上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。

武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇。瀕死の被害者は「テン」と呟いて息を引き取った。

恋に無縁のヘタレな若君・祐高と動脳明晰な行き遅れ姫君・忍。

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。

僕、宮野隆也が通うさいたま工科大学附属高校の選抜クラスに、転入生としてやってきたのは二足歩行のロボットだった。

藍川芹の滞在する〈聖天使宮〉での連続殺人。封印された一族の過去に揺曳するナチズムの影と六本指の手痕。

ナンパした祥子を情事の最中に絞め殺してしまった19歳の零。だが警察が到着した時には死体は消えていた。

時は20世紀末。舞台はフランスの保護下にある架空の小王国『ボーヴァル』。

民族の悲願、独立国家の樹立を求めて暗躍する中東の少数民族クルド。

無菌病棟、通称《クレイドル》。

昭和も残り少なくなった、ある夏。

大阪で活動する三人組女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」は、様々な問題を抱えて危機的な状況にあった。

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。

依頼人は可憐な十七歳の少女、有美。

「堕天使、占星術、魔術、騙し絵、迷宮、愛死、弦楽」各部屋に悪魔的な意匠をちりばめた館で奏でられる殺人組曲。

マニア相手のアイテム売人は左右の目玉を入れ替えられて殺され、蜘蛛館に住む令嬢は蜘蛛の形に見立てられて殺されていた。

大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。

女の中には『母』と『魔』が棲む、事件の底に潜む様々な『女』の貌。

名門女子校の式典の最中、演劇部による『そして誰もいなくなった』の舞台上で、服毒死する役の生徒が実際に死亡。

冷えきった夫婦関係の憂さ晴らしでバッティング・センターへ出かけた省平に、男が声をかけてきた。

衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。

自分の嫌いなモノを学校内で処刑してくれる犯人役は仲間のうちの誰なのか?―8人の小学6年生が始めた「マーダーゲーム」。

億万長者の老人が森江法律事務所へ遺言書作成の相談に訪れた帰途、密室状態の袋小路で殺害された。

末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

元アイドルの捜査一課刑事・七夕菊乃と天才にして壊滅的な変人・アンコウこと深海安公。

秋去姫、朝顔姫、梶葉姫…、七つの異称を持った七夕伝説の織女。

見知らぬ部屋で目覚めた作家が発見したバラバラ死体。トリッキーな密室殺人の謎を描く「だらしない男の密室」。

家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプらしい。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。

類人猿の言語能力を研究し、チンパンジーと人間を同列に扱うことを主張する学者・井手元。

読めない名前の子どもたちが殺される!?被害者の名前は「五百旗」に「計徳」。掌には謎のメッセージ「1+1=」。

「三十六歌仙絵」を狙った連続強盗殺人事件が発生。不可解な事件の手がかりは意外にも日光東照宮にあった。

「男」が、飛び降りた。目撃者が駆けつけてみると、そこには「女」の死体が転がっていた。

歌舞伎座での公演中、毎日決まった部分で桜の花びらが散る。

精神の均衡を欠いている、としか思えない少女が、当代きっての人気推理作家を言葉巧みに誘い、自宅に監禁した。

奇想、天を焦がし、城を堕とす。 ときは戦国。

昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が 頭に麻袋を巻かれた刺殺体となって見つかる。

幻想的な童話と血腥い殺人。被害者は傷害致死で服役し、仮釈放されたばかりだった。

「姉を助けて」新進作家霞田志郎が、ファンの少女水沢美智子に、失踪した姉圭子の捜索を懇願された時、底知れぬ事件の幕が開いた。

孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。

警察官であるより前に、一人の人間として、常に正しくありたいんだよ―「警察官の鑑」と誰からも尊敬されていた熊倉警部。

記憶喪失の吉田さんは、ミステリマニアの店主が作るマッシュルームカレーを食べるたびに、あの探偵、この探偵になりきってしまう。

浅草に程近い下町・藻呂黒町である日、売れないイロモノ芸人の変死体が発見された。

ネット上で募集した小説に殺人予告が含まれている。執拗な脅迫が、作者の蘇芳千尋に届いた。

五人全員が死んだとき――本当の「事件」が始まる。

女児誘拐殺人の罪に問われ、懲役十五年の刑を受けた柏木喬は刑を終え出所後、“私は殺していない!”というホームページを立ち上げ、冤罪を主張。

北町奉行所に勤める戸田惣左衛門は、若き日より「八丁堀の鷹」とも称されるやり手の同心である。

四重密室の謎を解け! 会心の書下ろし長篇 北海道の美術学校のアトリエで、男子学生の死体が発見された。

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

第54回江戸川乱歩賞受賞作 昭和21年、帰らなかった誘拐児。悲劇はそこから始まった――。

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。

拉致監禁。両手親指切断。

「月読」とは、死者の最期の思いを読みとる能力者。

“すでに殺されていた男”が運転し、車ごと道路から空へジャンプした!?謎の転落事故があった有料道路では、その前日、宮城県警の桐野刑事が夜宴の舞踏に興じる魔女に遭遇し、直後、大事故に巻...

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。

1935年、ドイツ。若く優秀な保安情報部員アルベルトは、党規に従い神を棄てた。

アメリカで三十年前に起きた母娘誘拐事件。

元・岡っ引きの伊之助の心に去来する、別の男と死んだ女房の面影――。 時代小説の名手が描く、江戸のハードボイルド。

「1年に1200人を密室で殺す」警察に送られた前代未聞の犯罪予告が現実に。

若葉萌す春、緑なす夏、紅葉の秋、枯槁の冬……そして新生の春。植物学者は四時とりどりに忙しい。

防犯コンサルタント（本職は泥棒？）・榎本と弁護士・純子のコンビが、４つの超絶密室トリックに挑む。

週末に毛利家に宿泊した八人の男女。下宿人の新人小説賞受賞を祝ってささやかなパーティーが催されたのだ。

密室殺人が起こった。首にロープを巻かれた死体は天井から吊され、その頭には巨大なパパイヤが被せられていた。

埼玉県のとある地域で、女性が次々と猿に襲われる事件が発生。

「審判は終わった…にもかかわらず、凶手の姿は闇に包まれたままである!」。

移ろいゆく時を画家の感性で捉えた珠玉の短編、密室・アリバイ・暗号・アナグラム・プロバビリティの犯罪…とさまざまなミステリ的アイディアに満ち満ちた服部まゆみのミステリ・ワールド。

密室状態のホテルの一室から女性が蒸発した。それはあたかも透明人間の仕業のように…。

時計に残された髪の毛の謎―昭和初期のモダニズムあふるる自伝的要素のこい待望の書下し推理小説。

サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。

遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。 未来の技術・制度が実現したとき、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。

M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし飛行困難に。

新雪に包まれた山中湖畔。

タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。

走行中の新幹線を転覆させる―大阪発東京行の“ひかり424号”のトイレから、時限爆弾と脅迫状が発見された。

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。

社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。

第75回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞! 精緻でビターな連作短編集 私立探偵として活動するみどり。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

ある屋敷の離れで起こる連続「自殺」事件。彼らは皆、引きこもりの若者だった。

信州の名家、新羽家の先代、堂市が変死。東京から葬儀に訪れた孫の医師、桂木優二は、自殺と判断されたその死に、不審感を抱く。

晩春の夜更け、聖ミカエル病院に瀕死の女性が担ぎこまれた。

「デートしてみよっか」――恋をあきらめていた僕に君が言った言葉。

児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。

永禄3(1560)年、京の街角で三人の男が&

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。

巨大シャンデリアの落下事件は、“意図した超能力”による犯行か、あるいは“意図せぬ超能力”によるものか?極めて情緒的な動機を、精妙な論理で解き明かす表題作ほか、いつものメンバーに、神麻...

眼の壁に囲まれた密室―。衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。

全国で「死体が消える」という不可解な事件が続発していた。犠牲者の数が130人分足りない飛行機墜落事故。

僕は君原樹来、小学六年生。将来の夢は推理小説作家。

ゴールデンウィークの行楽地で、手品が趣味のチンピラ・大二郎が、大観覧車をジャックした。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

まどろむような京都の邸宅街で富豪の家族をおそった殺人事件。

1954年、イギリス人陶芸家バーナード・リーチが大分の焼き物の里・小鹿田を訪れる。

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。

全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。

羊毛高校文化祭の二日目の午後、二年二組のお化け屋敷で、首吊り幽霊に扮していたクラス委員・旭川明日葉の絞殺死体が発見された。