人形幻戯
- 神麻嗣子の超能力事件簿 (8)
- 超能力 (70)
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全1件 1~1 1/1ページ
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可もなく不可もなくといったところですね。 | ||||
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超能力が絡んでくる殺人事件ばかりだが、この小説世界の中では、超能力者がぽろぽろとたくさんいるみたいだ。でも、超能力の存在うんぬんより、結局は超能力が何故その場面で使われなければならなかったのかというのが推理の要となってくる。事件の裏にあるいろいろな人物の事情が上手く絡められていて結構読ませるのだ。いつもの主要人物の3人に神余響子(美少女のくせにオレと自称する変な奴)が加わっているが、それぞれが一人で登場することもあるし、視点も短編ごとに違っていて、ヴァラエティに富んでいる。 | ||||
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◆「不測の死体 他二編」 ◆「彼女が輪廻を止める理由」 馳間美代子は、会社の上司が転落死して以来、会社にいる時、 なぜか、上司が転落した橋の映像が、頭に浮かぶようになる。 しかも、報道されていない事件の詳細まで、いつの間にか頭にあり……。 本作の超能力は、自分のイメージを他者に送る逆テレパシー〈フラッシュ〉。 己の妄念を輪廻させるため、他者を操らんとする歪な動機がいかにも西澤的。 ◆「人形幻戯」 不可視の火の玉を飛ばす〈フラッシュオーバー〉の力を持つ刑事の叶宮。 ただ、PD(発現不能)であった叶宮の力は、破壊力のない、無害なものだった。 しかし、ある時、なぜかその力が発現し、重傷者を出す大事故を起こしてしまう。 叶宮は、現場にいた不審な女性が、自分の力を増幅させたと考えるが……。 非日常を求める他愛ない妄想が共鳴・増幅されることで、 各人の無意識が、図らずも、浮き彫りにされていきます。 ◆「怨の駆動体」 会社の後輩の男性に送られ、マンションの部屋に帰った女性が、その後、 なぜかあわてて非常階段を駆け降り出した際に転落し、事故死した事件。 部屋のドアは、サイコキネシスによってチェーンが掛けられていたという……。 何とも間抜けで哀れな、西澤テイストの痴情のもつれ。 | ||||
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2002年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 神麻嗣子シリーズの第6弾。短篇5つ+αが収められている。 だんだんミステリからは離れていく神麻シリーズだが、本書で主眼となっているのは、なんのために超能力を使うに至ったかという動機の部分。どんでん返しがあったり、底知れぬ悪意があったり。 ただ、意表をつこうとするあまり、無理な展開や雑な物語になっているようにも感じる。 かなり不満の残る一冊であった。 | ||||
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超能力ミステリのシリーズ短編作。 テレポーテーションやらサイコキネシスやら、マンガかアニメかという設定を用いつつ 登場人物たちはあくまで丁寧な検証と議論で犯人を導いてゆきます。 超能力を使える決まりというか枠組みがきちんとあるので、その範囲できわめてロジカルな世界で推理できるのですね。 ただ本作の登場人物は、どちらかというと事件に関わる周辺人物らの心理について、より深く考察しています。 その意味では、人間臭く生々しいドラマが展開されているわけですが、そこをシリーズのレギュラーメンバーたちが中和してくれています。 「誰が超能力を持っているのか?」がキーとなっているところが、普通の推理小説と異なってておもしろい点ですね。 私が一番好きだったのは「おもいでの行方」。ふと気がつくと、2時間の間記憶がすっぽり抜けた状態で友人宅にいた主人公のOL。 友人を捜すと、なんと殺されており、しかもドアには内側から鍵がかかっていてーーーというストーリー。 人間関係もどろどろしていて、多分に情緒的な雰囲気。ラストは見事に騙されてしまいました。 | ||||
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作者はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。本書は「神麻嗣子」シリーズの短編集第3段。本シリーズでは超能力の存在を前提にして、チョーモンイン委員会(読まないと分かりません)の美少女嗣子、美人警部の能解さん、売れない作家の保科が超能力に絡んだ事件に挑む。保科の別れた元妻聡子、嗣子と同僚でウリ二つの響子も事件に応じ活躍する。本作は特に女性陣の活躍ぶりが目立つ。「保科の力を借りながらもテレポーテーション能力者の起こした事件を扱う能解さん」、「学校内で起きたサイコキネス能力者の墜落を扱う響子」、「記憶を消す能力者を扱う能解さん」、「逆テレパシー能力者事件で活躍する聡子」、「弱いサイキック能力者が起こす大事件の謎を扱う響子」、そして「不可思議なサイキック能力の使われ方を扱う能解さん」。 いずれも超能力の用法・動機が斬新で発想の豊かさに感心させられる。そして謎は常にロジカルに解かれる仕組みになっていて読んでいて快感が残る。いつまでも続いて欲しい傑作シリーズ。 | ||||
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