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インドラネット
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インドラネットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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やはり、桐野作品にハズレなし。一気読みでした。 | ||||
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ストーリーの展開と衝撃のラストがとても面白かった。桐野文学は裏切らないと思った。 | ||||
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ご都合主義すぎる展開に、「あれこれってめっちゃ薄っぺらい話?」と思ってしまい読むのをやめようかと思ったんですが、ラストにかけてその理由が色々と解明されて納得がいきました。 | ||||
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もういつものことながら、圧倒的に面白い。主人公はいわゆる弱者男性。非正規雇用者であり、夢中になれるのはゲームだけ。そんな彼が人探し(高校時代の同級生)をするために東南アジアに行くという設定。桐野夏生が手掛けたロードノベルか、と思いつつ読むとすぐに面食らう。主人公の圧倒的なまでの生活能力の低さから、信じられないトラブルに見舞われ、搾取され、現地で犯罪に加担する一歩手前まで転落してしまう。人探しどころではないのだ。桐野氏らしい全てが明瞭であり曖昧なところは一切ない描写ながら、時にはまるで現実世界というより悪夢そのものを描いたような読み心地で読者を翻弄する。それにしても作者の設定のセンスが素晴らしい。それほど無能力な人間がなぜ海外に人探しに行くのか?それは日本での生活がイヤになったから。そして現在の主人公の生活に輝かしいことは何も無いけれども、そんな主人公が唯一、人生が輝かしかった(と自分では思っている)高校時代に、親しくしていたカリスマ的な魅力溢れる同級生を見つけ出し、再び関わることが出来るなら、当時の輝きを再び得られると感じているから。人生で一番輝かしかった時代が(社会に出る前の)高校時代である、という設定の切なさに胸をえぐられ無い人物が居るだろうか。そして物語のラスト。衝撃的なラスト、という言葉は陳腐だけど、やはり衝撃的というしかない。このラスト部分で著者は整合性をかなぐり捨ててしまっている気がしてならない。ということはラストは破綻している、とも言えそうだけれども、その破綻がなんとも魅力的。桐野夏生作品で最も哀切で余韻の残るラストです。解説は紀行ノンフィクションなども数多く手掛ける高野秀行さん。この作品にはこの人をおいて他に居ない、というくらいふさわしい人選。理解の深まる素晴らしい解説でした。 | ||||
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自ら選んだ道というより、血筋によって導かれるように過酷な運命をたどっていった空知を想像して苦しくなった。 物語の中盤頃まで顕著にみられた主人公の卑屈で自己中心的な性格に対して度々苛立っていたが、その中で時々自分も似たようなことをしていないか、と思う場面もあり反省もした。 物語を読んでいて、カンボジアの風景が頭の中に鮮明に映し出され、ハッピーな旅とは言えないが非常に濃い旅気分を味わうことができた。 | ||||
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桐野夏生ワールド。最後まで止まる事なく一気に読んでしまいました。 | ||||
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あっという間に読み終え、息をのむ結末が、脳裏に焼き付いてしまった。 もはや呪縛。 | ||||
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気ままにひとり旅気分からの最後の展開が面白くて一気に読みきりました。 | ||||
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図書館で以前読んだがやはり手元に欲しくて購入。2019年末にカンボジア旅行で行った折、ガイドから聞いた世情にやはりP・I・Pは全くの架空の作り話ではないのだと思った。グロテスク、メタボラ、東京島のあとは今ひとつインパクトに欠けると感じていたので久しぶりに乗って読んだ。 | ||||
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劣等感の塊の冴えない男が東南アジアに行ってどんな風に変わるのが、どんなオチがまってきるのかと期待したが、後半政治の匂いがしてからはワクワク感がなった。 オチも微妙。 | ||||
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カンボジア関連の仕事をして、20年近く。 田舎のほうも事情も詳しく調査してあり、懐かしい思いをしながら夢中になって読んだ。 あー、カンボジアっぽいなと思いながら読み進めていく。 「夢は荒れ地を」に続くカンボジア本だと思う。 | ||||
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一種の冒険小説なのだろうか。八目晃(やつめあきら)が失踪した親友の野々宮空知(ののみやそらち)を探しにカンボジアへと飛ぶ。空知と同時期に行方不明となっている姉(橙子)と妹(藍)も探しに行く。晃は初めての海外で、しかもヤクザなどに騙されながら空知を探す。いいかげんな晃がカンボジアで心身ともにどんどん逞しくなっていく。そして空知ら兄弟がなぜ失踪したのか事実が明らかになり、晃と空知に衝撃的なことが起こる。読了後の後味は決して良くないが、カンボジアでのある種の冒険は楽しめる。 | ||||
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数年のブランクがあって再び読書に嵌っていますが、一流作家の創意工夫には感動させられます。 このどうしようもない文明の衰退期にあって、それをそのまま愚直に反映させた物語など、あえて読みたいとは思わない。だから小説家は知恵を振り絞って、現実と繋がりつつ虚構の力を駆使して独自のお話を紡いでゆく。そのセオリーをあれこれ想像するのが楽しいです。 一つには、オーソドックスなテーマ性。本作でいえば親友を探しに異国に行く、とか、歴史(血筋)に翻弄される個人、とか。あとはジャンル小説における定型的なモチーフ、コンゲームとか、自虐テイストのハードボイルド風味の採用。 そして、物語をリアルに感じさせるためのキャラクター造形。親近感の湧く主人公と周辺人物、対極的に極端なセレブリティをアイコンに据える。 本作では端役も含めたキャラクターの豊かさは特筆すべきで、彼ら彼女らがストーリー進行に大いに貢献していて、ページを繰る手が止まらない。 桐野さんはこの推進力を構築する術を手にして、自在に物語を操ってみせている。加えて、着地点においてはテクニックよりも感情を優先させ、思うがままに大胆に思考を解き放っている感があります。最後の最後で読者に媚びないのがいいです。 | ||||
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これをカンボジアでクメール語で発刊したら、結構まずいことになる内容では? と恐々読んだ。 カンボジアの雰囲気をなんとなく味わえる作品。設定としては前回の選挙からコロナ前だと思うが、微妙に生活の描写がズレているところがあるような気がしてすこし集中が削がれる。 アンコールワットなど有名な観光地以外も、あの辺りかなと分かる感じで描写されてるのが在住者としてはちょっと楽しい。 非常に頼りない主人公に苛立ちを感じる一方で、今の20代はこれが普通か? 社会人でも100万円をスゴイ大金と感じるものか? と少し感慨深くなった。 空知の家族の設定は現実の誰と対応しているのか考えながら読んでしまった。 今日はカンボジアの地方選挙投票日である。二週間前から一昨日まで盛大だった(与党の)選挙活動は昨日から収まり、いつもの日曜より静かなプノンペンでは学校で投票が行われている。 来年の総選挙に向けてまた政治の季節がやってきた。この国の将来はどうなるのであろうか。 面白く感じた部分もあるけれど、物語の中くらい幸せになってほしいので、星3つ。 | ||||
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グロテスクの百合子の時はそうまで思わなかったけど今、壮絶な美貌とか美しいとか美とか書かれるとルッキズムで残念な価値観と思ってしまう。でもって、美貌な人を地に落とすのも好きよね。 晃が、空知の希望を叶えるわけだケト゛、卑怯でずるい晃のままだったら実行できないだろう。カンボジア旅行が晃を強くしたということかしら。木村のこわさがもう一歩伝わってこなかった。 | ||||
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壮大なストーリーに感激する良い作品です。 現代のどこにでもいるような主人公の成年のアキラが、高校の時の友達探しの旅に出る、それも初めての海外旅行でカンボジア。日常生活とカンボジア生活のギャップ、過去の歴史と現在のギャップ、過去の栄華と現在の衰退のギャップ、こんなに引き込まれる作品だになるとは想定外。アキラは無事に友達に会えるのか!ミステリー小説のように犯人を絞り混んでいく展開にドキドキ。そして、余韻を残す衝撃的なラスト! | ||||
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人は神様になることには耐えられないのではないかなあ…読了して思いました。 ありえないほどの美貌の少年野々村空知、その正体というか、彼が考えていたこと、求めていたものを、空知の少年時代、親友だった八目晃(やつめ・あきら)が探し求めていく、という表面上の展開がありますが、これは神がかって美しいものに魅入られた凡人が、ロールプレイングゲームのようにカンボジアをダンジョンとしてクリアしていったら、‥‥(ネタバレを避けるために急に曖昧になりますが)神様は凡人の期待というか、圧力を受け止めることのできない存在であり、その神秘的な美しさの代償に、恐ろしいほどの犠牲が必要になる、とでもいうか…そういうギリシア神話のような恐ろしい、とても恐ろしい教訓を秘めた物語として読みました。 なんかそうなると美の化身のような空知も、それに魅入られて熱帯雨林の彼方までさまよわされた晃も、それこそインドラの神か、なにかどこの神とも知れない神の使わしめとして操られ、それが今、桐野夏生という巫女さんの手を借りて読者たちの前に届けられたような… すみません。なんかヤクをキメたジャンキーのハルシネーションのような感想ですが、2時間で読み切ってしまったので、ジェットコースターに乗せられて宇宙の果てまでもすっ飛ばされるような疾走感でした! 「グロテスク」でもそうですが、桐野夏生さんはこの世ならぬ美が人を狂わせる話を書かせると、なんかタガが外れたような凄絶な壊れた魅力のあるお話を書かれますね。 ラストは私には「これは別の展開もありえたのではないかな」と思って、私には「バッドトリップ」でしたので★は3つになりました。すみません・・・でもすごかったです。 ところでこのお話は「メタボラ」の別の形での語り直しであり、「メタボラ」はロードノヴェルでしたが、「インドラネット」は少年が戦士になる冒険小説だったのかな、という印象がしています。 今も意識はふらふらしています。 | ||||
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カンボジアにまったく知識がない人はそれ故面白くないと評価していたし、逆にカンボジアに興味・知識のある人はそれ故高評価。 正直カンボジアが舞台だが、カンボジア知識はあればより楽しめるがなくてもまったく問題はない。むしろ知らなくてもこの本を読むことで知ったり興味を持ったり新たに調べたり、読書ってそーゆーものだからそこで低評価は不当。 本題。展開が気になり夢中で読み進めました。そーゆー意味ではなかなか読ませる本ですね。 ただ、展開は気になるけど内容はない。 主人公は最初から最後までコンプレックスの塊で卑屈で偏見が凄まじく、自分本意の決めつけや独りよがりの思考が激しく、そのくせどこのボンボンかというレベルにあり得ないくらい世間知らずであらゆる知識に乏しく気持ち悪い。本当にいるのか?こんなクズ?ってくらいまったく主人公には気持ちが入らない。最後まで精神的には成長しない。 だからミッションコンプリートの意味がない。 舞台もまったく歴史を深堀してないから似たような背景ならカンボジアでなくてもよさそうだし、架空の国でも良いね。 つまらないとは言わないし、続きが知りたくて一気読みさせる文章だけど、内容が浅くて結末まで辿り着いても、あぁ、はい。みたいな。 微妙です。 | ||||
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読んでいるうちに本の中から空気が伝わって来て、あたかもその本の中に入ったような臨場感がある。 カンボジアの奥地のトンレサップ湖は雨期には琵琶湖の15倍になるというところでは、たまらずに中断してgooglemapをしばらく眺めたりもした。 現代の閉塞感も書ききっているし、ジェンダーレスもさりげなく描写して、若い子たちに生きるエネルギーも与えているところもあり。 やはり筆者と同時代に生きて新刊を読める嬉しさが読了感にあり。 | ||||
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昔、東南アジアでバックパッカーしてたので懐かしく、また、スマホがある時代はバックパッカーも楽だなーなどと旅行本のように読み進みました。 読みやすく、終盤までは面白かったです。 ただ、オチが期待外れで残念でした。 感動系お涙頂戴を期待していた訳ではないですが、もうちょっとマシなオチはなかったのか。一気に安もんくさいエンタメ本になってしまった感がありました。後味が悪かったです。 | ||||
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