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天使に見捨てられた夜
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天使に見捨てられた夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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内容に反して軽い印象を受ける。 この作品が後の作品に活きていくことを節々に感じるところは感慨深いが、今作を単体として見ると、イマイチ魅力に欠ける。 現実離れした流れや腑に落ちない行動などが複数あるのも理由かもしれない。あまり好きになれる作品ではなく残念。 | ||||
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1作目の顔に降りかかる雨が好きだったので、続編があると知り、読んでみました。 1作目とは雰囲気が違いましたが、不気味な怖さがあり、途中で止められない感じです。 AVの場面はちょっと気持ち悪くなるくらい怖いというか、ジメジメしたいやらしさがあります。 (エロいって意味のいやらしさではなく)1作目がヒットした2作目としては、なかなか良いと思います。 | ||||
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そもそもハードボイルド小説が自分に合わないのかもしれないが、リアリティなさ過ぎなのにファンタジーまで振り切れていないところが、却って想像力が刺激されず陳腐に感じてしまう。 | ||||
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直木賞作家、桐野夏生の初期長編ミステリー作品。 仕事のない私立探偵、村野ミロのもとにある日ひとつの依頼が飛び込んでくる。それは、一本のレイプビデオに出ていたAV女優、一色リナを探し出すという内容のものだった。だが、ビデオに関係していたと思わしき関係者たちはみな揃って何かを隠し、リナの行方は遥としてつかめない。そんな中、依頼者の渡辺が何者かに殺されるという事件が発生。ミロはリナの周辺に何かが隠されていることを確信する……。 一人称で進むハードボイルド風小説のため、この主人公を面白く思えるかどうかで評価はわかれてしまうだろうなぁと思いました。 僕はまったくダメでした。 なにせ、主人公が寂しさを紛らわせるために隣人の友情を利用したり、相手方のボスと寝てしまったりと「女全開」なのです。 なのに、ハードボイルドって。 別に女が主人公ではハードボイルドは成り立たないなどと言う気は全然ありません。ただ、ハードボイルドの主人公には頑なでいて欲しいなぁとは思うのです。 寂しさがあってもいい。でも、それを抱え込んでいて欲しい。 それこそが単なるミステリーではない、ハードボイルドのような気がするのです。 でも、話の筋としては興味深く読めました。謎も面白いです。 ※ほか、ちょっと。 ・桐野夏生はいろんな人が出てきてそれぞれが思いを抱く小説のほうが上手い。一人称はちょっときつい。 ・この人は女性嫌いなんだろうか。それくらい女性の描写が精神的にとても汚い。 ・でも、これが女なんだろうなぁ、と男の僕は無責任に思う。 | ||||
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AV女優の失踪から始まる村野ミロの探偵物語。読むほどに引き込まれて次の展開が気になって一気読みしました。 ただ・・・・ラストの犯人はこの人だったの??って感じがして一気にテンションが下がりました。 何か最後に「実はそういう訳でした・・・」的な書き方は前作と同じで「えっ?」となってしまいます 伏線がしっかりしてない、話の練り方が足りない、辻褄が合わないから消化不良に陥ります。 無理矢理にどんでん返しを狙っても物語が薄っぺらくなるだけで勿体ないと思うのですが・・・ | ||||
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なんだか「了承済み」の事項が多いなぁ…と思っていたら、シリーズものの第二作だったのね。。でも、まあ、このお話単体でも充分楽しめます。 終盤、怒濤のように話が急展開していくさまは見物。それから、男なんて寄せ付けないキャラとして描かれるのかと思った主人公の村野ミロが、「女」としてふらふら、ふらふらするのも、人間臭くって好きです。 | ||||
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探偵村野ミロシリーズの第二弾。第一弾よりおもしろく読んだ。ミロが事件の核心に近づくにつれてひたひたと押し寄せる恐怖、何ともいえない不気味さ、謎に迫る過程に前作よりひきつけられた。 しかし、ミロの行動やストーリーに時折不自然さを感じるのは前作どおり。でも考えてみるに、女流ハードボイルドを確立し、ミロを女探偵として一本立ちさせるために敢えて無理をした(ハードボイルド的振る舞いをさせたり、状況設定を行ったり)ということもあったのかもしれない。事実、「Wikipedia」のハードボイルドの項目に本シリーズが挙がっており、その試みは成功したと言えるのだろうから、あまりケチをつけてもいられないのかも。 とは言え、ミロが仕事で手痛い失敗を犯し無様をさらしながらも逃げずに闘う、という過程を描くのに、その「失敗」=敵の男の甘言を真に受けあっさり寝てしまう・・・という設定はいかにも短絡的な印象。確かに女にとって最大の屈辱のひとつは、寝るべきでない男と寝ることと言えようが、前作同様、「なんでこの男と寝るの?」とその時点で興ざめしてしまうのだ。こういう部分こそが桐野氏的なところなのかもしれないし、解説の松浦理英子氏も評価しているが・・・ ところで、本書ではある謎の化石がキーになっており、それが何たるかを追う過程に少なくない時間が割かれ、読んでいて興味をそそられもしたが、今やその化石、ネットで検索すれば難なく出てくる。ある意味時代遅れが身上のハードボイルドも進化せざるをえない世の中になってきているのだなあ・・・本作の単行本は94年刊行。ふと翌年刊行の藤原伊織著『テロリストのパラソル』を見てみたら、もうネットで新聞記事検索を行っていた。ミロも翌年ならネットで探していたか? | ||||
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「顔のない雨」よりも、話もミロのキャラも良くできてたのでおもろかったです。AV女優の失踪を、彼女がビデオ内で人権蹂躙されてるようなので訴えようととする人権を考える会のばあさんが、モロに相談を持ちかけて一緒に捜索する。そかし、真相にいろいろ合ったりするのでうまくいかん・・し、おまけに殺人まで絡んでるし、実際に殺されるでてんやわんや!ミロが前作に続いて男に引っかかってベッドをともにするが、なんか惹かれるタイプってのが固定化してますね。ここらは作者のばあさんの好みが反映されてるんでしょうか?みごとに探偵として失敗して土つぼにはまってる様に笑ったし、人間味があるな。こうクールでタフな私立探偵は、終始済ましててやたらかっこつけてばっかりいるので、こういうミロのキャラは良かったです。けど、やっぱおばさんっぽいから性的に魅力は感じませんえーー。扉の後ろ向いてEVに乗ってた人ってのは、僕も実際に見たことあるんでうsけど、あれ、マジで怖いです。なんかどっかの諜報員カと思いました | ||||
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「顔に降りかかる雨」で桐野夏生の,いや女探偵「村口ミロ」のファンになってから,早く次回作が読みたい,村口ミロがどれだけ探偵として成長しているか,前回謎だった父善三の過去も明らかになるのかと期待していたけど,少し期待はずれだった。前作同様,社会の闇で生きる人間の欲望や暴力を描いており,やや目を背けたくなるような中で,隣人でありホモの「トモさん」との肉体のない心と心の交流だけが唯一心を癒してくれ,作品に色を付けている。ただ長すぎる前半部分に比べ,事件解決のラストはあまりにも急ぎすぎたという感じがする。前半部分で大きなポイントである八代との関係も後半では全く活かされていないし,八代との関係を知った父親としての善三の心理描写も全くない。AV女優の失踪という紹介だけど,ラストまで読むとあまりAVと騒ぐ必要もないのかとも思える。ただし,推理小説として一つの形を作っているし,読んでみて素直におもしろい作品であることは確かである。 | ||||
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失踪したAV女優の依頼、往年のアイドルの死、まったく関係なさそうにみえるものがリンクしていく。内容はそんな感じでしょうか。女流作家ありがちの、心理描写が詳しく書かれていて、女性から読めば、矢代と探偵ミロの関係などは好ましく受け止められるのでしょうね。ただ、テンポやリズム感がいまいちだと感じる。ミステリーに、爽快さや、どきどき感を求める人にはちょっとおすすめできないかも。でも、主人公の心理描写はよくかけてると思います。そっちを追っかけて読むのならありではないでしょうか。 | ||||
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