シーソーモンスター
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.75pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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まさに伊坂幸太郎ワールド | ||||
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中央公論新社130周年記念で発刊された「小説BOC」の企画、8人の作家が同じテーマで、しかし時代を変えて競作するという「螺旋プロジェクト」の作品として書かれた2作品を収めた中編集である。 | ||||
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シーソーモンスターとスピンモンスターの2部作です。完全に独立しているのかと思いましたが、読んでみると繋がりが有ることがわかり、その分後半作のスピンの方が、ワクワク感もあり楽しめました。 | ||||
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シーソモンスタ | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公の人生に、〈海族〉〈山族〉の宿命の対立が絡(から)まる二篇を収録。 激化する嫁姑(よめしゅうとめ)問題を描いた前半の「シーソーモンスター」が面白かったです。 昭和最後のバブル景気の世相、その当時の雰囲気が巧みにとらえられていて、懐かしい肌触りを感じました。 宮子(みやこ)と北山(きたやま)セツとの嫁姑戦争も、どこかコミカルな雰囲気もあって、シンプルなストーリー展開とともに楽しめましたね。 一方、後半の「スピンモンスター」の話は、いまいち乗り切れなかったなあ。特に、話の前半の展開がダメで、途中で読むのをやめようかと思ったくらい。やがて、前段「シーソーモンスター」の登場人物が出てくる辺りから話に疾走感が生まれて面白くなってきたので、途中で投げ出さなくて良かったんですけど。 この話のなかである人物が言う以下の台詞は、現在進行形で行われている戦争(イスラエルによるガザへの侵攻とか、ロシアによるウクライナへの侵略だとか)へと思いを致(いた)すものがあって、「うーむ」となりましたね。 《領土ができたら争いが起きる。どの時代、どの場所でもな、国境が近い国同士ではトラブルが起きる。仲の良い隣国なんて存在しない。》中公文庫 p.421 《対立する者同士でも、相手のことを知ろうとすることはできる。いや、相手のことを知ろうとすることは大事なことだ。対立していると、相手のことは歪(ゆが)んでしか見えなくなるらしいからな。知ろうとしなければ、敵はいつまでも敵のままだ。》p.455 伊坂幸太郎さんがほかの作家に呼びかけて生まれた〈螺旋(らせん)プロジェクト〉の一環(いっかん)として生まれた作品。 プロジェクトの概要を記した文庫冒頭、カラー八頁が、なかなかに良い出来栄え。〈螺旋〉年表と人物イラストが、殊にナイス!でした。 | ||||
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プレゼント用で不明 | ||||
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さすが伊坂幸太郎と言えるオチと展開の素早さ、疾走感。30分気晴らしに読むつもりが、読み始めたら止まられず2時間半。 楽しくワクワク出来る。 | ||||
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八人の作家による競作・螺旋プロジェクトのなかの一冊。昭和のバブル時代、そして人工知能が発達した近未来が舞台の二篇が収録されており、二篇共に「山族と海族の対立を描く」などの共通テーマが組み込まれている。「絶対こうはならないだろう」といった世界を書くことが多いとあとがきにあったが、伊坂さんが描く近未来SFは実現率が高いからちょっと恐ろしい。 ストーリーはそれぞれ毛色が違い、個人的には表題作の『シーソーモンスター』の方が軽い気持ちで読めて好きだった。『スピンモンスター』は別作品の『魔王』に作風が近い気がしたのでそちらも読み返してみると、同じく「宮沢賢治」「国家」「対決」がキーワードになっていたので驚いた。偶然かもしれないが、ファンからするとこういうちょっとした繋がりが嬉しい。 『スピンモンスター』の中での、「平和は努力しないと現れない。努力しても平和になるかどうかは分からないが、少なくとも何もしなければ、争いは起きる」という言葉に、今現在も他国間で起きている戦争を重ねてしまう。ただ暢気に暮らしていれば永遠に平和が続くと勘違いをしていた。平和は、願っているだけじゃだめなんだ。 | ||||
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これを言ったら元も子もないが、海と山の話自体が押しつけがましくて、 自分にとっては今一つの作品でした。 | ||||
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