(短編集)
アンボス・ムンドス
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アンボス・ムンドスの総合評価:
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「OUT」、「柔らかな頬」以降、2005年までに書かれた短編集。どれも、一筋縄ではいかない女性たちが登場し、黒々とした毒が充満した、その後の桐野ワールドを想像させる。 | ||||
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桐野夏生さんが描く女性たち、私大好きなんです。全作品を読破したわけではありませんが、桐野さんの本を勧めるなら今作がいいかな〜と思いました。桐野さんの世界観を気軽に楽しめる、お得な一冊です。 短編集で全7編。どれも生々しく毒々しく。短編なんだけどお腹いっぱいになるし、でも話がもっと続いてほしいという気持ちにもなる。そんな中で、とくに魅力的だった話、「えっ、意外!」と感じた話を挙げました。 *とくに魅力的だった『アンボス・ムンドス』 小学校の新任教師の女性が体験した(巻き込まれた)事件。そのはじまりから真相まで、女性が語っていくというかたちで展開されます。 事件のカギは、彼女が受けもつ教室の女子生徒たち。小学生女子たちのせまくるしいジメっとしたグループ。その中の階級や勢力図。「うへぇ残酷だぁ…」と引いちゃうくらいの子どもたちの好奇心。もちろん創作だろうけど、いやに現実的でありえそうな話。自分が小学生のころにも、学級の一大勢力みたいな女子グループがあったなぁと思い出しました。 *読んでいてちょっと動揺した『毒童』 貧乏寺で日々うっぷんを溜め込み生活する女性に、ある父子が現れて…。こちらは少しオカルトチックというか非現実的なストーリー。 私は桐野さんの本を何冊か読んでいるのですが、「えっ!こんな話も書かれるんだ」と意外でした。個人的に新しい発見ができてうれしかった作品です。「これもきっと毒気があって生々しいやつだろう(タイトルに毒ってついてるし)」と予想して読みはじめたら、まさかのへんてこりん展開でやけに印象に残ったのでした。 話の終盤に抱いた、な〜んか覚えのある、嫌な予感。熱湯風呂を前にして「押すなよ!?絶対に押すなよ!」ってさわぐ、あのお決まりの感じ。で、「あっ!やっぱり!そうなった!」と笑って読み終えました。 あと、『植林』は巻末の解説を読んでようやく「そういうことか!おもしろい!」となりました。バカな私は一度読んでも理解できず…。ぜひ最後まで読むことをおすすめします(笑) | ||||
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この人は、なぜ書くのか。餅が 喉を とうらない不快感がある。いつもの棚には、いつもの 。 埃の被った商品がある。 包装紙の中には何の内容がない。文学がパート職業になっているのなら、お孫さんだけにして下さい。 | ||||
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えげつない。わたしには駄目でした。 女の本性を描くために、ここまで書かないといけないの?と思ってしまいました。 | ||||
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不倫に関する短編小説が2話ほど入っていて激しい心の内が描かれています。ドキドキ読み進め、結末が「あっ・・・」となる短編集でした。 | ||||
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7編収められた作品は、気にいるものもあれば、あまり好きになれないものもあったが、同性に対する視線が厳しいな、と思った。そして「植林」に描かれるように容赦がない。 これはもしかして男性に対する厳しさを遠慮するあまり、女性に厳しいのだろうかと思ってしまった。(高村薫なら男にも手厳しいような気がする) 有名な作家の史実を連想させる「浮島の森」や、破滅的な「怪物たちの夜会」よりも、「ルビー」「愛ランド」のエログロさには女性の複雑な情念が描かれていると思った。「毒道」の異質さは悪夢のよう。 表題作「アンボス・ムンドス」に至っては、スキャンダルな週刊誌的な設定や告白体の形を借りて、小学生でも女性同士の恐ろしさというものを痛感させてくれる衝撃を与えてくれる。 | ||||
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