彼女が死んだ夜



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初公開日(参考)1996年07月
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長編小説

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彼女が死んだ夜 (幻冬舎文庫)

2008年06月01日 彼女が死んだ夜 (幻冬舎文庫)

門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰ると部屋に女の死体が!夜遊びがバレこれで渡米もふいだと焦った彼女は自分に気があるガンタに遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁、最初の事件。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.14pt

彼女が死んだ夜の総合評価:8.03/10点レビュー 34件。Aランク


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全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(7pt)

彼女が死んだ夜の感想

 アメリカ留学を前日に控えた箱入り娘のハコちゃん、送別会から自宅に帰ると見知らぬ女性の死体が!? このままでは念願の海外留学がおじゃんになってしまう!! 禁断の死体遺棄計画は思いもよらない結末に。 匠千暁、最初の事件。

後に匠千暁シリーズとなる西澤保彦の看板作の第一長編ですね。タックやタカチの学生時代のお話、同じキャンパスグループ内の箱入り娘のハコちゃんのフロリダ留学前日家に帰ると見知らぬ死体が!そして禁断の死体遺棄、まさかの主人公たち普通に犯罪者である。しかし事件は想像を超える幻惑さを見せ、警察でも捜査は難航。ここに酔いどれ探偵・タックの降臨。
 シリーズ恒例というか、西澤保彦ではよく出てくる酒を回しながらの推理合戦ものです。今回は結構事件の当事者ですから酒飲んでる場合じゃないかもしれないんですけどね。
 

りーり
9EDFH0HC
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

どんでん返し、そしてグロテスク

やっぱり西澤保彦氏の作品は面白い。本格物を得意とする彼の作品は明らかに他の本格作家と異なります。本格物といえば、淡々と進み謎解きにばかり重点を置いて、それ以外を御座なりにしている印象が拭えない物が多いです。けれども、彼の作品は必要十分に登場人物の心情を丁寧に描写してくれているので、作品に対するのめり込みが全然違います。本作も魅力的なキャラクターが際立っていてとても楽しめました。

「彼女が死んだ夜」この設定が奇抜で良かったです。飲み会から帰宅したら、知らない女が倒れている。明日からは待ちに待った海外留学が始まり、警察沙汰になりたくないがために友人に死体を処分させるという始まり。
変化球的な内容で楽しませてくれるのかと思っていたら、まさかの結末。二転三転、いや一体何回驚かされるんだと。真相含め、とにかく意外性に満ちていました。

主人公がアルコール依存気味であったり、女性に滅法弱い不思議な留年生だったりユーモラスな印象もありますが、一方で身近でありふれた世の中の闇の部分も丁寧に描かれています。そういう意味では「グロテスク」な内容だと思います。「男は所詮、女性のことを排泄用の便器くらいにしか考えていない。」こういった科白が出てくることにも衝撃を受けましたが、著者の様々な主張を感じました。そんなに世の中フェア(綺麗)じゃないんだよと。

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陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.5:
(6pt)

彼女が死んだ夜の感想

匠千暁シリーズ。時系列的には最初の作品になるらしい。

叙述トリックの一種なんでしょうけどね。
一瞬「十角館の殺人」が頭をよぎったりもしたのですが、全然違うわ。
「十角館の殺人」は、犯人が分かってしまうという意味で映像化は無理だと思うのですが、この作品の場合は、犯人が分かってしまう以前に笑ってしまうでしょう。
酒ばっかり飲んでるのはその予防線なのだろうか。

私は「解体諸因」を既読。
短編集であるその中の1作品にこのシリーズが含まれていたらしいのだが、全く記憶がない(汗)
こういうノリのシリーズなら仕方ないのですが、これって推理じゃなくて妄想でしかないよね。
妄想なら妄想でも構わないのですが、それ以前に、この犯行を成り立たせるための肝心な部分が「有り得ない」ので、何故高評価なのか首を傾げざるを得ない。

梁山泊
MTNH2G0O
No.4:
(9pt)

なんでこんな結果になっちゃったんだろうなオチ


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ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が死んだ夜の感想

「ハコちゃん」こと浜口美緒は超箱入り娘であった。
親に生活を徹底的に管理され、大学生にもなって尚門限六時を厳守させられていた。
そんな生活に嫌気がさしていたハコちゃんは一年越しで両親を説得し、米国留学を勝ち取った。
そんな旅立ち前日、急な訃報で両親は終日出かけることとなった。
それを知った友人知人は壮行会を開き、ハコちゃんは初の飲み会に浮かれながら深夜に帰宅した。
しかし、リビングには見知らぬ女の死体。
一気に酔いが冷めるとともに、ハコちゃんはとあることに気付いた。
ここで警察や救急車を呼ぶと、米国留学できなくなってしまう。
そこでハコちゃんは、自分に気がある男に死体の始末を頼んだ。
しかし、思いがけず居合わせることとなったタックとボアン先輩は乗ってくれない。
思い通りにことが進まず苛立つハコちゃんは「こうなったら死んでやる」と脅迫しだした。
こうしてタックとボアン先輩は事件に巻き込まれてしまった。
はたして死んだ女は誰なのか。
何故ハコちゃん宅で死んでいたのか―・・・

匠千暁シリーズ第二弾のようですが、時系列的には第一弾になります。
そのため、シリーズ物ですが、本作から読んでもあまり問題ないと思います。
前作は西澤氏のデビュー作であり、登場人物が社会人になっています。
本作は前作の登場人物のうち、匠千暁ことタック、辺見祐輔ことボアン先輩、高瀬千帆ことタカチの学生時代になります。
安楽椅子探偵ものは、探偵役が奇人という場合があります。
本作の探偵役であるタックもなかなか浮世離れしていますが、タカチも独特な雰囲気があるし、ボアン先輩に至ってはかなり強烈なキャラクターです。
前作の方がタックはより仙人ぽく、タカチは雰囲気が柔らかく、ボアン先輩は社会人らしいので、その辺りのギャップも面白いです。
探偵役=タックと書きましたが、タカチもボアン先輩もまったく探偵役ではないわけではありません。
というか、推理というより酒飲みがてら推理という名の妄想を繰り広げている感じです。
そのため、どことなくコミカルな雰囲気で、良くも悪くも緊張感にかけます。
しかし、ラストは悪は罰されると言えなくはないものの、結構救われません。
飲みながらなされる会話も、ときに暗く、歪んだものを思わせる箇所があります。
推理自体はある程度論理があり、二転三転もします。
しかし、論理的根拠がない、偶然や咄嗟の思い付きなどもあります。
また、途中あまり必要性がなさそうなエロ妄想があります。

本作は、個人的には面白く読めましたし、続編も読みたいと思います。
しかし、キャラクターの濃さ、論理と偶然、エロ描写のバランスは結構難しく、好みがあると思います。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB
No.2:
(10pt)

すごい想像力…

タック&タカチシリーズ、時系列1作目です。
ラストであかされる真相に驚きました。
タックの巧みな想像力に脱帽です。
登場人物たちのキャラが際立っていて面白く、今後の活躍に期待!
追いかけたいシリーズです(^^)

▼以下、ネタバレ感想

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スミレ
YEU1RLXC
No.1:
(7pt)

彼女が死んだ夜の感想

他のタック、ボアン先輩らのシリーズを読んで面白かったので本作も読んでみました。序盤~中盤にかけてイマイチ盛り上がりに欠ける部分はありますが、最後には意外性のある結末を準備してあります。
このシリーズの他作品は講談社なのにこれだけ角川なんですね…

BOY
IM7XWAPW
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