サブマリン
- 家庭裁判所調査官 (8)
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.75pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家庭裁判所調査官の武藤と陣内を主人公にした短編集「チルドレン」に続く、シリーズ第2作。今回は、無免許運転で死亡事故を起こした19歳の少年の事件をベースに、罪と罰と更生について問いかける長編小説である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「チルドレン」の続編。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本単体なら面白いといえるが、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
交通事故の被害者と加害者という重いテーマながら、陣内はいつものように適当な(?)仕事ぶりで、犯罪の重大性とか、加害者の人間性とか、彼には全く関係ない。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家裁調査官の陣内(じんない)と武藤(むとう)、視覚障碍者(しょうがいしゃ)の永瀬(ながせ)、彼のパートナーの優子さんが登場する作品。『チルドレン』(2004年)の続篇で、単行本が2016年に刊行されました。 タイトルの〝サブマリン〟は、潜水艦のこと。と言っても、潜水艦そのものを指しているのではなく、胸の奥に潜む鬱屈した感情、長あこと引きずっている罪悪感といった意味合いで使われているのだと思います。 そう言えば、作中に〝潜水艦〟の言葉が入った次の文章がありました。 《彼の起こした事故は、(中略)姿が見えない時もどこか、視界の外に潜んでいる。水中の潜水艦の如く、そしてことあるたびに、急浮上し、■■■■に襲い掛かるのだ。》講談社文庫 p.264 ※ネタバレのおそれがあるため、個人名を■■■■の伏せ字としました。 白黒はっきりつけられない、かなり重たい話でしたね。交通事故の加害者、被害者が抱えているそれぞれの思い、どうにも割り切れない感情が描かれていて、やりきれない気持ちになりました。 そんな中、気分がすかっと晴れた印象的な文章がこれ。ジャズの巨星チャールズ・ミンガスのライブで、ローランド・カーク奏するテナーサックス・ソロの凄さ、その圧巻の演奏を描写した文章です。 《あの演奏を思い出してしまう。ソロで走り続ける彼のサックスの音は、そこら中を縦横無尽に飛び交う鳥のようで、誰かが捕まえようとするのをするすると、優雅に抜け、そのまま空を一気に上昇し、どこまで伸びるのかと皆が見つめている中、雲はおろか大気を越え、宇宙にまで突き抜けてしまい、観客は自分も宇宙に連れて行かれるような驚きで、声を上げずにはいられない。あの、湧き上がる歓声はまさにそのようだった。こんなところまで来た! という感動と痛快で、みなが笑っているのが想像できる。》文庫 p.184 ここで描き出されたローランド・カークのサックス・ソロの演奏。すごく聴いてみたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読む前から想像できるテーマでした。陣内のこと知らずに読みましたが、読んでるうちにかっこよく見せるために初めにコケ落としておくやり方に辟易しました。くどくどと書かれたジャズのくだりは本当に萎えた。もっとシンプルならカッコ良かったのに、その演出のせいでむしろダッサって醒めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表面上見える事実と当事者の考えや人間性は深く知らずには、知り得ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
交通事故の加害者と被害者、少年犯罪を扱った読んでいて考えさせられる小説。登場人物の一言一言が洒落ていて、まさに伊坂ワールド。ぶっ飛んだキャラの陣内さんが、カッコ良い。最後はやり切れないが、明るい未来も予感させ、感動しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
娯楽小説としては十分に読ませる主人公たちだし、面白い読後感ではあるが、それだけ、のようにも感じる。 その理由は、主人公の上司、陣内のキャラクターを極立たせようと、すこし引き出し方や動かし方が、無理させているように、伝わってしまうことからくる何かに思える。 『チルドレン』にあった爽やかな新味は何処に隠れてしまったのか、残念。 本作は『チルドレン』の続編にあたるが、『チルドレン』を知らなくても、意識せずふつうに読める。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 87件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|