サブマリン



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初公開日(参考)2016年03月
分類

長編小説

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サブマリン (講談社文庫)

2019年04月16日 サブマリン (講談社文庫)

家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプらしい。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑は上司・陣内の存在だった! 読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語。伊坂ワールドでは、どんなに孤独な魂にも光が注ぐ!!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

サブマリンの総合評価:8.36/10点レビュー 91件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(8pt)

目には目を、だけでいいのか?

家庭裁判所調査官の武藤と陣内を主人公にした短編集「チルドレン」に続く、シリーズ第2作。今回は、無免許運転で死亡事故を起こした19歳の少年の事件をベースに、罪と罰と更生について問いかける長編小説である。
異動先でまたまた陣内と同じ班に配属された武藤が担当することになった少年は、両親と小学校時代に親友が交通事故で死亡するという二度の悲劇に見舞われていた。車に対する警戒心が強いはずの少年が、なぜ無免許運転していたのか? 全く心を開かない少年に手を焼きながら、なんとか背景を探りだそうとする武藤は関係者と接触するうちに、少年が何かを隠していることに気が付いた。真相を解明したいと望みながら、その結果が怖くもある武藤に対し、何ものにも動じない陣内は、まるでバックドアから侵入するがごとく少年の心を揺さぶり、正解の無い答えを強引に提示してみせるのだった。
少年事件では罰することより更生させることを目的とする。この大原則を守るために地道な努力を続ける家裁の調査官たちの苦悩を描いた物語だが、そこは熟練の技を持つ伊坂幸太郎のこと、読者をさまざまに考えさせながらユーモラスなストーリーですいすいと読ませていく。ただただ厳罰化だけを要求するような現在の社会風潮に対し、立ち止まり再考することを訴えている。
シリーズ作品だが、本作だけを読んでも問題ない。社会派エンターテイメントがお好きな方にオススメする。

iisan
927253Y1
No.3:
(8pt)

サブマリンの感想

「チルドレン」の続編。
少年犯罪。善か悪かと問われれば悪でしか有り得ない。でもその悪にも色々ある。
一筋の光を与えたくなる人物も含まれるが、実際人が死んでいる。
皆が納得する答えなど誰も出せない気がする。
そんな難題を、あの陣内がどのように扱うのかが見どころです。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(6pt)

サブマリンの感想

この本単体なら面白いといえるが、
チルドレンの続編という期待には
答えられてない。
ジェスロタル経由でローランドカークを聞くようになり
ロックとジャズを聴き始めた45年前の中学時代を思い出し
あらためて少年法を考えるのには良い本かもしれない。

jethro tull
1MWR4UH4
No.1:
(9pt)

サブマリンの感想

交通事故の被害者と加害者という重いテーマながら、陣内はいつものように適当な(?)仕事ぶりで、犯罪の重大性とか、加害者の人間性とか、彼には全く関係ない。
きっと、それが大事なことで、また、それは当然のことなのだと思います。
他の作品のような「しかけ」は弱いですが、確かにこのシリーズにはいらないかもしれません。

Hidezo
GX0TU62Y
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.87:
(3pt)

答えのない問いと向かい合うみたいな‥‥。どうしようもなく、やりきれない気持ちになりました。

家裁調査官の陣内(じんない)と武藤(むとう)、視覚障碍者(しょうがいしゃ)の永瀬(ながせ)、彼のパートナーの優子さんが登場する作品。『チルドレン』(2004年)の続篇で、単行本が2016年に刊行されました。

タイトルの〝サブマリン〟は、潜水艦のこと。と言っても、潜水艦そのものを指しているのではなく、胸の奥に潜む鬱屈した感情、長あこと引きずっている罪悪感といった意味合いで使われているのだと思います。
そう言えば、作中に〝潜水艦〟の言葉が入った次の文章がありました。

《彼の起こした事故は、(中略)姿が見えない時もどこか、視界の外に潜んでいる。水中の潜水艦の如く、そしてことあるたびに、急浮上し、■■■■に襲い掛かるのだ。》講談社文庫 p.264
※ネタバレのおそれがあるため、個人名を■■■■の伏せ字としました。

白黒はっきりつけられない、かなり重たい話でしたね。交通事故の加害者、被害者が抱えているそれぞれの思い、どうにも割り切れない感情が描かれていて、やりきれない気持ちになりました。

そんな中、気分がすかっと晴れた印象的な文章がこれ。ジャズの巨星チャールズ・ミンガスのライブで、ローランド・カーク奏するテナーサックス・ソロの凄さ、その圧巻の演奏を描写した文章です。

《あの演奏を思い出してしまう。ソロで走り続ける彼のサックスの音は、そこら中を縦横無尽に飛び交う鳥のようで、誰かが捕まえようとするのをするすると、優雅に抜け、そのまま空を一気に上昇し、どこまで伸びるのかと皆が見つめている中、雲はおろか大気を越え、宇宙にまで突き抜けてしまい、観客は自分も宇宙に連れて行かれるような驚きで、声を上げずにはいられない。あの、湧き上がる歓声はまさにそのようだった。こんなところまで来た! という感動と痛快で、みなが笑っているのが想像できる。》文庫 p.184

ここで描き出されたローランド・カークのサックス・ソロの演奏。すごく聴いてみたくなりました。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.86:
(1pt)

浅い。まわりくどい。

読む前から想像できるテーマでした。陣内のこと知らずに読みましたが、読んでるうちにかっこよく見せるために初めにコケ落としておくやり方に辟易しました。くどくどと書かれたジャズのくだりは本当に萎えた。もっとシンプルならカッコ良かったのに、その演出のせいでむしろダッサって醒めました。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.85:
(5pt)

行動の根拠を問う事がいかに大切かと思わせる

表面上見える事実と当事者の考えや人間性は深く知らずには、知り得ない。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.84:
(5pt)

陣内さんがカッコ良すぎる

交通事故の加害者と被害者、少年犯罪を扱った読んでいて考えさせられる小説。登場人物の一言一言が洒落ていて、まさに伊坂ワールド。ぶっ飛んだキャラの陣内さんが、カッコ良い。最後はやり切れないが、明るい未来も予感させ、感動しました。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.83:
(3pt)

『チルドレン』にあった爽やかな新味は何処に隠れてしまったのか

娯楽小説としては十分に読ませる主人公たちだし、面白い読後感ではあるが、それだけ、のようにも感じる。
その理由は、主人公の上司、陣内のキャラクターを極立たせようと、すこし引き出し方や動かし方が、無理させているように、伝わってしまうことからくる何かに思える。
『チルドレン』にあった爽やかな新味は何処に隠れてしまったのか、残念。

本作は『チルドレン』の続編にあたるが、『チルドレン』を知らなくても、意識せずふつうに読める。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X



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