事件が発生。ミロはリナの周辺に何かが隠されていることを確信する……。 一人称で進むハードボイルド風小説のため、この主人公を面白く思えるかどうかで評価はわかれてしまうだろうなぁと思いました。 僕はまったくダメでした。 なにせ、主人公が寂しさを紛らわせるために隣人の友情を利用したり、相手方のボスと寝てしまったりと「女全開」なのです。 なのに、ハードボイルドって。 別に女が主人公ではハードボイルドは成り立たないなどと言う気は全然ありません。ただ、ハードボイルドの主人公には頑なでいて欲しいなぁとは思うのです。 寂しさがあってもいい。でも、それを抱え込んでいて欲しい。 それこそが単なるミステリーではない、ハードボイルドのような気がするのです。 でも、話の筋としては興味深く読めました。謎も面白いです。 ※ほか、ちょっと。 ・桐野夏生はいろんな人が出てきてそれぞれが思いを抱く小説のほうが上手い。一人称はちょっときつい。 ・この人は女性嫌いなんだろうか。それくらい女性の描写が精神的にとても汚い。 ・でも、これが女なんだろうなぁ、と男の僕は無責任に思う。 | ||||
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私立探偵・村野ミロを主人公とした女流ハードボイルド。江戸川 乱歩賞受賞作の『顔に降りかかる雨』の続編という位置づけと なっている。 一読して驚いた。『顔に降りかかる雨』は奇をてらい過ぎた感も あり、あまり楽しめなかったのだが、本作は同じ主人公を使った、 同じ作者の作品なのに、別人のように小説が上手くなっている。 主人公の村野ミロは失踪したAV女優・一色リナの捜索を依頼さ れる。最初の内は捜索がテンポ良く進み過ぎるような気がした。 また、登場人物達の言動や行動には疑問を感じる箇所もあった。 しかし、リナの捜索が進むに伴い物語に引き込まれて行く。 悲惨なリナの過去。被害者と思われていた立場が逆転する瞬間 の、恐怖感の盛り上げが見事。『天使に見捨てられた夜』という タイトルも上手く合っている。 個人的には落ち込んでいるミロの描写が面白かった。落ち込ん でいるミロを見るともっといじめたくなるような気がした。 お勧めの作品です。 | ||||
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ミロとその家族を描いたシリーズでは一番面白かった。新宿二丁目の風俗、アダルトビデオ産業の周辺が良く描かれている。ハードボイルドである。プロットがしっかりしている。ミステリーである。どんでん返しが上手い。第一級のミステリーであるとともに、文体が読んでいてとても心地よい。他のミロシリーズものには、話に無理がある場合があり、違和感を覚えることがあるけれど、本篇は著者のハードボイルド作品ではベストではないかな。 | ||||
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AV女優の失踪から始まる村野ミロの探偵物語。読むほどに引き込まれて次の展開が気になって一気読みしました。 ただ・・・・ラストの犯人はこの人だったの??って感じがして一気にテンションが下がりました。 何か最後に「実はそういう訳でした・・・」的な書き方は前作と同じで「えっ?」となってしまいます 伏線がしっかりしてない、話の練り方が足りない、辻褄が合わないから消化不良に陥ります。 無理矢理にどんでん返しを狙っても物語が薄っぺらくなるだけで勿体ないと思うのですが・・・ | ||||
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なんだか「了承済み」の事項が多いなぁ…と思っていたら、シリーズものの第二作だったのね。。でも、まあ、このお話単体でも充分楽しめます。 終盤、怒濤のように話が急展開していくさまは見物。それから、男なんて寄せ付けないキャラとして描かれるのかと思った主人公の村野ミロが、「女」としてふらふら、ふらふらするのも、人間臭くって好きです。 | ||||
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意外な展開が最後まで続くサスペンスフルでトリッキーな作品。 色々なキャラクターが随所に散りばめられて賑やかに展開しながらも捜査依頼の真相の核心に近づいているようで近づいていないスリルが刺激的で最後まで一気に読みました。 | ||||
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私立探偵村野ミロシリーズの第二作。桐野夏生の初期の作品ですが第一作同様、作者が随所でプロの仕事をしている事の伺われる作品です。先読みさせず、さりとて二転三転のストーリーにありがちな唐突さも感じられず、途中で何度も予想を裏切られました。ストーリーテリングだけで十分面白い探偵小説に仕上がっています。 しかし秀逸なのは主人公村野ミロをはじめとした人物描写。登場人物の苦悩を丁寧にストーリーの中に浸みこませています。その描き方、登場人物の多彩さなどのハードボイルドテイストは多くの優れた日本の女性作家でも随一でしょう。またそのテイストは決してストーリー展開の邪魔をせず、むしろ厚みを持たせています。よくこの長さ(文庫本413ページ)にこれだけの物を盛り込んだと思いました。ディテールを気にすれば展開が緩慢になり、全体も長くなってしまいます。かといってストーリー展開を重視すれば、テンポはよくなりますが文章の密度が薄くなってしまいます。このバランスの妙を持つ日本人作家は本当に少ない。作者はかなり海外ミステリーを読み込んでいると思いました。 | ||||
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今回は失踪したAV女優を探すということから始まり、事件に巻き込まれていくというものです。 北海道に移り住んだ父親も出てきます。 そしてまたもや危ない男女の物語もあったり・・・。 あとがきにも書かれているのですが、その事件の黒幕と思われる男とミロは関係を持ちます。 危険だから近づいてはいけない!と思いながらも惹かれてしまうのです。 しかし、その間に殺人事件が起こり、その男と一緒だったミロはその事を知られたくなくて刑事にも隠すのです。 しかし、あっけなくバレてしまい、それはそれはみっともないです。 読んでる自分も恥ずかしくなるくらい。 でも、こういう事って人生には何度もありますよね。 男女間の事だけに、恥ずかしいけど分かるな〜って思いました。 そして、ミロと隣人のトモさんとの関係。 トモさんはホモなんで愛しても友達以上にはなれない、そんなミロの恋心みたいなのも切なかったです。 八田牧子は最初からすごく妖しかったけど、リナの姿をして現れるところが怖かったです。 すでに、どこかおかしくなってるんだけど、実に冷静だったのが余計に怖かったです。 | ||||
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